
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
<ドル円相場の分析(147円台のレンジ)>
・現在の状況: 147円00付近まで下落したが、直近安値付近でサポートされている
・下値サポート: 147円ちょうど付近が重要な水準
・上値レジスタンス: 148円20-40銭付近が重い(昨日タッチ後反落)
・中間レジスタンス: 147円50銭付近も注意すべき水準
<取引戦略>
・押し目買い: サポートゾーンでの反発があれば買いポイント
・戻り売り: 148円付近での売り場を探す
・レジサポ逆転: 147円下抜けした場合は146円50銭も視野に
<経済指標・イベント>
・21:30
米4-6月期GDP改定値
米4-6月期GDP個人消費
米4-6月期コアPCEデフレーター
米新規失業保険申請件数
・明日(29日)8:30
8月東京CPI
<要人発言まとめ>
・ハセットNEC委員長: クック理事は訴訟中は休職すべき
・ウィリアムズNY連銀総裁: 各会合がライブ、9月利下げを否定せず
<結論>
今日の取引方針としては、147円台でのレンジ相場を想定し、サポート・レジスタンス水準での反発を狙いたい。ただし、21:30の米経済指標次第ではレンジ抜けを試す可能性もあるため冷静な対応が必要。
お知らせ
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『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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ドル円 147円台の攻防戦押し目買い 戻り売りポイントを待つNY市場では米4-6月期GDP改定値
[3093]トレジャー・ファクトリー 終値1,887円/前日比+144円本日小安く寄り付くも即切り返して大幅反発しています。同社は昨日引け後に、第1四半期連結決算を発表。売上高は前年同期比14.8%増の118億4,300万円、営業利益は同10.9%増の14億9,600万円、純利益は同8.2%増の9億9,800万円となりました。本日は急騰劇を演じた訳ですが、5月後半からの急落相場以降の戻り高値1,910円には2文届かず終えており、目先はこのレベルがポイントとなりそうです。
[5816]オーナンバ 終値1,143円/前日比+150円本日ザラ場寄らずのストップ高比例配分のみとなっています。同社は昨日引け後に、業績・配当修正を発表。2024年12月期の連結経常利益を従来予想の17億円から23億円へと35.3%上方修正。また、前期の年間配当を従来計画の57円から69円へと増額修正しています。環境関連市場を中心とした需要の増加などに加えて、グローバルでの原価低減活動による利益改善への取り組みが寄与。株価は75日線をブレイクし、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
[4613]関西ペイント 終値2,177円/前日比+13円同社は本日引け後に決算を発表。2025年3月期1-3月期の連結経常利益は前年同期比45.9%減の73億円に落ち込んだものの、売上営業利益率は前年同期の7.3%から8.9%に改善しました。通期の連結経常利益は前期比14.9%減の491億円になりましたが、2026年3月期は前期比18.1%増の580億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなりました。5期連続増収になります。同時に前期の年間配当を44円から50円に増額し、今期も前期比6円増の56円に増配する方針としています。
[9989]サンドラッグ 終値3,865円/前日比+152円本日買い気配スタートから反発しています。同社は昨日、月次報告11月分を発表。グループ合計の既存店売上高は前年同月比2.6%増となり、2ヵ月連続で前年実績を上回りました。ドラッグストア事業の既存店売上高が同2.4%増と2ヵ月ぶりのプラス、ディスカウントストア事業の既存店売上高は同2.9%増と2ヵ月連続のプラスでした。株価は先週、先月急落後の下げ分を取り返した処で戻り一服となっていましたが、本日一段高を見せ新ステージ入りを印象付けています。
