粉もん倒産 過去15年で最多ペース
2025年1-7月のお好み焼き屋・焼きそば屋・たこ焼き屋の倒産は17件(前年同期比30.7%増)で、前年同期の1.3倍のペースで推移している。業態別では、お好み焼き屋が14件で8割(82.3%)を占める。たこ焼き屋は2件、焼きそば屋は1件で、お好み焼き屋が突出している。 原因別は、最多が「販売不振」の13件(前年同期比8.3%増)で、全体の76.4%を占めた。次いで、「他社倒産の余波」が2件(前年同期ゼロ)、「事業上の失敗」(同1件)と「設備投資過大」(同ゼロ)が各1件だった。 庶民の味、ソウルフードとして親しまれる「粉もん」だが、それだけに値上げによる価格設定が難しく、円安を背景にした物価高と人手不足で逆風が強まっている。
ファストフード業態がコロナ禍から一貫して好調なのに対して、苦境に立った業態もある。帝国データバンクによれば、飲食店の倒産が過去最多ペースで発生。業態別に見ると、居酒屋やパブ、ビヤホールなどの酒主体の業態が最も多く、ラーメン店などの「中華料理店、その他の東洋料理店」などが続く。特にラーメン店の倒産ペースは増加し、過去最多だった2020年を上回るという。原因は、原価高と人件費や電気代などのユーティリティコストの上昇にある。
2025年(1-7月)「お好み焼き・焼きそば・たこ焼店」の倒産動向 真夏に各地で催される祭りで定番のお好み焼き・焼きそば・たこ焼きが転換期を迎えている。2025年1-7月のお好み焼き屋・焼きそば屋・たこ焼き屋の「粉もん」倒産が17件(前年同期比30.7%増)に達した。2011年以降の15年間の1-7月では最も多く、年間でも2020年を抜いて、過去最多を更新する可能性が出てきた。
粉もん店【倒産】、過去最多ベース。庶民の味は、原料値上げを転嫁しづらい。


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