【見通し】ロンドン為替見通し=本日公表予定のトランプ関税通知先への警戒感から伸び悩む展開か

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【見通し】ロンドン為替見通し=本日公表予定のトランプ関税通知先への警戒感から伸び悩む展開か

本日のロンドン為替市場のユーロドルは、5月独鉱工業生産や5月ユーロ圏小売売上高、ナーゲル独連銀総裁やホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演を見極めつつ、トランプ米政権が公表予定のトランプ相互関税の通知先の中に、欧州連合(EU)が入っているのか否かを確認することになる。

 ベッセント米財務長官は、本日、トランプ相互関税の書簡を送った相手先を公表し、9日に迫る交渉期限までに合意できない場合、一時停止中の相互関税が復活する可能性がある、と警告しているものの、期限までに合意がまとまらない一部の国については、3週間の交渉期間延長の選択肢が与えられる可能性を示した。

 EUに対するトランプ関税は、自動車・部品に対して25%、鉄鋼・アルミニウムに対して50%、その他には10%の一律関税が課されている。

 米国との通商交渉では、実質的な関税引き下げとなる割当枠や免除措置、酒類、半導体、商用航空機といった重要分野での関税引き下げの確約を求めているとのことである。

 そして、米国との通商合意に至らなかった場合は、報復措置を講じる構えであり、最悪のシナリオは、欧米貿易戦争の勃発となる。

 一方、英紙フィナンシャルタイムズは、米国はEUが輸出する農産物に対し、17%の関税を課す可能性を示したと報じており、期限切れの9日を控えた土壇場での難題が浮上している。

 ホルツマン・オーストリア中銀総裁は、トランプ関税の不確実性を理由に、追加利下げに慎重なスタンスを示していたが、本日公表される通知先にEUが入っていた場合の見解に注目しておきたい。

想定レンジ上限

・ユーロドル:1.1829ドル(7/1高値=年初来高値)

・ユーロ円:171.09円(2024/7/23高値)

想定レンジ下限

・ユーロドル:1.1710ドル(日足一目均衡表・転換線)

・ユーロ円:169.37円(日足一目均衡表・転換線)

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】ロンドン為替見通し=本日公表予定のトランプ関税通知先への警戒感から伸び悩む展開か

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