破産のミュゼ運営「資産はない」

破産の憂き目にあった老舗出版社だが、ようやく本業に戻り、新たなスタートを切った。多くの人が秀和の再出発を安堵（あんど）の思いで見つめる背景には、秀和が巻き込まれた一連のM＆Aがいかに常識外れの闇に蠢（うごめ）く部分が大きかったかを暗示しているようだ。

脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を運営していたMPH（東京・大田）は18日、東京地裁から破産手続きを開始する...

注目すべきは、この破産申立てが「第三者申立て」である点です。つまり、債権者側は「このままでは資産が外部に流出する恐れがある」と考え、裁判所による管理を求めているわけです。これは、経営陣に対する強い不信の表れでもあります。

ミュゼのサービスは別会社が引き継いでおり、今回の破産手続きの対象外。MPHは6月に会社を解散して清算の道を模索したが、債権者側との対立が続いていた。

一見合法的に見えるこのスキームですが、実質的に資産逃れと見なされる場合、裁判所や破産管財人から「詐害行為取消し」（破産法第160条）や「実質同一性に基づく債務追及」がなされることもあります。

「ミュゼプラチナム」運営会社が破産手続き開始 元従業員「給料払え」

報道の対象は「ミュゼプラチナム」の旧運営会社であるMPH株式会社（東京都大田区）。従業員や関係者など一部債権者から、東京地裁に対して破産の申し立てがなされました。正式な破産開始決定はまだですが、負債総額は200億円以上、債権者は20万人超という大規模な事案です。

TSRが入手した秀和の破産申立書（以下申立書）には、破産経緯が綴られている。

2025年5月、「ミュゼプラチナム」が破産申立てを受けたというニュースが報じられ、大きな反響を呼びました。医療脱毛を専門とする私のもとにも、「ミュゼって潰れたんですか？」「どこでもミュゼは大丈夫なんですか？」といった不安の声が多く届いています。