ドル円今週の予想「レンジ内の動きか。下値リスクを残した状態。」FXチャート分析 2025/8/11

ドル円今週の予想「レンジ内の動きか。下値リスクを残した状態。」FXチャート分析 2025/8/11

【ドル円週間予想】 149円台を回復すれば下値リスクがやや後退、146円割れで終えた場合は144~145円トライへ。

 直近の日足は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げています。狭いレンジ内での揉み合いに終始していますが、8/1の大陰線の影響を受けた状態にあり、下値リスクがより高い状態に変わりありません。一方で、146.80~147.00近辺にやや強い下値抵抗が出来ており、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。一方上値は、147.80-90に日足の上値抵抗がありますが、148円台に乗せて終えれば、狭いレンジ内での揉み合いから抜け出した反動で上値余地が若干拡がり易くなります。さらに149円台に乗せて終えれば日足の形状が改善して再度150円超えトライの動きが強まり易くなります。この場合でも150.80-90の抵抗を上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。逆に、上値トライに失敗して146.80以下で終えた場合は、下値余地が拡がり易くなり、146.00-10以下の下値抵抗の強さを確認する動きへ。この場合でも144~145円台に一段と強い下値抵抗が控えており、144円を割り込んで越週するか、日足が143.50を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。日足の上値抵抗は147.80-90,148.80-90,149.70-80に、下値抵抗は147.20-30,146.80-90,146.00-10,145.20-30にあります。21日移動平均線は147.91にあり、この下で終えていますが“ダマシ”の範囲内です。120日線は146.18に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性がありますが、200日線は149.41に位置しており上値を抑え込んでいます。

 一方直近の週足を見ると、実体、値幅ともに小さい陽線で終え、小反発して越週しました。4月に付けた139.89を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、上値トライの可能性に繋げていますが、この陽線が上昇エネルギーの強いものではないことや、前週足が上値トライに大きく失敗した形で越週していることから、今週の上値追いには限りがある可能性も高く、買いも慎重に臨む必要があります。また、146.40-50の週足の抵抗を下抜けて越週した場合は、下値余地がもう一段拡がり易くなります。この場合でも、今年4月に付けた139.89と7月に付けた直近安値142.69を結ぶサポートラインが144.20-30に位置しており、144円を下抜けて越週しない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。一方上値は、148.50-60,148.80-90に週足の抵抗がありますが、全てクリアして149円台に乗せて越週した場合は、下値リスクが若干後退して再度150.00超えにある強い抵抗をトライする動きが強まり易くなります。この場合でも長期トレンドが弱く、156.50超えで越週しない限りトレンドは“ドル強気”に変化しません。今週の週足ベースで見た上値抵抗は148.50-60,148.80-90,149.60-70,150.00-10に、下値抵抗は146.40-50,145.80-90,145.00-10,144.20-30にあります。31週週移動平均線は147.96に位置しており、この下で越週しましたが、“ダマシ”となる可能性があります。62週線は149.86に位置しており、上値を抑え込んだ状態に変わりありません。

 今週の戦略は、ドル買いは147.20-30で軽く買って146.70で一旦撤退するか、146.10-20の押し目待ちとします。この場合の損切りは145.40で撤退です。ドル売りは148.60-70の戻り待ちとします。損切りは149.20で一旦撤退です。

 上値は、147.80-90,148.10-20にやや強い抵抗がありますが、全てクリアした場合は上値余地がもう一段拡がり易くなり、148.30-40,148.60-70,148.80-90にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。149円台に乗せて終えた場合は、“ニュートラル”な状態に戻して再度150円超えトライへ。上値抵抗は149.30-40,149.60-70,150.00-10,150.50-60,150.80-90にあります。これら全てをクリアするには力不足と見ますが、150.90超えで終えれば上値余地がもう一段拡がり易くなります。下値は、147.50-60に軽い抵抗が、147.20-30,147.00-10,146.80-90にやや強い抵抗が出来ていますが、全て下抜けた場合は、下値余地がさらに拡がり易くなり、146.50-60,146.20-30,146.00-10,145.50-60にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。この場合でも144円を割り込んで越週しない限り、押しは再び買い場となる可能性も高いと見ています。

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ドル円今週の予想 レンジ内の動きか 下値リスクを残した状態

