豪ドル/円 今日の見通し「米関税合意が追い風 欧米の景況感に注目」2025/7/24

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豪ドル/円 今日の見通し「米関税合意が追い風 欧米の景況感に注目」2025/7/24

【最新号】

短期トレード即効チャージ 豪ドル円

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は小幅ながら続落。終値は前営業日比-0.06ドルの1バレル=65.25ドル(7月23日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら>

・7月17日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.00万人増加)に対して0.02万人の増加だった。失業率は4.3%で前月から悪化。労働参加率は67.1%だった。

・7月8日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.85%に据え置いた。市場予想は25bp(0.25%ポイント)の利下げだった。

・7月2日に発表された豪5月小売売上高は前月比+0.2%と市場予想(+0.5%)を下回った。

・6月25日に発表された豪5月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.1%(予想:+2.3%、前月:+2.4%)だった。また、5月CPIトリム平均は+2.4%で前月(+2.8%)から伸びが鈍化した。
4月30日に発表された豪1-3月期CPIは前年比+2.4%(予想:+2.3%)で前四半期から横ばいだった。また同CPIトリム平均は前年比+2.9%だった(予想:+2.8%、前四半期:+3.3%)。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

米関税合意が追い風 欧米の景況感に注目

昨日は日米が貿易協議で合意に達したほか、「欧州連合(EU)も米国と合意間近」と報じられたことで株価が大幅に上昇した。日経平均株価は約1年ぶりの高値を付け、NYダウ平均は年初来高値に接近し、ナスダック総合指数は終値ベースで史上最高値を更新、S&P500種も史上最高値を更新した。米国の関税発動期限(8月1日)を前に複数の国で合意や合意間近と報じられており、関税率は市場が警戒したほど高くはならないとの期待がリスク志向ムードにつながっている。
本日は欧州や英国、米国にて7月製造業・サービス業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。市場予想では前月から改善するものが多い。予想以上の改善を示した場合には、関税交渉進展期待も相まって、リスクマインドに敏感な豪ドルは買いで反応することになりそうだ。市場予想を下回った場合も、関税交渉への期待が下値を支えると考えられる。
また、本日はブロックRBA総裁が「RBAの2つの使命『インフレと雇用』」という題目で講演を行う。豪州の労働市場は2カ月連続で弱い結果を示しており、インフレも鈍化傾向である。追加利下げの時期や幅に関してヒントが出るか注目したい。

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目材料

日米株価動向
欧・英・米7月製造業・サービス業PMI
関税関連報道
ブロックRBA総裁発言

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルはともに雨。9時に豪ドル/円のストキャスティクスでシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 

 

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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そのため 豪ドルは中国経済の影響を受けやすい傾向があります

今後、トランプ政権の政策不透明感に伴う米ドルへの資金集中が修正に向かう場合には、売りに偏ったポジションの反動から豪ドルへの見直しが進むことが期待されます。

豪ドル相場に影響する主要な経済指標は、下記の4つです。

オーストラリアの最大の輸出先は中国です。そのため、豪ドルは中国経済の影響を受けやすい傾向があります。 実際に新型コロナウイルスが流行った際、オーストラリアが新型コロナウイルスの起源に関する調査を中国に呼びかけたことを受け、中国はオーストラリアに対して輸入制限・関税引き上げの措置をとり、豪ドル相場急落を招きました。 現在は関係が改善され、輸入制限も解除されていますが、今後このような措置を新たに講じる可能性はゼロではありません。豪ドル/円を取引する際は、中国との関係や経済状況を都度チェックする必要があるでしょう。

8月の豪ドル/円はどちらに動く? 個人投資家の見通しは「豪ドル安」

資源国通貨とは、輸出額に占める資源の割合が高い国の通貨のことです。オーストラリアは鉄鉱石や石炭など豊富な資源を有しており、全輸出の5割以上を鉱物資源が占めています。そのため、豪ドルは資源国通貨の側面を持っています。 ただし、米国のように豊富な資源を有していても、輸出額に占める資源の割合が小さい場合、資源国通貨とは言いません。 資源国通貨は、資源の価格変動の影響を受けやすい傾向があります。オーストラリアの主な輸出資源は、鉄鉱石・石炭・天然ガスであり、豪ドルはこれら資源の価格変動の影響を受けることがあるのです。 例えば、鉄鉱石の価格が上昇すると豪ドルも上昇し、逆に価格が下落すると豪ドルも下落します。

ボラティリティとは、金融資産の価格変動率を示す指標です。FXにおいてボラティリティが高いとは、価格変動が激しく、価格が上下に大きく変動することを表します。反対に、ボラティリティが低いとは、価格の変動が小さいことを表します。 豪ドルは、FXのボラティリティが高い通貨ペアに該当します。FXのボラティリティが高い通貨ペアは、短期間でも利益を生み出すチャンスがあることが魅力です。一定の時間帯における通貨ペアの価格変動をうまく予測し、適切なタイミングで売買することで大きなリターンを見込めるのです。 ただし、高いボラティリティは価格変動が大きい分、損失のリスクも高まります。そのため、ボラティリティが高い通貨ペアを取引する際は、リスクを十分に考慮することが大切です。

