
13日の日経平均は大幅に6日続伸。終値は556円高の43274円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり946/値下がり611。サンリオが全市場の売買代金トップとなる大商いで8.6%高。アドバンテスト、フジクラ、古河電工のほか、東電HDなど、生成AIやデータセンターに関連する銘柄に強い動きが見られた。1Qが大幅な増益となったアジアパイルHDが急騰。セイコーGや横浜ゴムなど、サンリオ同様に前日決算で強く買われた銘柄に一段高となるものが散見された。
一方、IHIや川崎重工など防衛株の一角が軟調。原油価格の下落を受けてINPEXが売りに押された。米国の早期利下げ期待の高まりは円高(ドル安)につながるとの警戒から、日産自動車やSUBARUなど自動車株の多くが下落。3Qの見通しを下方修正した日本マイクロニクスが急落した。
本日、グロース市場に新規上場したアクセルスペースホールディングスは、初値が公開価格比で2倍となった。REIT市場で約4年ぶりの新規上場となった霞ヶ関ホテルリート投資法人も、公開価格を上回る初値をつけた。ただ、両銘柄とも初値を下回って取引を終えた。
日経平均は6日連続の3桁上昇。前日の高値は42999円であったが、きょうは寄り付きから43000円を超えてきた。3桁上昇が続いているだけに当然ではあるが、勢いのある時は心理的節目を突破することが新たな買いを呼び込む好循環が発生しやすい。きょうの高値は43451円で、あすは43500円を超えられるかが焦点となる。
国内企業の決算発表はあすでほぼ出そろうだけに、この先は市場エネルギーが低下して上昇スピードが鈍る展開を想定しておく必要がある。ネガティブなニュースが出てくれば、ここまでの上げの度合いが大きかった分、値幅を伴った下げが出てくるかもしれない。ただ、どういった理由で下げたとしても、健全な調整の一環と受け止められる可能性が高い。上昇を先導していた銘柄群が利益確定売りに押されるようなら、それ以外の銘柄の中から買えるものを探す動きが活発となるだろう。直近の上昇に乗り遅れた銘柄や、急落して売り出尽くし感が出てきた銘柄などに注意を払っておきたい局面だ。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ


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