保育園の倒産増 園児奪い合う時代

とくに中小の保育園では、定員割れに加えて保育士の確保難、人件費や食材費の高騰が経営を圧迫しています。

保育士不足で74人転園先未定のまま保育園が続々休園…園児74人の転園先未定のまま札幌市内の認可保育園4園が相次いで休園…『保育士の資格を持つ人』ではなく『薄給激務でも黙って働いてくれる都合のいい人』が足りないだけだと思います。新卒でもないのに手取り15万円程度なんて、やってられません。

また、保育の無償化や制度整備により利用しやすくなった一方、保育サービスの価格は自由に決められず、補助金頼みの制度設計のままです。市場原理が働かず、経営の柔軟性が乏しいままでは、淘汰は避けられません。

今後は、保育士確保と制度改革をセットで進め、持続可能な保育体制を築くことが問われています。

「保育園落ちた、日本◯ね」から何年経ったかしら。

2023年度の時点で約3割の保育園が赤字でした。慢性的な人手不足により受け入れを制限せざるを得ず、さらなる収益悪化に陥る施設も少なくありません。

いずれにせよ、「保育園落ちた日本〇ね」は日本社会の画期になったようです。

かつて大きな社会問題となった「待機児童」は、今やほとんどの自治体で“ゼロ”に。しかし少子化と保育施設の増加が重なり、今度は「園児が足りない」状況に変わりました。2025年には需要がピークアウトすることは予想されていました。

保育園の倒産・廃業が急増しています。2025年上半期だけで22件が発生し、前年同期から7割増となりました。このまま推移すれば、年間で過去最多となる可能性もあります。