過去24時間の相関関係を見ると、豪ドル円と強い相関関係だったのは豪ドル米ドルです。 相関関係だったのはポンド円とポンドドル、弱い相関関係だったのはユーロ円とユーロドルです。 その一方、逆相関の関係だった通貨ペアはありませんでした。

金利差が拡大した主な理由は、新型コロナウイルスの感染拡大やロシア・ウクライナ問題により、世界的なインフレが発生したからだと考えられています。インフレを抑えるために、日本以外の世界各国ではハイペースな利上げを実施しました。その結果、日本と世界各国の金利差が拡大し、大幅な円安が発生したのです。 また、現在の日豪金融政策は新たな段階へと移行しつつあり、これまで同様、活発な値動きが予想されます。最近では日銀が金融政策正常化の動きに転じつつも利上げを示唆するなど、円高が進む可能性もあり、トレンドに乗るスタンスも有効となりそうです。 オーストラリア経済について、国際通貨基金(IMF)は2025年以降のGDP成長率が毎年2%以上で推移すると予測しており、今後さらなる経済成長が見込まれます。 また、移民政策などによる人口増加と消費拡大も経済成長に寄与すると見込まれていること、さらに、中国が世界一の経済大国になる可能性もあり、その恩恵も期待されます。 内需・外需拡大による経済発展があれば、今後豪ドル/円は堅調に推移し、現状の価格が維持される可能性は十分にあります。

中国製造業PMIと並び、中国GDP成長率も重要な指標です。オーストラリアにとって最大の輸出国である中国のGDP成長率の動向は、豪ドル相場に直接的な影響を及ぼします。 GDPとは国内総生産のことで、その国の経済規模や強さを示す指標です。2024年の世界GDPランキングにおいて、中国は2位を誇っています。2025年以降経済成長の鈍化を予想する向きもありますが、3位ドイツ、4位日本を大差で抑えており、今後も2位の座は揺るぎないでしょう。 中国GDP成長率は、中国国家統計局が四半期ごとに発表しています。発表時期は、1・4・7・10月中旬で、日本時間11:00ごろです。

豪ドルには、下記の6つの特徴があります。

1. 豪ドルとは?

過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨はNZドル、最も弱い通貨はドルです。 円はゼロを挟んで上下動し、本日朝時点でマイナス圏に位置しています。 豪ドルはプラス幅を拡大し、夜以降は安定的に推移しました。

最初は大きな損失を防ぎながら、徐々に取引に慣れていくためにも、メジャー通貨を選ぶことをおすすめします。 また、通貨ペアを少数に絞ることも大切です。1つの通貨ペアで利益が出ない状況では、複数の通貨ペアで取引をしても良い結果は出ないからです。最初は少数の通貨ペアに絞り、勝率を上げていきましょう。 豪ドルは取引量が多く、取引をする際の特徴をつかみやすい傾向があります。また、適度なボラティリティがあるため、FX初心者でもある程度の利益も期待できます。 以上のことから、豪ドル/円は、FX初心者におすすめの通貨ペアだといえます。

圧倒的な取引高を誇る米ドル/円を除けば、月によって豪ドル・ポンド・ユーロの順位が入れ替わっていることが分かります。豪ドル/円は値動きが安定しやすく、初心者でも取り組みやすい通貨ペアといえるでしょう。

豪ドルは先進国の中でも歴史的に金利が高い通貨です。そのため、世界的に政治・経済が安定している時は金利狙いの資金が集まりやすく、豪ドルが上昇する傾向があります。一方で、突発的な混乱が生じると、一気に資金が流出して安くなることがあります。 近年、オーストラリアを含む各国の利上げが行われましたが、日本が異次元金融緩和政策を維持したことから全般的な円安となり、2022年9月には1豪ドル98円台まで上昇しました。その後、2023年には1豪ドル86円付近まで下落する場面もありましたが、再び円売りが優勢となり、2024年4月には約10年ぶりに100円台に達しました。 2024年3月、日本銀行が2013年から続けてきた異次元金融緩和を終了し、約17年ぶりとなる利上げを発表しました。当時の日銀総裁が「緩和的な金融政策を継続することが大切」と考えたことから円高にはつながりませんでしたが、RBA(オーストラリア準備銀行)が2024年6月に追加利上げを排除しないと表明したことで、約17年ぶりに1豪ドル=105円後半まで上昇しました。 一般的に、豪ドル/円では、買いポジションを持ち続けると、ポジションを翌営業日へ持ち越す度にスワップポイントを受け取ることができます。ただし、スワップポイントの金額は同じ通貨ペアでもFX会社によって異なり、ポジションを持つ期間が長いほど収益の違いが大きくなることが予想されます。 豪ドル/円で中長期の取引をする場合は、各FX会社のスワップポイントの水準をしっかりとチェックし、他社よりも有利なスワップポイントを提供しているFX会社を選ぶことが大切です。

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