高金利通貨の状況を動画で解説
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外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
野村雅道 氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。
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高金利通貨の最新の動向を解説メキシコペソ 南アランド堅調 トルコリラは最弱通貨に
さらに、2021年6月から2023年3月までは15会合連続で政策金利が引き上げられました。2024年10月時点での政策金利は10.5%となっており、依然として高金利通貨と言っていい状態です。
これほどまでにメキシコペソが選好された理由の1つが高金利の魅力だろう。金融政策の目安になる政策金利は、メキシコの場合11.25%まで引き上げられた。2022年頃から歴史的インフレが展開する中で、日本以外では大幅な利上げが行われ、「世界一の経済大国」米国の政策金利も5.5%まで引き上げられたが、メキシコの政策金利は米国の倍以上になったわけだ(図表2参照)。
「歴史的な円安」が、2024年は修正に向かう可能性が高いなら、南アフリカランド/円も「上がり過ぎ」の本格的な修正局面を迎えることになるのではないか。2024年の南アフリカランド/円は、7~8.4円で予想する。
高金利通貨はどれも特有にリスクがありますが、運用益の目安をメリット、通貨の将来性をリスクとすると、メキシコペソでのスワップ運用はその他ペアよりも相対的におすすめとはいえるかもしれません。
2024年のトルコリラ/円は、ここ数年のような「暴落」はなかったものの、それでも大きく反発することはなくじり安が続いた。こうした中で、12月6日現在で4.6円程度の52週MAに近い水準での動きとなってきた。
LIGHT FXは、スワップポイントの事前引き出しができるFX会社の1つです。メキシコペソ/円、トルコリラ/円、南アランド/円といった高金利通貨ペアの取扱があるため、蓄積されたスワップポイントで買い増しすることで、決済せずとも複利運用が可能になります。
メキシコペソはトルコリラ、南アフリカランドと並ぶ高金利通貨として有名で、スワップポイントを狙った運用に人気があります。
2020年から2021年にかけて、トルコの中央銀行がインフレ対策で利上げを続けた中で、トルコリラ/円も反発、52週MA程度まで上昇したことがあった(図表5参照)。経験的には、相場が底を打ち、上昇トレンドに転換した場合は52週MAを大きく上回る動きになる。
その後は原油価格が再び安定してきたことや米国経済の復調により上昇トレンド入りしたものの、2024年6月からは2円以上も下落する局面もあり、高金利通貨の難しさを再確認させられる状態となっています。
最後に、2つの新興国通貨についても簡単に見てみたい。南アフリカランド/円は、2024年後半は一時を除いて基本的に8円を上回る水準での推移が続いた。ただ、これを5年MAかい離率で見ると10%以上になる。2000年以降で見ても、南アフリカランド/円が5年MAを1割以上上回った時期は少ない(図表5参照)。その意味では、2025年にかけて「上がり過ぎ」の反動リスクを警戒する必要があるのではないか。予想レンジは、7~8.5円。
トルコリラ/円は、2014年から長期下落トレンドが展開しているが、その中で基本的には52週MAを超えられない状況が続いた(図表6参照)。その意味では、この52週MAを大きく越えられるかは、長く続いた下落トレンドの底打ちの目安の1つとして注目されそうだ。予想レンジは3.5~5円。
メキシコの政策金利は11%を上回っており、メキシコペソは代表的な高金利通貨でもある。高金利に加え、大幅上昇が3年以上も続くことから、個人投資家の間でも人気通貨の1つとなってきたようだ。では、高金利通貨であるメキシコペソの上昇トレンドは2024年も続くだろうか。
常識的なインフレ対策の利上げを継続し、インフレが鎮静化に向かうかが、2014年からのトルコリラ/円の長期下落トレンドに歯止めがかかるかの目安だろう。そして、足元で6.2円程度の52週MAを大きく上回る動きに向かうのかが、トルコリラ下落トレンド転換のもう1つの目安だ。そうしたインフレ鎮静化がなお微妙な中では、2024年のトルコリラ/円は4~6円で予想したい。
続いて、高金利通貨の中でも人気の高いメキシコペソを取引する上で押さえておきたいポイントを解説していきます。
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