
【ユーロ円週間予想】173円台を回復して引ければ下値リスクがやや後退、171円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯。
直近の日足は実体も値幅も小さい陽線で終え、上値余地を探る動きに繋げていますが、上昇エネルギーの強いものではないので、大幅続伸にも繋がり難いと見られます。また、7/28に付けた173.89を基点として上値を切り下げる流れから上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。一方で先週の値動きの中で、171.00~171.20ゾーンに強い下値抵抗が出来ており、これを下抜けて来ないと下値余地も拡がり難い状態です。現状は171~172円台での狭いレンジ内での揉み合いとなっていますが、173台に乗せて終えれば下値リスクがやや後退、173.80-90の抵抗もクリアして174円台に乗せて終えれば“強気”の流れに戻して昨年7月に付けた175.42をトライする動きが強まり易くなります。逆に、171円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、169.60~170.00の抵抗を下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じて168円台にある中期的な下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は172.30-40,172.60-70,172.90-00,173.40-50に、下値抵抗は171.00~171.20,170.60-70,170.00-10,169.60-70にあります。21日移動平均線は171.79に位置しており、これを挟んで上下動を繰り返していますが、120日、200日線は166.63と164.14に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は実体の小さい陰線引けとなり、小反落して越週しました。下げエネルギーの強いものではなく、反発に転ずる可能性を残していますが、5/23に付けた161.09を基点とする短期的なサポートラインからは若干外れた位置で終えており、下値リスクがやや高い状態にあります。このレジスタンスラインは172.90-00に位置しており、これが上値抵抗として働く可能性があります。現状は171.00~171.20に日足の下値抵抗があり、足元を支えていますが、これを割り込んで終えた場合は169.80~170.00にある週足の抵抗をトライする動きへ。さらに、これも下抜けて越週した場合は新たな下落リスクが生じます。この場合は、2月に付けた154.80と5月の直近安値161.09を結ぶやや中期的なサポートラインの位置する168.60-70をトライする動きへ。一方上値は、172.90-00に週足の抵抗がありますが、173円台に乗せて越週すれば下値リスクがやや後退、173.80-90の抵抗をクリアして174円台に乗せて越週した場合は、昨年7月に付けた175.42が最高値であったかどうかを確認する動きが強まり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は172.90-00,173.80-90,174.20-30,175.40-50に、下値抵抗は171.10-20,169.80~170.00,168.80-90にあります。31週、62週移動平均線は165.06と164.09に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
今週の戦略は、ユーロ買いは171.10-20で押し目買い。損切りは170.50で撤退です。売りは172.30-40で戻り売り。損切りは173.20で撤退です。
上値は、172.30-40,172.60-70,172.90-00に強い抵抗がありますが、全てクリアして173円台に乗せて終えれば下値リスクがやや後退、173.40-50,173.80-90の抵抗を上抜けて終えれば一段の上昇に繋がり易くなり、174.20-30,174.80-90,175.10-20,175.40-50にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、171.50-60に軽い抵抗が,171.00~171.20に強い抵抗があり、下値余地が拡がり難い状態ですが、171円を割り込んで終えた場合は、170.60-70,170.20-30,169.80~170.00にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。中期トレンドが強い状態を保っており、急落地合いに繋がり難いと見ますが、168円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じて164~165円台の中・長期的な下値抵抗の強さを確認する動きに繋がり易くなります。

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最新のユーロ円チャート
ユーロ円今週の予想 揉み合い 下値リスクを残した状態
過去24時間の相関関係を見ると、ユーロ円と強い相関関係だったのはドル円です。 相関関係だったのはポンド円と豪ドル円です。 その一方、強い逆相関関係だったのはポンドドルと豪ドル米ドルです。
ユーロ/円を考察する際には、ユーロ圏そのものに加えて独仏の動向の把握が必要で、ドル円などと比べて難易度がやや高い可能性があります。
特定の状況において、ユーロ圏各国の財政状況に注目が集まる場合があります。
過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨はドル、最も弱い通貨はポンドです。 日中の円はプラス圏で取引され、深夜以降はマイナス圏で推移しました。 ユーロは夜にかけてマイナス幅を拡大し、その後、プラスに転じています。
先週末30日早朝のユーロ円は、171.90付近で越週。
上のチャートは、ユーロ/円(上側)とドイツ10年債利回り(下側)を示しています。
ユーロ円は円安の展開。 欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表し、市場予想通り据え置かれました。 発表直後のユーロ円に大きな反応は見られません。 発表後にラガルドECB総裁が記者会見し、経済成長のリスクは引き続き下振れ傾向である旨が示されています。 昨営業日のユーロ円は円安が優勢だったものの、7月半ば以降のレンジ相場内での推移に留まりました。 なお、ユーロ圏でPMI(製造業・サービス部門購買担当者景気指数)が発表され、いずれも市場予想より強い結果でした。 これに対して、ユーロ円は特段の反応を示していません。 また、日本で主要な経済指標は発表されず、日欧関係に関する要人発言も伝わりませんでした。


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