
日経平均株価は小反発。序盤は下落幅を広げる場面もあったが、午後にかけては落ち着きを取り戻す展開となった。日足は十字足を形成し、陽線で下げ渋った印象である。
RSI(9日)は前日の65.4%→59.5%(8/22)に低下。目先的には低下が続きやすいタイミングである。10日移動平均線(42923円 8/22)などの上場基調が続く中、上値へのトレンドフォローが基本スタンスである。ただ、8/14安値を下回ったことで25日移動平均線(41602円 同)付近まで下落余地が拡大する可能性が高くなった局面でもある。
上値メドは、10日移動平均線、8/19高値(43876円)、心理的節目の44000円、45000円、3/26高値から4/7安値までの下落幅に対する倍返し45650円などがある。下値メドは、7/24高値(42065円)、心理的節目の42000円、25日移動平均線、心理的節目の41000円や40500円などがある。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日経平均株価テクニカル分析陽線十字足で下げ渋り
テクニカル分析は、プロの投資家の中にも相場を動かす可能性のある様々な情報(たとえば「金融政策が変更された」とか「業績を上方修正した」など)をも無視してチャートの形状のみで運用を行う人も存在すると言われている。実際、市場を動かす要因は数多くあり、それらが複雑に絡み合って価格が上下すると考えられるが、そうした情報を全て的確に把握し、分析することは困難だ。しかし、“数多ある情報を全て内包した上で価格が形成されている”と考えれば、チャート分析にも一定の理があるといえよう。ただし、テクニカル分析で得られる相場変動の“サイン”が必ずしもその後の相場の動きをピタリと当てるとは限らない。相場の世界で“ダマシ”と呼ばれる誤ったシグナルも多々あることを十分理解しておく必要がある。
テクニカル分析には多くの手法がありますが、まず知っておきたいのはローソク足と移動平均線です。ローソク足は、1日の始値、高値、安値、終値を視覚的に示したもので、価格の動きを一目で理解することができます。ローソク足には様々な種類があり、それぞれ異なる情報を提供します。例えば、赤や白の「陽線」は価格が上昇した日を示し、陽線の枠の上部がその日の終値です。一方で青や黒の「陰線」は価格が下落した日を示し、陰線の枠の下部がその日の終値です。また、「長い下ひげ」は価格が一時的に大きく下落した後に反発したことを示し、「長い上ひげ」は価格が一時的に大きく上昇した後に反落したことを示します。これらの情報を組み合わせることで、投資家は市場の動向を視覚的に捉えることができます。
テクニカル分析とは、相場の値動きを示すグラフ(一般的にチャートと呼ばれる)の形状から、先行きの値動きを予測し、売買のタイミングを計るものだ。チャートで用いられるグラフは、一般的な折れ線グラフ(ラインチャート)ではなく、ローソク足チャートやバーチャートと呼ばれるものが主流だ(ローソク足チャートは日本で、バーチャートは欧米で一般的)。これらは、一定期間内(例えば一日とか一ヶ月など)の相場の始値と高値、安値、終値(これらを併せて四本値という)を示すことができるため、ラインチャートなどに比べて情報量が多いことが特徴だ。
こうした値動きを示すチャートに、トレンドラインや移動平均線、標準偏差のラインを加えるなどして、相場のトレンドや相場の先行きを予測して売買のタイミングを計るものがテクニカル分析と呼ばれるものだ。相場のチャートは、証券会社などのホームページにも掲載されているほか、相場データを入手できれば、パソコンなどを用いて自分で分析することも可能だ。
これまで市場の分析に当たっては、株価や為替の値を理論的な側面やファンダメンタルズ(経済状況)から計る「ファンダメンタルズ分析」について述べてきた。一方で、多くの投資家が運用を行うに当たって利用しているものに「テクニカル分析」と呼ばれるものがある。


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