新米が昨年比16倍の高値 今後は
農林水産大臣は、8月2日の記者会見で、「収穫の早い産地は、今月には新米が出回り始め、9月からは主産地の出荷も始まります。消費者の皆様方におかれましては、安心していただき、普段通りにお米をお買い求めいただきたいと思います」と述べている。これを受けて、9月になれば新米(24年産米)が供給されるので、コメ不足は解消されるという報道も見られる。
ようやく迎えた新米の販売ですが、気になるのはその価格です。Aコープやしろ店では「価格は例年より上がり、2023年産と比べると、店頭価格で約120%になっている」と話しています。全国的なコメ不足の影響などで、店頭価格は2023年と比べ、1キロあたり約100円値上がりしたといいます。例えば、10キロのハナエチゼンは、2023年産の税抜き価格は3980円だったのに対し、2024年産の価格は4980円と1000円値上がりしています。
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コメ不足が叫ばれる中、この店ではハナエチゼンの新米も、他のコメと同様に1人1袋の制限を設けて販売しましたが、開店から2時間ほどで10キロ入りが30袋以上、飛ぶように売れていました。
コメが売れる前に農家に支払う「前払い金」は、2023年に比べて4割アップしていますが、店頭では、現段階で2、3割の値上げでおさまっていました。今後、ハナエチゼンと同等の収獲量があるコシヒカリや、全体の1割ほどを占める「いちほまれ」もこれから収穫期を迎えますが、ハナエチゼンの動きを見ると店頭価格は、2023年に比べ2、3割ほど高くなる可能性も考えられます。
鹿児島県南さつま市のJAさつま日置のコメ集荷場には、収穫されたばかりの新米が続々と運び込まれている。約140人の農家が作る銘柄米「金峰コシヒカリ」だ。
Aコープやしろ店が21日店頭に出した10キロ入りのハナエチゼンの新米50袋は一日でほぼ完売し、すでに追加発注をしたということです。
新米が入荷する前の8月12日、このスーパーで取材した際は、コメはやはり“品薄状態”でした。新米が並ぶ21日までの間、なんとか凌いだといいます。
福井市にあるスーパー「Aコープやしろ店」では、初出荷を迎えた2024年産ハナエチゼンの新米が店頭に並び、待ちわびた客たちがさっそく買い求めていました。
Aコープやしろ店では「やっと新米が出て落ち着くかな。去年のコメが少ないと言われていたので、客も安心して買い物ができるかなと思っている」と、胸をなでおろした様子でした。


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