万博チケ 黒字化目安1800万枚到達
2025年大阪・関西万博に関するさまざまなニュースをお届けします。
万博協会が最新の販売枚数を近く公表する。入場券は今月1日時点で累計1754万枚を販売していたが、2~8日で約55万枚(速報値)を上積みし、1800万枚に到達した。
入場券販売は前売り段階では苦戦していた。開幕前日の4月12日までの前売り券の販売枚数は969万枚で、目標(1400万枚)を大きく下回った。ただ、開幕後に万博に関する情報発信が急増すると、販売も好転した。1日平均の販売枚数は、開幕前は約2万枚だったが、開幕後は約7万枚で推移してきた。
最終的な黒字額が139億円となった2005年の愛知万博は、閉幕までの入場券の販売枚数が1720万枚だった。大阪・関西万博は会期を2か月残して、愛知を上回っている。
万博の入場券の販売枚数が運営費の黒字化の目安である1800万枚を超えたことが分かりました。 大阪・関西万博では、人件費などの「運営費」1160億円のうち8割程度を、入場券の売り上げでまかなうことになっていて、その「黒字化」の目安を万博協会や国は約1800万枚と設定しています。 関係者への取材で、累計売り上げ枚数は8日時点で約1810万枚と、黒字化の目安に到達したことが分かりました。 一方、自家用車とバスを乗り継いで来場する「パーク&ライド」の収支が赤字になる可能性や、自然災害など特殊な事情で入場券の払い戻しが必要になるケースも想定されます。 こうしたことから、協会関係者は「現時点で黒字化を確信するものではない」と慎重な姿勢です。
ただ、今後、台風などの災害が直撃すれば、施設の補修など追加支出が必要となる恐れがある。政府が今月6日に開いた有識者会議では、1日休園すれば約6億円分の機会損失につながるとの指摘があり、政府は「現時点で黒字を判断するのは、時期尚早」としていた。
万博は運営費1160億円のうち、8割超を入場券収入で賄う計画だ。万博協会や政府は、この計画を前提に損益分岐点を約1800万枚と設定した。
大阪・関西万博の入場券販売が8日時点で約1810万枚となったことが、関係者への取材で分かった。開幕前に黒字化の目安として設定した「約1800万枚」を超えた。ただ、追加費用が発生する可能性もあることから、「黒字化に向けて楽観視はできない」(運営関係者)などとして、日本国際博覧会協会(万博協会)は最終的な販売目標の2300万枚に向け、上乗せを図っていく考えだ。
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大阪万博の経済効果についてどう考えますか?


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