庵野氏 攻殻 制作会社の役員に
1975年生まれ ミルキーカートゥーンで3Dキャリアをスタートし、その後フリーランスやサンジゲンを経て2010年から東映アニメーションにデジタル映像部に所属。数々の劇場作品やTVシリーズ、OVAなどの制作に携わる。 『正解するカド』CGディレクター その他主に携わった作品として『美少女戦士セーラームーンCrystal』 『プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』などがある。
どうやら当時の庵野さんは周りの人たちから「気持ち悪いやつ」と思われていたようですが、山賀さんはそんな庵野さんに興味が湧いてきて、「何やってんの?」と声をかけました。すると「4枚のリピートでいけると思うんだよね」と答えたので「リピートって何?」と聞き返す山賀さん。
しかし、庵野さんは初対面の山賀さんに対していきなり「『機動戦士ガンダム』って見たことあります?」などと聞いてきたので、「なんだコイツは?いい歳してアニメなんか見てるのか?」とビックリしたらしい。
しかし、当時の庵野さんと赤井さんは自主制作映画『帰ってきたウルトラマン』の撮影で忙しくて参加できません。そこで山賀さんが「じゃあ俺が行こう」と東京へ行くことになりました(山賀さんは「プロの技術を学んで自分たちのアニメに活かしたい」と考えていたらしい)。
すると庵野さんはカバンから紙の束を取り出して山賀さんに見せました。それは『ルパン三世 カリオストロの城』の動画で、爆発の煙や炎が描かれた複数の絵を指でめくりながら「これをパラパラってやると動いて見えるだろ?」と説明し始めたのです。
”リピート”とは同じ作画の繰り返しによって動きを循環させる技法で、庵野さんは「4枚の絵があれば炎の動きを表現できる」と考えていたのです。しかし、アニメの知識がほぼゼロだった当時の山賀さんには何のことやら分かりません。
こうして山賀博之監督のもとに、庵野秀明・赤井孝美・貞本義行・前田真宏・樋口真嗣などアマチュア自主映画グループ「DAICON FILM」に関わったメンバーが続々と集結!途中で予算が底を尽き、「制作中止」の危機に追い込まれるものの、岡田斗司夫らがあちこちから借金しまくって何とか作業を続け、ついに『王立宇宙軍 オネアミスの翼』は完成しました(1987年2月4日・初号試写会実施)。
その後、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』は1986年1月に劇場用長編アニメとして制作することが正式に決定し、本格的な作画作業に突入しました(なお、赤井さんは「8mmの自主制作アニメの次が、なんでいきなり35mmの劇場アニメになるんだよ!?」と納得いかなかったらしいw)。
「DAICON 3」とは、1981年に大阪で開催された第20回日本SF大会のことで、「会場で自主制作アニメを上映したい。そのためのアニメーターを探しているんだ」とのこと。すると庵野さんがその場で紙にサラサラっとパワードスーツを描いて「こんな感じですか?」と動かして見せたのです。
というのも、山賀さんは元々アニメにほとんど興味がなく、しかも大阪芸術大学に来るような人はみんな映画好きなんだろうと思い込んでいたため、「お前、映画の勉強しに来たんじゃないのか?」と訊ねました。しかし庵野さんは映画の話をしないでウルトラマンやアニメの話ばかりしていたのでますます「変なやつだなあ」と思ったそうです。
ただし、この時点で劇場用作品を検討していたものの、もし正式に決まればバンダイ初の自社製作映画となるわけで、判断は慎重にならざるを得ません。「制作費は全部でいくらかかるんだ?」と訊ねる山科社長に、山賀さんは「たしか『風の谷のナウシカ』は3億6000万円だったな…」と考え、「ナウシカより少ない予算じゃ嫌です」と答えたらしい(つまり「最低でも3億6000万円かかる」とw)。
1972年福井県生まれ。 2006年に株式会社サンジゲンを設立。 2013年10月『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』でTVシリーズでのフル3DCG作品の制作に挑戦。 2011年に「株式会社ウルトラスーパーピクチャーズ」を設立。 クリエイティブとビジネスの両面から日本のアニメを見据え、正しくものづくりをして市場を広げることの実現に意欲的に取り組んでいる。
その後、大阪芸術大学芸術学部映像計画学科に入学した山賀さんは、新潟から引っ越して大阪のアパートに住むことになったんですが、大家さんの部屋へ挨拶に行った時、一人の学生に出会いました。その学生こそが、後に『新世紀エヴァンゲリオン』を大ヒットさせる庵野秀明さんだったのです。
大手新聞社が「『エヴァ制作』ガイナ社長が声優希望10代少女の裸写真を撮影。ついでに体にも触れる」と報道。 mainichi.jp/articles/20191… yomiuri.co.jp/national/20191… アニメファンは「何もしてない方のガイナか」「エヴァはカラーのもの」「庵野監督に迷惑」との反応で、「記者許さん」の声もあるな。
岡田さん曰く、「この日のために何度も何度も話す内容を考え、徹底的に検証し、全てのセリフを覚えてプレゼンした」とのこと。そして岡田さんの渾身のプレゼンを聞いた山科社長は「何が何だかよく分からないけれど、何が何だか分からないところが逆にいい」と制作を認めました。


コメント