【見通し】1日香港株=方向感に乏しいか、米雇用統計の発表控え様子見

1日の香港市場は方向感に乏しい相場か。7月の米雇用統計の発表を香港時間きょう夜に控え、内容を見極めたいとの雰囲気が広がりそうだ。ハンセン指数は2週間ぶりの安値圏にあるだけに自律的反発を見込む買いが入りやすい半面、前日の米株式相場の下落が重荷となるだろう。前日発表された週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回った。米連邦準備理事会(FRB)が利下げは経済データ次第との姿勢を示すなかで労働市場の底堅さを示す指標がでたことから、市場で利下げ期待が一段と後退しそうだ。
一方、決算発表など個別の材料が出た銘柄の売買が中心となると予想する。きょうはハンセン指数構成銘柄の信義ガラス(00868)と信義光能(00968)などが2025年6月中間決算を発表する。また、S&Pグローバルがきょう午前に発表する7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が注目される。
7月31日のNY株式相場はダウ平均が続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に反落した。米利下げ時期が後ずれするとの見方が広がったほか、トランプ米大統領がインドやブラジルに高率の関税を課すと発表したことで地合いが悪化した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は金融株の中国建設銀行(00939)、中国銀行(03988)、AIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が上回って引けた。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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見通し 1日香港株方向感に乏しいか 米雇用統計の発表控え様子見
出来高が少ないことから参加者は限定的だが、4日引け後の安川電機が25年2月期純利益見通しを540億円から640億円に上方修正したこともあり、中国関連銘柄に物色が波及する可能性はある。ファナックや資生堂などの動向に注目したい。


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