若い看護師や訪問看護の経験が浅い看護師などの訪問を控えます
医師への報告書や定期的な担当者会議などで、多職種のチーム内で情報を共有します。男性看護師や経験豊富な看護師であっても、複数で訪問できるように人員を配置します。若い看護師や訪問看護の経験が浅い看護師などの訪問を控えます。
また、4月25日、調査結果についてニュースリリースもいたしました。当財団は、今後ますます必要とされる訪問看護等在宅ケアを、ケア提供者が安心して取り組める体制を整えるべく尽力して参ります。
主に訪問看護や訪問介護の事業所においては、利用者との契約に際し、カスハラへの対応をサービス契約書に盛り込むことを推奨します。ホームページにカスハラ対応指針を示す企業も増えており、「カスハラを行った場合サービスを停止する」旨の記載を行うことは大きな抑止力となります。行為の種類、行為の頻度を具体的に示すこともポイントです。
訪問看護中に患者らから受けたカスタマーハラスメント(カスハラ)の有無などについて、業界団体が訪問看護ステーションなどを調査した結果、回答を寄せた2628事業所のうち6割超が「ある」と答えたことが6日...
日頃より、訪問看護の推進にご尽力いただき、厚く御礼申し上げます。
今年度、兵庫県の「訪問看護師・訪問介護員等に対する暴力等対策検討会議」では、『暴力・ハラスメント対策 研修用教材』を作成しました。研修は、作成した研修用教材を用いた事例検討を行い、事業所の管理者等が暴力・ハラスメントについて学ぶとともに、研修用教材を用いた研修を事業所内で実施できるように企画しました。
訪問看護の提供においては、ケアを提供する私たちと受けるご利用者様との相互の信頼関係が不可欠です。訪問看護はもとより在宅ケア全体のハラスメントに対して、行政を含め地域全体で解決にむけた方策を協議することが必要と考えます。
訪問看護は利用者と看護師が密接に関わるため、特に女性看護師に対する性的な言動や態度は、現場での大きなストレスになっています。そのほか、「暴力型」や「誹謗中傷型」といった深刻なケースも少数ながら確認されています。
訪問看護導入時は、療養者等のリスク要因となる情報を多職種から収集し、事前に対象理解に努め、初回面談や初回訪問に臨みます。
この事件を受け、一般社団法人全国訪問看護事業協会及び公益財団法人日本訪問看護財団では、カスタマーハラスメントに関する緊急アンケート調査を実施いたしました。
訪問看護中に患者らから受けたカスタマーハラスメント(カスハラ)の有無などについて、業界団体が訪問看護ステーションなどを調査した結果、回答を寄せた2628事業所のうち6割超が「ある」と答えたことが6日、分かった。威圧的な言動によるハラスメントが多かったが、全体の17.2%(452事業所)は実際に患者らから暴力を受けたと回答。専門家は「被害が潜在化している可能性があり、氷山の一角ではないか」と対策の必要性を訴えている。
――訪問看護の現場で起こるカスハラにはどのような特性が見られるのでしょうか? 具体例も併せて教えてください。
利用者の状況に合わせたサービスの提供(質の確保)は、ハラスメントを含む様々なトラブルの防止に繋がります。利用者、家族が安心して訪問看護サービスを受けられるように、技術や知識の習得が重要です。
図③は業種ごとの相談有無を表しています。特筆すべきは医療・福祉の分野におけるカスハラの相談が50%を超えており、全ての業種の中で最も高い数字となっていることです。医療・福祉の分野で言う顧客とは主に患者であり、少なくとも通常時より不安定な精神状態にあることからクレームに発展しやすい環境であるとともに、訪問看護、訪問介護等、患者のパーソナルスペースで行うサービスが増えていることも要因と考えられます。
――訪問看護の現場で取り組むべきカスハラ対策について、法的観点も踏まえて教えてください。
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