
【日経平均】強気の流れ。上値余地を探る動きが継続。
直近の日足は、寄付き安値の陽線引けとなり、トレンドは非常に強い状態を保っています。最高値更新を受けて利食い売りの動きも出て来そうですが、新たな上昇トレンド入りして日が浅いため、下値余地が限られ易く一段の上昇に繋がる可能性が高いと見ています。押し目買い方針継続です。短期トレンドは41,800円を割り込んで終えない限り、深い押しにも繋がり難い状態です。短期ターゲットは44,400~44,500円と見ています。上値抵抗は43,300~43,350円、43,600~43,700円、44,000~44,100円に、下値抵抗は43,000~43,050円、42,700~42,800円、42,500~42,600円、42,250~42,300円、42,000~42,100円にあります。

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これまで日経平均・TOPIXは 約4年周期で底入れしてきました
先週の日経平均株価は、終値ベースで5日連続、年初来高値を更新。1週間で334円の上昇となりました。今月後半にスタートする9月の中間決算も好調が予想されることから、好業績株を買う「業績相場」が始まっている可能性があります。
北朝鮮情勢、衆院の解散総選挙など、政治面で不安材料が残りますが、日経平均は、好調な景気・企業業績を反映する形で、アベノミクス開始後の高値(2015年の2万868円)を更新してくる展開が予想されます。
(注)万が一にも日経平均が2万4000円割れともなれば、天与の買い好機到来とみられます。そのときの日経平均はPBR1倍を一時的に大きく下回っていると思われますが、PBR1倍割れが過去に数えるほどしかない千載一遇の買い場だったことは歴史が証明しています。もちろん、そのような機会が訪れることは滅多にないものです。
それから1年が経ちました。嬉しいことに23年の日本株は、銀行株を始め大型バリュー株がけん引し、他国・地域マーケットのほとんどを圧倒するパフォーマンスを示しました。 これを書いている時点(12/20)で日経平均の年初来上昇率は29%、年間の安値(終値)は25,716円(1月)、高値は33,753円(7月)です。安値も高値も、1年前の予想に近いものでした。
12日の日経平均は+897円の4万2718円となり5日続伸。
なお筆者は、24年のどこかで『日米株価の逆転』が起きる可能性に注目しています。 日米株価差(日経平均とNYダウの差異)のチャートは、89年12月に大天井を付けてから下落の一途を辿ってきました。「米国株買い・日本株売り」という強いトレンドが30年以上も続いてきたことになりますが、そんな流れも23年1月についに終了したとみられます。 世界の投資マネーは、これまでの米国株偏重から他国・地域の株式市場へ流れていくと思われます。アジア地域の投資を考える場合、ファンダメンタルズ面が好調な割に、長い期間にわたり軽視されてきた(アンダーウェイトされてきた)日本株は、投資対象として真っ先に検討されておかしくありません。
過去3年間でみると、日経平均はBPS(1株当たり純資産)の1.125倍が、概ね下限となってきました。現在の日経平均BPS(=PBR1倍の水準)・25,751円(12/19時点)を使うと、1.125倍は28,970円です。BPS自体が不確定な要素ではありますが、それでも大まかにみて24年の日経平均の下限を2万9000円~2万8000円と見積もるのは、まずまず順当な線と思われます。 現実的には、 [3万円~2万8000円]が、日経平均の次回4年サイクル底値として適当でしょう。
もしも今回も過去と同じく、前のザラバ高値(11月の33,853円)から30%の下げを想定すると、日経平均は2万4000円を下回ることになりますが(注)、さすがにそこまで下げる可能性は低いと思われます。
4年サイクル底へ向けての下落が起きる場合、日経平均はいくらで底入れするでしょうか? 08年大底からの強気相場中、4年サイクル底は今回が4回目です。前3回のサイクル底は、ザラバベースで8,238円(12年6月)、14,864円(16年6月)、16,358円(20年3月)でした。前の高値からみると、順に28%、29%、そして33%下げており、平均すると高値からの下落率は30%です。
これまで日経平均・TOPIXは、約4年周期で底入れしてきました。この『4年サイクル』によると、次の株価の底入れ時期は24年3月頃ということになります。すると24年の前半、特に春頃までの日経平均は、急落リスクが高いといえそうです(23年のような『彼岸底』かもしれません)。 日経平均下落の理由は定かではありませんが、もしかすると『マグニフィセント・セブン』に代表される、米ハイパーグロース株の急落かもしれません(後述)。



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