【高金利通貨見通し】南アランド&メキシコペソ堅調!トルコリラは?関税・政策金利・政治リスクを読む 7月23日(水)野村雅道【FX/為替見通し】#外為ドキッ

【高金利通貨見通し】南アランド&メキシコペソ堅調!トルコリラは?関税・政策金利・政治リスクを読む 7月23日(水)野村雅道【FX/為替見通し】#外為ドキッ
 

高金利通貨の状況を動画で解説

動画配信期間:公開日から2週間

高金利通貨「メキシコペソ・南アフリカランド・トルコリラ」の状況をギュッと要約

全体概況
– 円高が進行し、3通貨とも若干下落
– 月間ではランドが首位、メキシコペソが2位、円が最下位

メキシコペソ
経済状況
– 今年はマイナス成長からプラスに転じる見込み
– 経済活動指数は5月から0.2%減少と弱含み
– 6月の成長率は前年比プラス1.3%と改善

金融政策
– 8月7日に政策金利決定会合
– 現在CPI4.3%、コアCPIも4%超で利下げ停止論も
– 副総裁はインフレ抑制継続を主張

関税・貿易問題
– USMCAの貿易協定により実質関税率は20%を下回る見込み
– メキシコ・カナダで対米共闘、団結して対応
– 安いインフラと労働力を活用した欧米企業の投資継続

市場動向
– 株価は年初来12%高と好調
– ペソも堅調に推移

南アフリカランド
経済・政治情勢
– 10党程度の連立内閣で政権安定
– 汚職疑惑のある大臣の更迭など連立運営は順調
– 第2党の民主同盟(白人政党)が海外との関係で貢献

金融政策・物価
– 消費者物価は順調に低下、インフレターゲット下回る2.9%
– 1月31日の政策金利は7.25%で据え置き予想

国際関係
– BRICS議長国として中央銀行独立性と貿易問題で対米批判声明
– アメリカとの貿易は全体の8%で関税の影響は限定的
– 中国・EUが資源や農産物の引き受けを表明

リスク要因
– 失業率30%超が最大リスク
– 10月にAGOA(アフリカ成長機会法)の免税特権失効の可能性
– 一方でマネーロンダリング関連のグレーリストから10月に除外予定

トルコリラ
通貨状況
– ドルに対して唯一弱い通貨
– 対円で年初来17%安、スワップ収益とほぼ相殺

中央銀行政策
– 4月の野党弾圧時にリラ買い介入、その後外貨準備回復でリラ売り介入
– 「介入二刀流」で為替レート管理
– 現在の水準を適正と判断、急騰は望まず

金融政策
– インフレ低下とインフレ期待指数低下を受け2.5%利下げ予想
– サプライズ実施国のため注意が必要

投資スタンス
– 大幅上昇期待せず、為替差損を賄う程度の収益で十分

結論
– ランドとメキシコペソは健闘しており、政治安定と経済改善が支援要因
– トルコリラは中央銀行が急騰を望まない姿勢のため、安定推移で金利収益狙いが適切
– 各国とも関税問題への対応策があり、中長期的な投資妙味は維持
– 短期的には円高圧力に注意が必要

 

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野村雅道 氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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高金利通貨見通し 南アランドメキシコペソ堅調トルコリラは関税 政策金利

「高金利通貨ペアの買いポジションだけを保有する戦略だと円高時に弱い。円高に備えるためのスワップ戦略として、『ユーロ/円とポーランドズロチ/円を使ったロングとショートの組み合わせ』という、今までとは違ったスワップ生活もあるんです」

とはいえ、スワップ狙いで気になるのは政策金利だ。

「オルバン首相と距離が近いため、トランプ大統領がハンガリーに不利な政策をとるとは考えにくい。ハンガリーフォリントも下がりづらいと考えられます」

スワップ狙いでいちばん有利なのは、スワップポイントをもらいながら、なおかつ為替差益でもプラスとなること。異変が見られる「高金利通貨3兄弟」に代わって、「東欧通貨3兄弟」が新たなスワップ狙いの定番通貨となる可能性、ありそう!

ちなみにポーランドの政策金利は5.75%で、ユーロ圏の2.65%よりも高い。

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