【見通し】株式明日の戦略-大幅安で43000円を割り込む、大型グロースの正念場

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【見通し】株式明日の戦略-大幅安で43000円を割り込む、大型グロースの正念場

20日の日経平均は大幅続落。終値は657円安の42888円。米国株はまちまちも、ナスダックの下げが大きく3桁下落スタート。ソフトバンクグループが連日で大きく売られたほか、半導体株や電線株なども弱く、安く始まった後もしばらく下値模索が続いた。早い時間に節目の43000円を割り込み、安いところでは下げ幅を800円超に拡大。42700円台でようやく売りが一巡し、13時以降は下押し圧力が和らいだ。ただ、下げ止まっても戻りは鈍く、600円を超える下落で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆8800億円。業種別では水産・農林、食料品、陸運などが上昇した一方、非鉄金属、その他製品、情報・通信などが下落した。日本経済新聞でSBIホールディングスとの資本業務提携観測が報じられた東北銀行が急騰。他の地銀株にも買いが波及した。半面、ストップ高比例配分が続いて3営業日ぶりに取引時間中に値がついたテンシャルが、利益確定売りに押されて9%を超える下落となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり708/値下がり846。主力の多くが売られる中、トヨタやホンダなど自動車株が逆行高。オリエンタルランドが4.5%高と強い動きを見せた。良好な米住宅指標が追い風となった住友林業が大幅上昇。山崎製パン、雪印メグミルク、日本ハムなど食品株に強く買われる銘柄が多かった。

 一方、ソフトバンクGが7.1%安となり、1銘柄で日経平均を約231円押し下げた。米半導体株の下落が嫌気されて、アドバンテスト、ディスコ、ソシオネクストが大幅安。グロース系の主力銘柄は軒並み売られており、フジクラ、古河電工など電線株や、任天堂、カプコン、コナミGなどゲーム株が弱かった。グロース系以外でもIHIや川崎重工など防衛株が大幅安。中小型ではメタプラネットやセレスなど、暗号資産関連の下げが目立った。

 日経平均は大幅安。大型グロースを中心に人気どころの銘柄が大きく下げたという構図はきのうと似ているが、きのうは168円安できょうは657円安と、きょうは下に値幅が出た。5日線(43235円、20日時点、以下同じ)はサポートにはならず、終値(42888円)では43000円を割り込んでおり、センチメントの悪化が懸念される。

 19日の米国株は大きく下げているわけではなく、日本株は直近の急上昇に対する逆回転のような動きが出てきているにすぎない。ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演(22日)を消化するまでは動きづらく、あすも買い手控えムードの強い地合いが続くと思われる。7月開催のFOMC議事要旨が本日の米国マーケットを刺激するかどうかは注目される。この会合では政策金利は据え置かれたものの、2名が反対票を投じた。9月の利下げ期待を高めるような議論が確認でき、米ハイテク株が買われるようなら、日本のグロース株にも支援材料となる。一方、議論の内容がタカ派的と受け止められた場合には、グロース株には逆風が続く。日経平均はここからもう一段売られる場合、25日線(41366円)辺りまで調整する展開を想定しておく必要がある。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通し 株式明日の戦略大幅安で43000円を割り込む 大型グロースの正念場

ただし、来週は8月21~23日の日程でジャクソンホール会議が開催され、22日には米・連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が経済見通しのほか、政策枠組みの見直しなどを中心に講演する予定です。足元の米国株は利下げ期待から買われているところもあるので、パウエルFRB議長の講演を前に持ち高を調整する動きが入る可能性も考えられます。

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