豪ドル/円 今日の見通し「RBAは2会合連続の利下げ?」2025/7/8

豪ドル/円 今日の見通し「RBAは2会合連続の利下げ?」2025/7/8

【最新号】

短期トレード即効チャージ 豪ドル円

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

本日13:30 RBA政策金利発表!
・5月20日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通り政策金利を3.85%へ25bp(0.25%ポイント)引き下げた。同時に公表された金融政策報告内の経済見通しでは25年末の国内総生産(GDP)成長率やインフレの予測などが前回(2月)から下方修正された。

・NY原油先物市場は反発。終値は前営業日比+0.93ドルの1バレル=67.93ドル(7月7日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら>

・7月2日に発表された豪5月小売売上高は前月比+0.2%と市場予想(+0.5%)を下回った。

・6月25日に発表された豪5月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.1%(予想:+2.3%、前月:+2.4%)だった。また、5月CPIトリム平均は+2.4%で前月(+2.8%)から伸びが鈍化した。
4月30日に発表された豪1-3月期CPIは前年比+2.4%(予想:+2.3%)で前四半期から横ばいだった。また同CPIトリム平均は前年比+2.9%だった(予想:+2.8%、前四半期:+3.3%)。

・6月19日発表の豪5月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.12万人増加)に対して0.25万人の減少だった。失業率は4.1%で前月から横ばい。労働参加率は67.0%だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

RBAは2会合連続の利下げ?

本日はRBAが政策金利を発表する。RBAは前回会合(5月20日)で25bp(0.25%ポイント)の利下げを実施した。これでRBAの政策金利はピークの4.35%から3.85%まで低下した。その後のブロックRBA総裁の記者会見やRBA議事録から、この会合でメインシナリオではないが50bpの利下げも検討されたことが明らかになっている。その後発表された豪経済指標を見ると、5月CPIでは前年比+2.1%までインフレの低下が確認できた。また、1-3月期国内総生産(GDP)や5月小売売上高では消費者が支出を抑える傾向にあることがわかる。RBAが前回会合で大幅利下げを検討していたことも相まって、市場では本日RBAが追加利下げに動くことを90%以上織り込んでいる。そのため注目はさらなる追加利下げの時期や頻度に移ることになりそうだ。
なお、労働市場に目を移すと失業率は5カ月連続で4.1%となり逼迫した状況は続いている。インフレに関しても、月次CPIは低下を示しているがRBAが重視する四半期CPIが7月30日に発表されるため、「利下げは4-6月期CPIを確認してから」という思惑が働いてもおかしくはない。市場がRBAの利下げを完全に織り込めていないのはこうしたことからだろう。念のため据え置きの可能性もわずかに残っていると覚えておきたい。

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目材料

日米株価動向
RBA政策金利
ブロック総裁発言

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは晴れ。5時に豪ドル/円のボリンジャーバンドとストキャスティクス、RSIでシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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2026年7月の豪ドル円見通し

2029年7月の豪ドル円見通し。当月始値 111.09、最低 109.34、当月最高 112.68。平均 111.03。月末 111.01。変更 -0.1%。

2026年7月の豪ドル円見通し。当月始値 92.44、最低 91.80、当月最高 94.60。平均 93.01。月末 93.20。変更 0.8%。

2026年12月の豪ドル円予想。当月始値 97.89、最低 97.67、当月最高 100.65。平均 98.84。月末 99.16。変更 1.3%。

8日の豪ドル円は、94.80付近で推移。

2026年8月の豪ドル円予想。当月始値 93.20、最低 89.04、当月最高 93.20。平均 91.46。月末 90.40。変更 -3.0%。

日本は主に原材料をオーストラリアから輸入しています。その後、完成品、工業製品をオーストラリアに輸出しています。豪ドル対円相場が安定している背景には、オーストラリアと日本、両国の貿易黒字がごく僅かであることがあげ られます。

2026年11月の豪ドル円見通し。当月始値 95.04、最低 95.04、当月最高 99.36。平均 96.83。月末 97.89。変更 3.0%。

2026年10月の豪ドル円予想。当月始値 92.75、最低 92.75、当月最高 96.47。平均 94.25。月末 95.04。変更 2.5%。

為替レートには、多くの要因が影響しています。上述した内容は、豪ドル対円相場の推移、そしてこの通貨ペアを取引する際の注意点についてです。

2028年4月の豪ドル円予想。当月始値 102.02、最低 98.99、当月最高 102.02。平均 100.88。月末 100.50。変更 -1.5%。

米国・豪州の中銀が今後の利下げに慎重な姿勢を維持する中では、トランプ政権下での基軸通貨米ドルの方向性が豪ドル相場を左右する要因になりやすいと考えられます。

2026年9月の豪ドル円見通し。当月始値 90.40、最低 90.40、当月最高 94.14。平均 91.92。月末 92.75。変更 2.6%。

2028年11月の豪ドル円見通し。当月始値 104.24、最低 103.35、当月最高 106.49。平均 104.75。月末 104.92。変更 0.7%。

2027年3月の豪ドル円見通し。当月始値 100.62、最低 97.28、当月最高 100.62。平均 99.32。月末 98.76。変更 -1.8%。

2027年2月の豪ドル円予想。当月始値 100.22、最低 99.11、当月最高 102.13。平均 100.52。月末 100.62。変更 0.4%。

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