本日のドル円は146円〜148円程度を予想します。

来週(7-11日)も、「相互関税」の影響を見極めながら落ち着きどころを探ることになりそうだ。引き続きトランプ大統領の言動には注意が必要だろう。関税に対する報復の応酬となれば不確実性が高まり、リスクオフの動きを強めそう。また、スタグフレーションへの警戒感が高まっており、米3月CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)で物価上昇に歯止めがかけられているか確認しておきたい。ただ、相互関税で日本経済への悪影響が予想され、日銀による利上げ見送り観測も出始めている。世界的な景気悪化を警戒したリスクオフのドル売り・円買いと、米インフレ再燃と日銀の利上げ後ズレを見込んだドル買い・円売りのせめぎ合いも予想される。

豪ドル/円は、陽線で切り返して上値余地を探る動きに繋げています。90円台の抵抗を下支えとして上値余地を探る動きが継続中ですが、92.10-20の抵抗をしっかり上抜けて終えるまでは、下値リスクにも注意が必要です。また、これを達成した場合でも中期トレンドの弱さに変わりなく、95円台に乗せて越週するまでは下値リスクを残します。逆に90円台を割り込んで終えた場合は87~88円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。買いは90.10-20まで引きつけて。損切りは89.70で一旦撤退です。売りは1日様子見です。上値抵抗は91.00-10,91.30-40,91.60-70,92.10-20に、下値抵抗は90.50-60,90.10-20,89.70-80,89.30-40,89.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は、下値リスクが点灯します。

8/5発表の7月経済PMIに対する市場の反応に加え、8/7から発動予定の新たな相互関税が、南アに対して従来通り30%の高関税が適用されると見込まれます。また、米国がアフリカ・サブサハラ諸国に対して認めている特恵関税制度「アフリカ成長機会法(AGOA)」の有効期限が9月末に迫っていることも懸念材料となっています。加えて、南ア中銀の緩和政策継続や、ドル円を軸に円買い圧力の再燃といった要因もランド円の下押しにつながりかねず、上値の重い展開が予想されます。一方、先週末の米7月雇用統計で5-6月分が大幅に下方修正され、米経済指標全体への信頼性に対し、市場に不安が生じつつあること、トランプ大統領が労働省統計局長官の解任という強硬な姿勢を示したことを受けて、ドルおよび米国資産への信頼が一時的に低下する可能性も否定できません。こうした中、ランド円は、日足・転換線や基準線(8円27銭/8円23銭)を上値抵抗線として、日足・雲の上限(8円09銭)を下抜け、節目の8円00銭割れを目指す軟調な動きとなるか注目されます。

ポンド/円は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げています。190円台乗せに失敗した流れにあるので、買いも慎重に。買いは188.10-20で押し目買い。損切りは187.40で撤退です。売りは1日様子見です。上値抵抗は189.10-20,189.50-60,190.00-10に、下値抵抗は188.10-20,187.70-80,187.00-10,186.60-70にあります。

ドル・円の上値メドは、週足チャートで一目均衡表の「雲」の下限にあたる147円80銭近辺、下値メドは24年9月に付けた141円63銭。米関税政策をめぐって短期的に波乱含みの展開が予想され、レンジを広めにとっておきたい。

今後円高方向に振れるとすれば、その要因の一つに、トランプ大統領が次期FRB議長を早期に指名し、発表することだと筆者は予想していますが、トランプ氏は昨日、議長ではなく本日辞任するクーグラー理事の後任として、経済諮問委員会(CEA)のミラン委員長を指名しました。これだけでも、トランプ氏のお気に入りの人物だということで、「利下げが進む」との見方からドルが売られました。また、次期FRB議長候補には4名ほどの候補者がいますが、ウォラーFRB理事が最有力候補だという見方が浮上しています。トランプ氏が早期に次期議長を任命するようだと、ドルが下落する可能性は高いと言えます。筆者はパウエル議長の圧力に負けない毅然とした姿勢や考え方など、個人的には強く支持していますが、昨日利下げに踏み切ったイングランド銀行のベイリー総裁も同じようです。ベイリー氏は、パウエル氏が直面している重圧について問われ、「米国の出来事についてコメントするつもりはないが、パウエル氏は私の友人であり、私たちは非常に近しい関係にあり、極めて密接に連携している」とした上で、「この上なく誠実な人物だ」と称賛していました。また、ECBのラガルド総裁も先月、「勇気ある中央銀行総裁の規範を体現している」と述べていました。「『遅い』パウエル」などと罵詈雑言を浴びせているトランプ氏とは大きな違いです。

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