本日の日経平均はギャップダウンスタートを余儀なくされ、31,710円台での寄り付きとなりました。ただ、寄り値を安値に切り返すと早々にプラス圏に浮上。31,860円台に位置する日足ボリンジャーバンド-σ、昨日高値31,906.10円、31,940円台で横を向いた日足一目均衡表の転換線を上回り、前引け間際には31,960円台まで上伸しました。後場入り直後に前場高値に迫るも更新出来ずに跳ね返されると13時前からは31,900円を挟むレンジ相場へ。ただ、14時過ぎに高値を更新し、心理的節目32,000円台に到達。32,030円台の高値を付け、32,010円処で大引けを迎えています。下方で上を向いた5日移動平均線をサポートに、上方を切り上がる75日移動平均線をブレイク出来るかが目先の焦点になります。
[4094]日本化学産業 終値1,430円/前日比+77円本日大幅高で3日続伸となりました。同社は昨日引け後に業績・配当修正を発表。2024年3月期の連結経常利益を従来予想の29.5億円から25.2億円へと14.6%下方修正しています。ただ、今期の年間配当を従来計画の32円から46円へと大幅増額修正しました。株主還元姿勢を好感した買いが株価を支援する格好となりましたが、上値の節目水準に達しており、目先は調整入りも見込まれます。
本日の東京株式市場、日経平均株価は前日比204.26円高の33,241.02円(売買代金概算3兆5,400億円)と8営業日続伸しました。昨晩のNY株式市場では、サウジアラビアやロシアが減産延長計画を発表し、供給逼迫による原油高でインフレ長期化の懸念が浮上。年内利上げ観測も根強く、長期金利上昇を警戒した売りが強まり、主要3指数は揃って下落しました。ただ、ナスダック総合指数の下落率は0.08%に留まり、ドル/円相場では1ドル147.60円台まで円安進行。今朝の東京市場は堅調スタートを切りました。日経平均は、株価指数先物買いを交え高寄り後も上げ幅を拡大。前場中盤には33,279.00円まで上伸しました。上海株や香港株が軟調な値動きとなる中、直近連騰による短期的な過熱感もあり、戻り売りに伸び悩む場面もありましたが、買い気は根強く持ち直すと後場寄り後に245.39円高の33,282.15円高値を記録するなどランチタイムを挟み高値圏で推移しました。後場中頃には利益確定売りに押される場面があったものの、海外勢の買いに個人投資家による配当取り狙いの物色も観測され、日経平均は5月11日から22日以来の8連騰で商いを終えています。TOPIXはバブル経済崩壊後高値を4営業日連続で更新。東証プライム市場の騰落銘柄数は値上がり965銘柄、値下がり790銘柄、変わらず79銘柄と値上がり銘柄が1000を割り込み、グロースコア指数は0.18%安、マザーズ総合は0.24%安を強いられています。
[7046]TDSE 終値1,730円/前日比+220円本日寄り付きに伴う商いの一巡後に上げ足が加速して大幅に反発しました。同社は昨日引け後に、奈良先端科学技術大学院大学と共同で進めてきた自然言語処理研究の成果が最新AI技術の国際会議「COLM 2025」に採択されたと発表。大規模言語モデルが検索と生成を繰り返すことで検索語を改良して文書検索精度を向上する新手法を提案し、検索拡張生成全体の性能向上を実現します。これを材料視する動きとなり、株価は急速に戻りを試しています。ただ、1,800円付近からの上値が重く、目先は調整入りも見込まれます。
とりわけ軟化する目立った材料が見当たらない中、[9983]ファーストリテイリングの下げが深押しに繋がり、日経平均は前場中盤に439.04円安の39,166.05円まで下落。その後はリバウンド狙いの買いに下げ渋る動きとなりました。しかし、後場は売り先行でスタート。国内で3連休を控え一旦手仕舞う動きが強まり、日経平均は再び本日安値圏まで押し戻されました。その後の戻りも限られ本日安値圏で商いを終えています。ファーストリテイリング株の日経平均マイナス寄与は301.85円となっています。
