暑すぎて 北向き住宅 人気上昇
賃貸物件を選ぶ際の判断基準として、部屋の方角は日照時間・室温・外からの風の流れなど、生活の快適さを大きく左右する要因となります。ここでは、北向き物件と、東向き、南向き、西向きといった他の方角を向いた物件との比較をします。
しかし、SNSでは「マンションの部屋が暑すぎる」という投稿がたまに見受けられます。本当にマンションは暑いのでしょうか?
「日当たり重視」の方には敬遠されがちな北向き物件ですが、室温の安定性やインテリアの映えやすさなど、日常生活に活かせる利点もたくさんあります。
在宅勤務では、パソコン作業時の画面の見やすさや、日中の室温・光の安定性が重要です。北向きは直射日光が入りにくく、画面の反射やまぶしさを抑えられるため、集中しやすい環境をつくれます。
日差しを避けるための「北向きの造り」。最近では、あえて北向きの住宅を選んで住む人も出てきました。 「まぶしいこともなければ、暑いと感じにくいだろうと思って、北向きの家を契約しました」 今、住んでいる南向きの住宅から北向きの住宅に引っ越す予定だという男性・ちょうすけさん(26)。夏は南向きの住宅より快適でも、冬の寒さが心配にならないのでしょうか? 「今はやっぱり冬をどうしのぐかというより、夏をどう乗り切るかがすごく難しくなってきている気候だと思っているので。直接日光が当たる方角と当たらない方角だと温度も全然違うと思うし。冬は暖房代がちょっとかかっちゃうかもしれないですけど、夏に限って言えば抑えられるんじゃないかなと思いますね」 5年前から北向きの住宅に住んでいる人・いさおさん(45)にも話を聞くことができました。 「日が入るので、入り口がここまであるので、北でも全然明るいですね。カーテン開けっぱなしで生活できるのがすごく良くて、暗いという印象はないです。夏も家の中が30℃超えることがほとんどなくて、朝もエアコンはあまり必要ないですね」 冬の静岡県富士宮市では気温が氷点下まで下がることもありますが、住宅の断熱性能の向上でさほど気にならないといいます。 「冬とか寒いのかなとか、日が当たらないのかなと思ってたんですが、日もしっかり入りますし、冬は少し日が入らない時はあるんですが、夏がとにかく快適で、北向きで良かったなって思ってますね」 「(Q.住み心地はどうですか?)最高!」
北向きの部屋は一般的に直射日光が少ないため、外の騒音が少なく、静かな環境を好む人に向いています。特に大通りに面していない場合、日中でも静かに過ごすことができ、集中して仕事や勉強をしたい方に最適です。また、夜も静かで落ち着いた環境を保てるため、リラックスした時間を過ごすことができます。
また、じゅうぶんに広い土地なら、北向きであっても、家の配置しだいで南側からの日照を確保できる場合があります。
北向きの土地は、直射日光がほとんど入らないため、「日当たりが悪い」と敬遠されがちです。しかし、土地代が比較的安価で、日中家にいない方には合理的な選択肢となり得ます。
さらに、高層階の部屋は外からの騒音やホコリが少なく、静かで清潔な環境を保つことができます。角部屋や高層階の部屋を選ぶことで、北向きの部屋のデメリットを大幅に軽減し、快適な住まいを実現することが可能です。
新しい家を建てるとき、多くの方が気にするのが《日当たり》です。一般的には「南は日当たりが良い方角」とされ、南向きの土地は人気を集める傾向があります。
逆に北向きでも、土地が広ければ家の配置しだいで隣家との距離を取ることができ、しっかり日光を取り込める場合があります。
ただし、北向きとはいえ夏場の暑さに対しては十分な注意が必要です。「エアコンの使用を控えられる」「熱中症のリスクが低い」といった断定的な表現は避け、あくまで「他の方角に比べて室温の上昇が緩やか」という相対的なメリットとして説明しましょう。
北向き物件の案内時に、他の方角との違いについて質問されることも少なくありません。ここでは東向き・南向き・西向き物件のそれぞれの特徴を押さえた上で、「どんなお客様におすすめか」を見ていきましょう。
家賃を抑えられること、穏やかな日差しが長時間続くことなどを物件選びの条件として考えている人には、北向きの部屋は向いていると言えます。
これらの特性を持つ物件を選ぶことで、北向きの部屋でも快適で健康的な生活環境を実現することができます。物件選びの際には、高気密・高断熱の性能について確認し、自分に合った住まいを選ぶことが大切です。


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