ドル円午前の為替予想、長い上ヒゲで148円台の重さを確認 労働市場の動向に注目 2025/8/28

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ドル円午前の為替予想、長い上ヒゲで148円台の重さを確認 労働市場の動向に注目 2025/8/28

午前の為替予想は… 長い上ヒゲで148円台の重さを確認 労働市場の動向に注目

作成日時 :2025年8月28日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

ドル円予想レンジ

146.600-148.200円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は終値ベースでは前日からほぼ横ばい。月末の需給に絡んだドル買いや、フランスの政局不安を背景にした対ユーロでのドル買いの影響もあり一時148.19円前後まで上昇した。ただ、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性が意識されて、米長期金利が低下に転じたことで上げ幅を失った。
ドル/円は長い上ヒゲが示す通り148円台では引き続き上値の重い展開が予想される。一方、8月4日以降146円台で買い支えられており下値も堅そうだ。本日は米新規失業保険申請件数が発表される。前週に約2カ月ぶりの水準まで増加していた新規失業保険申請件数が引き続き増加傾向を示すようであれば、9月FOMCでの利下げ期待が一段と高まり、ドル売りが強まることになるだろう。ただし、今週最大の注目は明日発表される米7月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)であるため、大きな方向感は出にくいと見ている。引き続き146円台後半から148円台前半のレンジを意識した値動きになりそうだ。

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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ドル円午前の為替予想 長い上ヒゲで148円台の重さを確認 労働市場の動向に注目

国内金利の上昇幅が拡大する一方で、米債市場では利回りが低下している。対照的な日米の利回り動向を受け、1月中旬以降日米の利回り格差は縮小のトレンドにある。この動きに連動するように、ドル円(USD/JPY)は先月10日を境にして、下落トレンドへ転じている。

円安は一服のムードにある。しかし、ドル円(USD/JPY)は未だに150円台を維持している。米国ではインフレ再燃の可能性がくすぶり、再び「米ドル高・円安」となる可能性がある。「円安→輸入物価の上昇」リスクがくすぶるなか、植田和男総裁が重視する「賃金と物価の好循環」の確度の高まっている状況は、日銀の利上げペースを早める要因になり得る(すでに国内の債券市場はそれを先取りする状況にある)。

本日のドル円は146円80銭〜148円30銭程度を予想します。

反発の局面では200日線の攻防に注目 一方、雇用統計で米金利が急反発すれば、ドル円(USD/JPY)の上振れリスクを警戒したい。このケースでは、200日線の攻防が焦点となろう。昨日は200日線で戻りが止められた。今日の反発局面でも同じ状況が見られる場合は、レジスタンスラインへ転換するサインとなろう。同じくレジスタンスへ転換する可能性のある152.00の突破は、200日線をトライするシグナルと捉えたい。

米利上げと、それに伴う米金利上昇がこの先もまだまだ続くとの見方が基本の中で、上述のような「2022年内の米ドル高終了」といった可能性は意外と受け止められるだろう。「2022年内の米ドル高終了」といった見通しは、今のところは極端と感じられるが、「長い上ヒゲ」の経験則からすると、予想以上に米ドル高・円安再燃まで時間がかかるといった可能性については、少し頭に入れておく必要があるのかもしれない。

なお、今晩の米雇用統計をきっかけにドル円の下落トレンドがいったん下火となり、来週以降154円台へ反発する場合は、21日線(今日現在155.20前後)のトライが焦点に浮上しよう。

ドル円が153円台まで反発しNYクローズを迎える場合は、来週以降10日線(今日現在158.80台)と154.00のトライが焦点に浮上しよう(雇用統計が相当に強い内容となれば、今晩に10日線をトライする可能性もある)。先月の22日以降、10日線は相場の反発を止め続けている。

<結論>ドル円相場は当面146〜148円台のレンジが継続する見込み。方向感を決定づけるには、今後発表される米国の経済指標(特にインフレ関連と雇用統計)の結果が重要。パウエル議長はインフレ警戒感を残しつつデータ依存の姿勢を示しており、相場はデータ待ちの状況が続くと予想される。

米雇用統計で労働市場の軟化を示唆する内容が確認される場合は、米金利の低下圧力をさらに強める要因になり得る。このケースでは日米利回り格差の縮小が進行することで、ドル円の下落幅が拡大する展開を想定しておきたい。

ドル円が200日線の突破に成功する場合は、153.00を視野に上昇幅が拡大する可能性が出てくる。このラインもレジスタンスラインへ転換する可能性がある。

議長は、インフレ懸念が残るとしながらも、これまでとはやや異なり、労働市場の鈍化を認めながら、「政策の調整を正当化しうる」と発言。筆者が予想した以上に「ハト派的」でした。この発言に市場では、ドルが売られ、株と債券が買われ金利が低下しました。9月のFOMC会合での利下げ確率が高まりましたが、この点に筆者は以前から「利下げはほぼ間違いない」と予想していたため、違和感はありません。ドル円は講演を受けて146円57銭前後まで売られました。ただ、翌日には148円近くまで反発しており、今回も145―150円レンジは維持され、むしろより強固になっているようです。また、チャートを見る限り、日足の一目均衡表の「雲」にサポートされている流れは、現時点では維持されています。ドル円の上値は重いいものの、なかなか146円台を割り込めず、さらにそれほど遠くはない145円が「鉄壁」になりつつあります。

米ドル/円「上ヒゲ」が示す「意外なシナリオ」

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