ビットコイン 初の12万ドル突破

政治的支援が東風だとすれば、機関投資家からの資金流入はビットコインの船を新たな高みへと押し上げる津波と言えるでしょう。この画期的な出来事は、もはや個人投資家やテクノロジー愛好家だけのものではありません。

ビットコインの熱狂は暗号通貨市場全体に広がり、幅広い回復をもたらしました。業界全体の時価総額は3.8兆ドルを超え、市場規模の大きさを物語る大きな数字となっています。

さらに注目すべきは、今年のビットコインの急騰が5月に大きく後押しされたことです。ドナルド・トランプ大統領が、ビットコインとデジタル資産の国家戦略準備金を設立する大統領令に署名したのです。この動きは、ビットコインを最高レベルで正当化しただけでなく、米国がビットコインを金や石油と同様に戦略資産と見なしていることを示しました。

7月14日の朝、デジタル資産市場に歴史的な節目が訪れました。世界最大の暗号資産であるビットコインは、これまでの記録をすべて破り、前例のない高値122,571.19米ドル/BTCを記録しました。その後、わずかな調整があったものの、価格は121,000米ドルの節目を堅調に上回り、1日で2%以上、年初来で約30%の上昇を記録しました。

【ニューヨーク共同】代表的な暗号資産（仮想通貨）であるビットコインの価格が１４日の取引で上昇し、初めて一時１２万ドル（約１８００万円）台を付けた。米トランプ政権下での関連法案整備に伴う市場拡大への期待を背景に、資金流入の動きが目立っている。

ビットコインの価格は7月14日の朝に初めて12万ドルを超え、他の多くの主要なデジタル通貨とともにここ数週間着実に価格が上昇していた世界で最も価値のある暗号通貨にとって新たな節目となった（写真：AP通信）。

この「ハイブリッド」なステータスにより、ビットコインはインフレに対する安全性を求める投資家から画期的なリターンを追い求める投資家まで、幅広い投資家にとって魅力的なものとなっている。

「ビットコインは様々な要因の恩恵を受けている」とIGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は述べ、機関投資家の強い需要、強気な期待の継続、そしてトランプ大統領の支持を理由に挙げた。「ここ6～7日間、価格は非常に堅調で、どこで止まるか見通すのは難しい。12万5000ドルが手の届く範囲にあることは明らかだ」