来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪GDP次第ではRBAの追加利下げが近付く?」ハロンズ FX 2025/8/30 #外為ドキッ

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪GDP次第ではRBAの追加利下げが近付く?」ハロンズ FX 2025/8/30 #外為ドキッ
 

執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は95.29円前後で、ニュージーランド(NZ)ドル/円は86.14円前後で週初を迎えました。週前半は前週末に大幅に下落した米ドル/円が反発基調だったことや、NZ4-6月期小売売上高が予想に反して前期から増加していたこと、豪7月消費者物価指数(CPI)が予想以上に反発していたことなどが支えとなりました。週後半は9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性が意識されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性をめぐる懸念から米ドルが売られましたが、豪ドル/円、NZドル/円は米ドル/円の下落とストレートドルでの上昇の影響から方向感は出ませんでした。週を通して、豪ドル/円は95.28円前後~96.16円前後、NZドル/円は86.00円前後~86.65円前後と狭いレンジでの値動きとなりました(執筆時)。

豪GDP次第ではRBAの追加利下げが近付く?

来週は3日(水)に豪4-6月期国内総生産(GDP)が発表されます。豪準備銀行(RBA)は2025年に入り利下げを開始。2月と5月、8月にそれぞれ25bp(0.25%ポイント)ずつ政策金利を引き下げました。今回発表される4-6月期の時点では、前年よりも政策金利が50bp低い状態でした。それでも、消費者の節約志向が根強く、GDPの約5割を占める個人消費を見ると、4-6月期小売売上高は前期比+0.3%と低い伸び率でした。政府部門の支出がどのような結果になるかわかりませんが、仮に政府の支出も低い伸びとなり、豪4-6月期GDPで豪経済の弱さが確認された場合には、RBAの追加利下げ期待が高まることになりそうです。現在、金利先物で見る次回会合(9月30日)での25bp利下げは18%程度の織り込みにとどまっており、次々回(11月4日)での25bp利下げを100%織り込んだ状態です。これはRBAが四半期CPI重視の姿勢を示しており、7-9月期CPIの発表が10月29日に予定されていることも影響しているでしょう。4-6月期GDPの結果を受けて、9月会合での利下げ織り込みが進むか注目しましょう。なお、RBAは4-6月期のGDPが前年比+1.6%になると8月に公表した金融政策報告で予想しています。
来週は5日に米8月雇用統計が発表されます。先日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の講演から、市場ではパウエル議長の政策策定の軸がインフレから雇用に移ったとの見方もあり、注目が高まっています。そのため、今週同様に米ドル主導の値動きがメインとなりそうです。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は終値ベースでは日足一目均衡表の雲の中での値動きが続いています。目先の注目はこの雲を上下どちらの方向にブレイクするかとなりそうです。下値目途は200日移動平均や雲下限となりそうです。この水準を下抜けた場合は、6月後半に93円台後半がサポートとして機能したことから、同水準が意識されそうです。一方上値では、今週は目先は雲上限となります。日足の終値ベースで雲を上抜けた場合は、8月12日高値の96.83円前後や7月15日高値の97.44円前後が意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表、200日移動平均線】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:94.50-97.50、NZD/JPY:85.00-88.00

9/1週のイベント:

08/31 (日) 10:30 中国 8月製造業購買担当者景気指数(PMI)
08/31 (日) 10:30 中国 8月非製造業購買担当者景気指数(PMI)
09/01 (月) 07:45 NZ 7月住宅建設許可件数
09/01 (月) 10:30 豪 7月住宅建設許可件数
09/01 (月) 10:45 中国 8月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
09/02 (火) 10:30 豪 4-6月期経常収支
09/03 (水) 10:30 豪 4-6月期四半期国内総生産(GDP)
09/03 (水) 10:45 中国 8月RatingDogサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
※RatingDogPMIは旧財新PMIで8月1日から冠スポンサーが変わりました

一言コメント:

来週は少し遅い夏休みをいただきます。毎年同じところに行くのですが、夕飯で行きたいお店は妻と一致しているのでスケジューリングが楽です。ただ、スケジュールが詰まりすぎているので、体力的に心配です。

