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CFD市場の相場分析ポイント解説
米国株の堅調な推移
CFDでは今回、アメリカの株を取り上げるのが無難と判断される。先週は小さな陰線を連ねてやや下押ししたが、金曜日の陽線1本で跳ね返した。ニューヨークダウは何か月ぶりかで史上最高値を更新している。
現在のアメリカは国の力がしっかりしている状況で、若干の景気悪化懸念により金利が下がろうとしている。株を買うための要件が非常に揃った環境となっている。
チャートパターンからの分析
このところのチャートを見ると、下押しすると買いが入って水準が訂正されて戻るパターンを繰り返している。先週も同様で、売りが入っても水準訂正後にすぐ戻る展開だった。
MACDが横ばい形状の中で実体線がしっかりしているのは、緩やかな上昇トレンドの証拠だ。新規で売るという感じではない状況といえる。
他の商品との比較
金については中途半端な状況で、銀は意外にしっかりしており米株以外では銀を取り上げる選択肢がある。原油はいまいちな鍋底型で、リスクを取るなら買いという気もするが、中長期移動平均線の下側にあるため買いにくい面がある。
総合的に考えると、米株の買いがチャート的に良い選択と判断される。
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井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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SampP500堅調下押しも即買い戻し 上昇トレンド継続か 2025
こちらのグラフはS&P500の、2021年第4四半期からの四半期ごとの業績の推移と、今後の予想を示したものです。まずは、2025年第1四半期について見てみます。
一方、センティーン(CNC、同52.0%安)やユナイテッドヘルス・グループ(UNH、同20.0%安)、チポトレ・メキシカン・グリル(CMG、23.7%安)など軟調な決算を発表した銘柄は大きく売り込まれています。トランプ政権が医薬品の価格引き下げを求めるなど、業績下振れ懸念が高まるヘルスケアは軟調な銘柄が散見されました。
今後の日経平均株価の関しては「200日移動平均線を安定的に上回って推移するか否か」が注目ポイントです。安定的に推移するようなら、中期の上昇トレンドのみならず、長期トレンドも「上向き」に転換する見通しです。しかしながら、200日移動平均線を挟んで上下するようなら、中期の上昇トレンドは継続するものの長期のトレンドは「横這い」が続くとの認識です。
一方、ポジティブ面としては次のようなポイントが挙げられます。まず株価は「EPS×PER」で算出できますが、2025年のS&P500指数のEPS成長率は10%台の2桁増益が市場予想で見込まれており、PERを仮に一定とすると、10%程度の株価上昇は十分達成可能と思われます。また、過去10回の大統領選投票日から1年後のS&P500指数のパフォーマンスは総じて好調を示しており、2024年11月の大統領選を契機としたトランプ・ラリーによる米国株の好調な動きは2025年も持続できそうです。加えて、米国経済はソフトランディングに向かっていると思われますが、かつて米国が1995年にソフトランディングに成功したケースをみると、その翌年にあたる1996年のS&P500指数の上昇も約20%高と好調で、この点はマーケットで意識される可能性があります(1995年は約34%高)。なお、NYSE(NY証券取引所)は投資家の米国株へのニーズ対応として22時間取引に向けた計画を明らかにしています。一部報道では早ければ2025年中に実現するとの観測もあることから、世界のマネーが米国株に一層向かう好機になる可能性があります。
強気の代表格として知られるオッペンハイマーのストラテジストは、S&P500は2025年末に7,100に達すると予想しています。
アナリストのボトムアップ分析による2025年末のS&P500の目標株価は6,939.07と、7月31日終値(6,339.39)から9.5%の上値余地があります。
さて、米国株に投資をされているみなさまにとって、今年の上半期はかなり厳しい半年間だったのではないでしょうか。米国株の長い歴史を振り返ってみても、ここまで激しく揺れ動いた半年間はそうそうありません。しかし、そんな中でもアメリカのS&P500は2025年6月27日に、同年2月に記録した市場最高値を上回る水準にまで回復したのです。
名古屋大学経済学部卒業。東海東京証券において主に外国株プロモーション、外国株トレーディングに従事。機関投資家向けの日本株トレーディングにも携わる。米国の証券会社へのトレーニー、コロンビア大学ビジネススクール客員研究員等を経て2022年4月よりSBI証券投資情報部に所属。ファンダメンタルズとトレーディングの両面から米国株を分析する。
では、チャートを見ながら過去の動きを確認していきます。まず、2025年2月にS&P500が最高値を更新した後、およそ10パーセントの下落がありました。これは、僕がいつも話しているとおりで、1928年以降、S&P500は平均で年に1回は10パーセント前後の調整をします。つまり、この程度の下落は過去のパターンに照らしてみても想定内で、言い換えるといつものことだったわけです。
ミクロ面では米主要企業の2025年第2四半期の決算発表が進んでいます。
僕がこの積立を始めたのは2020年12月で、それ以来の投資元本は324万8,414円、現在の評価額は537万23円となっています。含み益は212万1,609円になり、トータルで65.31パーセントのプラスとなっています。
FOMC後の31日に発表された6月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比の上昇率は2.6%と、市場予想を上回りました。利下げ時期が後ずれするとの見方が強まっています。
もう1つ、マーケットにとってポジティブな要因があります。2025年4月から7月にかけての急激な上昇相場は、「Most Hated Rally(最も嫌われた上昇相場)」と呼ばれています。この言葉が示すように、実はアメリカの機関投資家の中には、今回の上昇局面に乗り遅れたプレイヤーが非常に多いと言われています。つまり、ポジションを持たずに様子を見ていたファンドや年金基金が、相場の強さを確認しながらも買いに入れなかったという状況があります。
併せて、アメリカ経済全体にとっても明るい材料がいくつか見られ始めています。アメリカでは、トランプ大統領が「One Big Beautiful Bill(一つの大きくて美しい法案)」と呼ぶ大規模な減税歳出削減法案が可決され、2025年7月4日に正式に署名成立しました。これは2025年後半のマーケットにとって、重要な支援材料の1つとなっています。
今度はこれを通年で見てみます。ご覧のとおり、今年は前年比プラス7.2パーセントの増益が見込まれていますが、来年2026年には前年比プラス13.5パーセント、さらに2027年も前年比プラス12.4パーセントといずれも2桁成長の予想が出ています。仮にこのような業績の伸びが来年、再来年と続くのであれば、今後も株価の上昇が続くということはなんら不自然ではないと考えています。



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