来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪7月CPIで利下げ期待に変化出るか?」ハロンズ FX 2025/8/23 #外為ドキッ

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪7月CPIで利下げ期待に変化出るか?」ハロンズ FX 2025/8/23 #外為ドキッ
 

執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は95.75円前後で、ニュージーランド(NZ)ドル/円は87.16円前後で週初を迎えました。19日と20日には米国のS&P500種やナスダック総合指数といった株価が大幅に下落したことで、景気動向に敏感な資源国通貨である豪ドルやNZドルが売られました。加えて20日にはNZ準備銀行(RBNZ)が政策金利を発表。市場予想通り25bp(0.25%ポイント)の利下げだったものの、声明で25bpと50bpの利下げで採決をしたことが明らかになるとNZドル売りが強まりました。20日には豪ドル/円は94.40円前後、NZドル/円は85.55円前後まで下落しました。21日には米国の企業景況感の改善や米連邦準備制度理事会(FRB)高官が9月利下げに否定的な見解を示したことで米ドルが全般的に買われ、米ドル/円の大幅な上昇の影響から豪ドル/円、NZドル/円は反発しました(執筆時)。

豪7月CPIで利下げ期待に変化出るか?

豪準備銀行(RBA)は8月12日に開催した金融政策委員会で市場予想通り政策金利を3.60%へと25bp(0.25%ポイント)の利下げを実施しました。その際にブロック総裁は「物価安定のために金利をさらに引き下げる必要がある可能性がある」との認識を示しましたが、「大幅利下げに関する議論は行われていない」と慎重な姿勢を示しました。さらに「利下げの可能性は否定しないが市場予想に届かない可能性がある」「会合ごとに判断する」と利下げの可能性を先取りして動きたがる市場をけん制しています。来週は27日に豪7月消費者物価指数(CPI)が発表されます。市場予想は6月の前年比+1.9%から+2.3%へ反発となっています。 市場の予想を下回った(特にインフレの伸びが鈍化した)場合には、RBAの連続利下げへの期待が高まることになるでしょう。市場では次回(9月30日)会合での利下げを26%程度しか織り込んでいないことから、利下げ期待が高まれば豪ドルは売られることになりそうです。ただし、RBAは月次CPIについては「変動が大きい」ため、あまり重視しない姿勢も示しています。次々回の会合(11月4日)の直前に豪7‐9月期CPIが発表されるため、四半期CPIを見て判断との見方になってもおかしくありません。豪7月CPIが大幅に市場予想を下回るなどとならなければ、豪ドル売りは限定的になりそうです。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は終値ベースでは日足一目均衡表の雲下限でサポートされています。目先の下値目途は引き続き雲下限となりそうです。この水準を下抜けた場合は、6月後半に93円台後半がサポートとして機能したため、同水準が意識されそうです。一方上値では、今週は一目均衡表の基準線がレジスタンスとなりましたので同線や、雲上限が意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:93.50-97.50、NZD/JPY:85.00-88.00

8/25週のイベント:

08/25 (月) 07:45 NZ 4-6月期四半期小売売上高
08/26 (火) 10:30 豪 豪準備銀行(RBA)、金融政策会合議事要旨公表
08/27 (水) 10:30 豪 7月消費者物価指数(CPI)
08/28 (木) 10:00 NZ 8月ANZ企業信頼感
08/28 (木) 10:30 豪 4-6月期四半期民間設備投資

一言コメント:

まだまだ暑い日が続いていますが、私が出社する早朝(5時台)は少しずつ暗くなってきており、徐々に夏が終わりつつあることを感じられます。うだるような暑さももう少しと思って、夏を楽しみましょう。

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

以上を踏まえると、2025年の豪ドル/米ドルは、2024年のレンジを下方修正し、0.6~0.7米ドル中心での展開と予想したいと思います。

その後の豪ドル/円の下落により、5年MAかい離率も縮小しましたが、なお「上がり過ぎ」圏にあることには変わりなさそうです。その意味では、このような「上がり過ぎ」が是正される中で、2025年は豪ドル/円の下落トレンドが展開する可能性が高いと考えています。

豪州は中国との貿易関係が強いことから、豪ドル/米ドルは上海総合指数など中国株との間に一定の相関関係が確認できます(図表3参照)。中国株の長期下落傾向が、小動きが続く中でも豪ドルの下落要因になっていた可能性はあるでしょう。

豪ドル/米ドルは、小動きが続く中でも、最近にかけての金利差変化からかい離する形で下落傾向が続き、年初来の安値更新含みの展開となりました。これには中国経済の不振の影響などがあるのかもしれません。

豪ドル/円の5年MAかい離率は、2024年7月に110円まで上昇した局面で25%程度まで拡大しました。これは、2007年に記録した過去最高にほぼ肩を並べるものでした(図表7参照)。その意味では、5年MAとの関係で見た場合、2024年の豪ドル/円はほとんど過去最高の「上がり過ぎ」という動きだったのでしょう。

こうした中で、豪ドルは10月下旬以降すでに1ヶ月以上52週MA(移動平均線、11月末現在0.66米ドル)を下回ってきました。さらに52週MAを下回る動きが続くようなら、豪ドル/米ドルは小動きが続く中でも、基本的には下落トレンドが展開している可能性が高いとの見方になります(図表4参照)。

予想レンジは、85~102円で想定したいと思います。

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