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

もっとも、今後の通商交渉の進展次第では、関税政策への市場の懸念が後退し、投機筋による米ドル買い・各国通貨売りの巻き戻しが起きる可能性も残されているとみられます。投機筋による米ドル買いの裏側で売られている通貨の内訳を見てみると、カナダ・ドルやユーロ、スイス・フランへの売りポジションの規模が大きいほか、豪ドルに対しても一定規模の売り持ちが膨らんでいます(図4)。

米国・豪州の中銀が今後の利下げに慎重な姿勢を維持する中では、トランプ政権下での基軸通貨米ドルの方向性が豪ドル相場を左右する要因になりやすいと考えられます。

7月25日(木曜)のドル/円相場は、前日比0.09円の「円安」だった。

来週さらに大荒れ予想のドル/円相場、円高と円安のメドは?

豪ドル/米ドルは、小動きが続く中でも、最近にかけての金利差変化からかい離する形で下落傾向が続き、年初来の安値更新含みの展開となりました。これには中国経済の不振の影響などがあるのかもしれません。

豪ドル/円の5年MAかい離率は、2024年7月に110円まで上昇した局面で25%程度まで拡大しました。これは、2007年に記録した過去最高にほぼ肩を並べるものでした(図表7参照)。その意味では、5年MAとの関係で見た場合、2024年の豪ドル/円はほとんど過去最高の「上がり過ぎ」という動きだったのでしょう。

もっとも、米国と並んで豪州の高金利環境が続いていることは、海外投資家の豪州への債券投資流入の活性化に繋がっています(図6)。10年国債利回りで比較した豪州と日本の金利差は依然として3%程度の開きがあり、豪州の金利の投資妙味の高さは今後も豪ドルの対円相場を下支えすることが期待されます(図7)。

こうした中で豪ドル/円は52週MAを大きく割り込みました。その後の反発で一時52週MAを回復したものの、最近にかけて再び52週MAを大きく割れるところとなりました(図表6参照)。

豪ドル/円は2024年7月にかけて110円寸前まで上昇し、2007年に記録したこの間の高値を更新しました。これは米ドル/円が161円まで展開する「歴史的円安」となるなど、円全面安が展開した影響が大きかったでしょう。このため、米ドル/円が8月にかけて一転して暴落すると、豪ドル/円も90円割れ寸前までやはり暴落となりました(図表5参照)。

7月のドル/円のレンジは、151.93円から161.95円。 レンジ幅は10.02円。 高値と安値の50%(中間点)は、156.94円。 現在の水準は、中間点よりも「円高」。 安値と中間点の50%は154.44円。現在レートはほぼこの水準にある。

こうした中で、豪ドルは10月下旬以降すでに1ヶ月以上52週MA(移動平均線、11月末現在0.66米ドル)を下回ってきました。さらに52週MAを下回る動きが続くようなら、豪ドル/米ドルは小動きが続く中でも、基本的には下落トレンドが展開している可能性が高いとの見方になります(図表4参照)。

豪ドルの対ドル相場はFRBが利上げを始めた2022年3月以前の水準と比べて、7%程度の豪ドル安水準にあり、上昇余地はまだ残されているともいえる。今後、ドル円相場が1ドル=160円程度で膠着すると同時に、FRBとRBAの金融政策の方向性の違いが意識されれば、豪ドル円相場での豪ドル高がさらに加速する可能性もありそうだ。

最新の市場予想では、豪ドルの対米ドル相場は2025年末から2026年にかけて緩やかに持ち直す展開(豪ドル高・米ドル安)が見込まれています。こうした中、豪ドルの対円相場は2026年に向けても安定した推移が続くと予想されており、米ドルからの通貨分散先として豪州への証券投資が再評価される可能性がありそうです。

海外市場では、短期間で急激に進んだ円高に対する調整で、ドル/円の買い戻しが優勢になった。この日発表された米国の第2四半期GDP(国内総生産)が予想を超える強さとなったことで米国の景気後退懸念がやわらいだこともドル/円を押し上げ、未明に154.32円まで急速に円安に戻した。終値は154.03円。24時間のレンジ幅は2.39円。

以上を踏まえると、2025年の豪ドル/米ドルは、2024年のレンジを下方修正し、0.6~0.7米ドル中心での展開と予想したいと思います。

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