FX「格付け引き上げ。リラは対円で小康、対ドルでは弱い」トルコリラ見通し

FX「格付け引き上げ。リラは対円で小康、対ドルでは弱い」トルコリラ見通し

 

総括

FX「格付け引き上げ。リラは対円で小康、対ドルでは弱い」トルコリラ見通し

 (通貨最下位、株価12位)   
予想レンジ トルコリラ/円3.4-3.9

*1ドル40リラ台続く、当局は容認か
*政策金利引き下げ、43%へ
*格付け引き上げ、ムーディーズ
*政治リスクは高い
*財務相はトルコ経済の「好循環」回復を強調
*インフレ期待低下
*今週の経済指標は
*外貨準備は徐々に回復
*経済団体は、利下げとリラ安を要求
*政府は野党を抑圧
*リラ安の主因=トルコの外貨預金が規格外に大きい

(1ドル40リラ台続く、当局は容認か)
現在、1リラ3.65円で年間では対円17.42%安、対ドル14.41%安、対ドルでは1ドル40リラ台が続く。イスタンブール100株価指数は、年間で7.24%高。10年国債は3167%。

(今週の指標は)
今週は6月失業率、7月経済信頼感指数、中銀議事録、7月製造業PMIなどの発表がある。

(政策金利引き下げ、43%へ)
トルコ中銀は、政策金利を3%引き下げ、43%とした。今年初めの政治的な混乱を受けて中断していた緩和路線を再開した。
中銀は「最近のデータは、需要状況に伴うインフレ抑制の動きが強まっている」と指摘。今後の政策運営に関しては「基調的なインフレ動向などを考慮し、インフレ抑制に向けて必要な措置を確保する。物価の見通しを踏まえ、変更する幅は会合ごとに慎重に見直していく」との姿勢を示した。

 インフレ率は、24年5月に前年同月比で75%程度の上昇率をピークに、その後は低下基調が続き、今年6月には35.05%まで低下した。中銀が市場関係者を対象にした調査では、25年末のインフレ率は29.66%と見込まれている。

(トルコ格付け引き上げ、ムーディーズ)
ムーディーズは、トルコの格付けを「B1」から「Ba3」に引き上げた。金融政策の信頼性向上や物価上昇率鈍化、経済不均衡の縮小を理由に挙げている。
ただ格付け見通しについては、継続中の政策のプラス効果となお根強く残る政治的・対外的リスクのバランスを反映する形で「ポジティブ」から「安定的」に変更された。
一方フィッチは、トルコの格付けを「BBマイナス」、格付け見通しを「安定的」にそれぞれ据え置いた。

(トルコ経済、「好循環」回復、財務相)
シムシェキ財務相は、国内経済について、3月の市場混乱後、「好循環」に戻ったという認識を示した。経済を管理するために取られた措置により、総外貨準備高や主要株価指数BIST100を含む全ての金融指標が3月中旬の水準を回復したと述べた。
 財務相は今年のインフレ率について、「政府は中銀の予想レンジ中間から上限の範囲内に収まると予想している。29%を下回る見込みだ」と述べた。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

再び2σ下限から反発、5日線、20日線上向く

日足、ボリバン2σ下限から上位へ反発。雲下。7月24日-25日の上昇ラインがサポート。7月21日-28日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、ボリバン下位。3月17日週-7月21日週の上昇ラインがサポート。7月14日週-21日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向く、20週線下向き。
 月足、3月-4月の上昇ラインを下抜く。現在は2σ下限あたり。3月-7
月の上昇ラインがサポート。5月-6月の下降ラインが上抜くか。
年足、2024年で10年連続陰線。その間52円から3円台へ沈む。2025年もここまで陰線。

メルハバ

エルドアン大統領、政府の強硬策の正当性を強調

 エルドアン大統領は「賄賂、汚職、強奪の仕組みを暴露したことで、警察や司法関係者が標的にされることは我々として許容できません。泥棒ではなく、泥棒や賄賂を受け取る者を現行犯で捕まえた者に怒る者は、陰謀の主張を証明するか、あるいは警察や司法関係者に対して不当な扱いをしたことを謝罪すべきです」と語った。

(野党や反政府派へのメッセージだろうが、国内情勢の不安を高めるかもしれない。トルコは政治リスクが高い)

情報提供元:FX湘南投資グループ
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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル FX「格付け引き上げ。リラは対円で小康、対ドルでは弱い」トルコリラ見通し

FX「格付け引き上げ

FX「格付け引き上げ。リラは対円で小康、対ドルでは弱い」トルコリラ見通し(通貨最下位、株価12位)予想レンジ トルコリラ/円3.4-3.9*1ドル40リラ台続く、当局は容認か*政策金利引き下げ、43%へ*格付け引き上げ、ムーディーズ*政治リスクは高い*財務相はトルコ経済の「好循環」回復を強調*インフレ期待低下*今週の経済指標は*外貨準備は徐々に回復*経済団体は、利下げとリラ安を要求*政府は野党を抑圧*リラ安の主因=トルコの外貨預金が規格外に大きい(1ドル40リラ台続く、当局は容認か)現在、1リラ3.65円で年間では対円17.42%安、対ドル14.41%安、対ドルでは1ドル40リラ台が続く。イスタンブール100株価指数は、年間で7.24%高。10年国債は3167%。(今週の指標は)今週は6月失業率、7月経済信頼感指数、中銀議事録、7月製造業PMIなどの発表がある。(政策金利引き下げ、43%へ)トルコ中銀は、政策金利を3%引き下げ、43%とした。今年初めの政治的な混乱を受けて中断していた緩和路線を再開した。中銀は「最近のデータは、需要状況に伴うインフレ抑制の動きが強まっている」と指摘。今後の政策運営に関しては「基調的なインフレ動向などを考慮し、インフレ抑制に向けて必要な措置を確保する。物価の見通しを踏まえ、変更する幅は会合ごとに慎重に見直していく」との姿勢を示した。 インフレ率は、24年5月に前年同月比で75%程度の上昇率をピークに、その後は低下基調が続き、今年6月には35.05%まで低下した。中銀が市場関係者を対象にした調査では、25年末のインフレ率は29.66%と見込まれている。(トルコ格付け引き上げ、ムーディーズ)ムーディーズは、トルコの格付けを「B1」から「Ba3」に引き上げた。金融政策の信頼性向上や物価上昇率鈍化、経済不均衡の縮小を理由に挙げている。ただ格付け見通しについては、継続中の政策のプラス効果となお根強く残る政治的・対外的リスクのバランスを反映する形で「ポジティブ」から「安定的」に変更された。一方フィッチは、トルコの格付けを「BBマイナス」、格付け見通しを「安定的」にそれぞれ据え置いた。(トルコ経済、「好循環」回復、財務相)シムシェキ財務相は、国内経済について、3月の市場混乱後、「好循環」に戻ったという認識を示した。経済を管理するために取られた措置により、総外貨準備高や主要株価指数BIST100を含む全ての金融指標が3月中旬の水準を回復したと述べた。 財務相は今年のインフレ率について、「政府は中銀の予想レンジ中間から上限の範囲内に収まると予想している。29%を下回る見込みだ」と述べた。

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