たまごっち1億個突破 4回目ブーム
たまごっちは、卵型の本体に液晶画面、三つのボタンがついた構造で、画面に映し出されるキャラクターを餌やりなどの世話をして育てる。基本設定は1996年に発売された初代から変わっていないが、赤外線通信(04年)や、液晶画面のカラー化(08年)、Wi-Fi(ワイファイ)の搭載(23年)など新しい機能を備えた機種を発表している。
──スマートフォンの普及も相まって、おもちゃに求められるものが昔と変わってきているようにも思います。『たまごっち』は今後どのような存在でありたいと考えていますか?
世話の仕方や環境、遺伝によって育つキャラクターが異なり、今回その数は5万種類に上る。SNS(交流サイト)の投稿をみると、育成したキャラクターのかわいらしさを語る人のほか、たまごっち本体を自作のカバーなどで装飾する人など「自分だけのたまごっち」を育てる楽しさがうかがえる。
東京ビッグサイトで開催中の国内最大規模の玩具の展示会『東京おもちゃショー2025』内で28日、「バンダイ・BANDAI SPIRITSブース オープニングセレモニー」が行われ、「たまごっち」が世界累計出荷数で1億個を突破したことが発表された。「たまごっち」は1996年に「デジタル携帯ペット」というコンセプトで発売され、当時の女子高生を中心にブームを巻き起こした。現在、1996年の初代発売当時・2004年のツーしん期・2009 年のアニメ期に続く第四次ブームが到来。7月には新シリーズ『Tamagotchi たまごっち Paradise パラダイス』を発売し、初週計画比150%と好調な立ち上がりを見せている。バンダイ常務取締役・チーフたまごっちオフィサーの辻太郎氏は「おもちゃを超えて、デジタルペットを超えて、世界中の人に愛され、日常に寄り添う存在になっている」とコメントした。オープニングセレモニーにはお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次、TRFのDJ KOOも登場した。
バンダイでたまごっちの開発を担当するトイ事業部の青柳知里さんは新作について、「おもちゃらしく原点回帰した」と話す。本体上部に「ズームダイヤル」をつけ、無線通信をあえてなくしたアナログな仕様とした。
単なるデジタルペットの枠を超えて、本当のペットのような存在であってほしいと、心から思っています。これまで多くのユーザーを見てきて、中にはキャラクターが死んだ時に心から悲しんで泣いている方もいらっしゃって。私自身も幼いころ、学校に行く時はキャラクターが死なないように『たまごっち』を親に預けていたことがありました。
<選出理由>1点目は、通常の育成遊びをまるで顕微鏡を操作するようなズームダイヤルを回すことによりそれぞれ倍率が変わり、細胞レベルから宇宙レベルまでお世話をしながら観察することが可能で、育成遊びも50以上ありズームできる機能と発想の新しさや、アイデアが優れている点が評価されました。2点目は、たまごっちの成長する種類の多さが評価されました。
周辺ビジネスの拡大も大きい。食玩や化粧品など関連商品の売り上げは19年から24年で約7倍に伸長。6月にはニンテンドースイッチ、スイッチ2ソフト「たまごっちのプチプチおみせっち」シリーズも約20年ぶりに発売され、相乗効果があったとみている。
たまごっちシリーズは現在、約50の国と地域で販売。累計販売台数は25年3月時点で9810万台と1億台に迫る。ちなみに携帯型ゲーム機で1億台を突破したのは、任天堂の「ニンテンドースイッチ」「ニンデンドーDS」(各約1億5000万台)などだ。
たまごっちのブームは、初代の96年と04年の2回。今回の購入層を分析すると、04年のブーム時に遊んでいたとみられる20、30代がそれぞれ2~3割を占めた。「過去に遊んだ思い出から、大人になって懐かしんで手に取っているのでは」とみる。ブームを経験した世代が親になり、ブームを知らない子供と親子2代で楽しむ様子もうかがえたという。
スマートフォンの普及などで携帯できるゲームは無数にある。なぜたまごっちが人気を集めているのか。青柳さんは「携帯型デジタルペットゲーム機の元祖というブランド力が大きい」と話す。
東京ビッグサイトで開催中の国内最大規模の玩具の展示会『東京おもちゃショー2025』内で28日、「バンダイ・BANDAI SPIRITSブース オープニングセレモニー」が行われ、「たまごっち」が世界累計出荷数で1億個を突破したことが発表された。【集合ショット】仮面ライダーゼッツと写真を撮るロバート秋山&DJKOOら 「たまごっち」は1996年に「デジタル携帯ペット」というコンセプトで発売され、当時の女子高生を中心にブームを巻き起こした。現在、1996年の初代発売当時・2004年のツーしん期・2009 年のアニメ期に続く第四次ブームが到来。7月には新シリーズ『Tamagotchi たまごっち Paradise パラダイス』を発売し、初週計画比150%と好調な立ち上がりを見せている。 バンダイ常務取締役・チーフたまごっちオフィサーの辻太郎氏は「おもちゃを超えて、デジタルペットを超えて、世界中の人に愛され、日常に寄り添う存在になっている」とコメントした。 オープニングセレモニーにはお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次、TRFのDJ KOOも登場した。
世界で爆発的にヒットした携帯型育成ゲーム「たまごっち」の累計出荷数が、発売から29年で1億個を超えた。販売元のバンダイが28日、発表した。これまで約50の国と地域で販売し、計37種類を生み出してきた。かつて夢中になった世代からの人気が再燃し、今年は4回目となるブームが起きている。
来年で30周年を迎えるバンダイの「たまごっち」が再びブームとなっている。国内外の累計販売台数は1億台目前。12日に発売した新作も20、30代を中心に予想を上回る売れ行きだという。新作の魅力や、好調の背景を聞いた。
新作「たまごっちパラダイス」(全3種、各6380円)は予約数で2023年発売の前作の4倍を超えた。発売1週間での売り上げ台数は、計画比の1・5倍となった。


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