[5032]ANYCOLOR 終値4,795円/前日比+700円本日大幅ギャップアップスタートから4連騰、年初来高値を更新してストップ高まで買われています。同社は昨日引け後に、2026年4月期の単独業績予想を発表。売上高が前期比14.3%増~18.9%増の490億円~510億円、営業利益は同16.7%増~22.9%増の190億円~200億円を見込み、年間配当予想を前期比5円増の70円としました。本日の株価は地合い悪の中、13時19分以降から張り付いたまま終えており、新ステージ入りの可能性が高まっています。
本日の日経平均はギャップダウンスタートを切り、38,140円台での寄り付きとなりました。直後の38,170円台を高値に更に下値模索が進行。昨日安値38,131.79円、1月17日安値38,055.68円、心理的節目38,000円、11月28日安値37,801.62円をも割り込み、10時過ぎには37,740円台まで下げ幅を拡げました。10時台は一旦下げ渋ったものの、11時過ぎには再度37,770円処まで下落。37,810円台で前場を終えました。
本日の東京株式市場、日経平均株価は前日比258.55円高の28,041.48円(売買代金概算3兆7,400億円)と2営業日ぶりに反発しました。昨晩のNY株式市場は、金融不安後退を背景にリスク選好の動きが強まり、主要3指数は揃って続伸。ナスダック総合指数は2月15日以来約1ヵ月半ぶりに引けで12000ポイント台を回復しました。ドル/円相場では1ドル132.60円台へと若干円安が進んでおり、今朝の日経平均は反発スタートを切りました。鉄鋼や商社などバリュー株への物色が目立ち、指数は早い段階に341.69円高の28,124.62円まで上伸。一巡後は戻り売りに伸び悩んだものの、前引けに掛けて28,000円台を維持しました。10時30分に中国3月製造業PMI、非製造業PMIが発表され、共に市場予想を上回りましたが、株価の反応は限られました。後場入り後には前場高値に接近する場面もありましたが、その後は戻り売り一杯でしたが、下値も限定され、大引けに掛けて28,000円台を維持しています。28,000円台での引けは3月10日以来3週間ぶりとなります。東証プライム市場の騰落銘柄数は値上がり1279銘柄、値下がり477銘柄、変わらず78銘柄。グロースコア指数は0.49%安を強いられ、マザーズ総合は0.27%高に留まりました。なお、週間の日経平均は29日急伸の影響が大きく656.23円高と2週大幅続伸、月間では前半上げ、中盤下げ、後半上げて595.92円高と3ヵ月続伸し、2022年度年間では220.05円上昇しています。
[6638]ミマキエンジニアリング 終値616円/前日比-16円同社は本日引け後に決算を発表。2023年3月期第3四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比80.4%増の10.7億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の4.0%から6.8%に改善しました。3Q累計の連結経常利益も前年同期比21.1%増の27.7億円に伸びました。併せて通期の同利益予想を従来の30.7億円から35.8億円に16.6%上方修正し、増益率は14.2%増から33.2%増に拡大する見通しを示しています。
防衛関連株が大幅高となった他、半導体関連などハイテク株も確りで、日経平均は高寄り後も一段高へ。前場中盤には37,561.21円まで上昇しました。ただ、買い一巡後は時間外の米株先物が軟調に推移し、ドル/円相場では朝方の水準よりもやや円高方向に振れていることもあり、37,400円台を軸に揉み合いが継続。後場は510.17円高の37,563.27円へと高値を更新する場面があったものの、今週は日米共に金融政策イベントを控えており、内容を見極めたいとして上値を追う動きは限られ、本日高値圏での揉み合いが続きました。
本日の東京株式市場、日経平均株価は前日比85.11円安の38,403.23円(売買代金概算6兆6,964億円)と2営業日小幅続落しました。昨晩のNY株式市場はジューンティーンスデーの祝日のため休場。欧州株式市場では、マイナス圏推移が目立ち、主要3指数は大幅下落となりました。ドル/円相場では一時1ドル145.70円台があるなど145.50円台まで円安が進む中、今朝の東京市場は小甘いスタートを切りました。




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