ドル/円 今日の注文情報「ポンド下落や自民・森山幹事長の辞意表明でドル高・円安、200日線手前にストップ買い 」 2025/9/2 17:00

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ドル/円 今日の注文情報「ポンド下落や自民・森山幹事長の辞意表明でドル高・円安、200日線手前にストップ買い 」 2025/9/2 17:00

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指値・ストップ注文のレート水準と数量がわかる「外為注文情報」から今後のポイントを探ります。

ポンド下落や自民・森山幹事長の辞意表明でドル高・円安、200日線手前にストップ買い

本日のアジア時間からロンドン時間にかけて、ドル/円は複数の要因を背景に上昇した。時間外取引では米10年債利回りが上昇し、英国の財政健全化の遅れに対する懸念からポンドが売られ、ドル買いが強まった。さらに、北海道で講演した氷見野日銀副総裁の発言が市場の予想ほどタカ派的ではなかったことに加え、自民党の森山幹事長が辞意を表明したことで、石破政権の維持が難しくなるとの見方が広がり、円売りの流れも加速した。ドル/円は一時148.739円まで上昇している。

現状レベルの上値では、148.750円、148.800円、148.950円、149.000円、149.100円に売り注文が並んでいるほか、148.750円、148.800円、148.850円、149.000円にはストップ買いも確認されている。一方、下値では148.150円に買い注文が見られるほか、148.550円、148.600円にはストップ売りが確認されている。200日移動平均線が推移する148.86円手前では、ストップ買いが集まり始めている。

ドル/円注文情報 17:00現在

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本日のドル/円は介入警戒と先高期待の綱引きになりやすいだろう

ドル円が155円台へ上昇する場合は、IG為替レポートで注目しているV計算値の水準155.28レベルの攻防に注目したい。この水準をも簡単に突破する場合は、155円のミドルそして156.00レベルのトライを意識したい。

ドル円が153円台の攻防となる場合は、153.60台の攻防が焦点となろう。直近高安のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準が153.63レベルにあたる(下の1時間足チャートを参照)。

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。156円台後半で一進一退の動きが続いていたが、NY市場で157円台に乗せるとクローズ間際には157.20円付近まで上昇した。米5月消費者信頼感指数の予想外の改善や米国債入札後の長期金利上昇を受けてドル買い・円売りが優勢となった。本日は、今月1日に政府・日銀による円買い介入が発動されたと見られる157.40-50円の水準を意識した値動きとなりそうだ。なお、鈴木財務相は昨日、円安について「マイナス面が強く懸念される状況にある」と明言。その上で「必要に応じ万全の対応を行っていきたい」と述べた。前回と同水準で実際に介入を再発動するのは難しいと見るが、市場に警戒感が広がる中で157円台後半へ続伸すれば値動きが急速に不安定化することも考えられる。本日のドル/円は介入警戒と先高期待の綱引きになりやすいだろう。

世界の外国為替取引で圧倒的なシェアを誇る基軸通貨。2016年に国際決済銀行(BIS)が行った調査では全取引の87.6%がドル関連(ドル円、ユーロドル、豪ドルドルなど)となっている。2位ユーロの31.4%、3位日本円の21.6%を大きく引き離している(為替取引は一回の取引でドル円など2通貨が必要となるため、全体の合計は200%となる)。そのため、経済指標・要人発言などの注目度は他の国・地域よりも圧倒的に高い。 他の先進国に先駆けて景気回復に成功し、2015年12月から利上げ局面に入っている。順調な利上げでかつて高金利通貨といわれた豪ドルやNZドルよりも金利が高い状況となっている。 トランプ政権樹立後は、政治的な情勢も相場に影響が出ている。保護主義的な姿勢が示されることで、ドル売り圧力も。 かつては有事のドル買いといわれ、紛争など世界的にリスク警戒感が強まる場面では買いが出ていた。湾岸戦争以降、米国が紛争当事国となるケースが増え、その役割が弱まったが、ここにきて役割が回復してきており、有事に強い円を除いて、ドル高になるケースが見られる。

米利下げ期待の後退と米金利の上昇は、米ドル相場のサポート要因となっている。

反落局面でのチャートポイント 一方、ドル円(USD/JPY)の反落局面では、154円の維持が焦点となろう。昨日はこの水準で相場がサポートされた。154円台で底固めのムードが高まれば、155円をトライする可能性が高まろう。

現在の地合いの強さを考えるならば可能性は低いが、ドル円が153.30前後をトライする可能性も意識しておきたい。このチャートポイントは、直近高安の半値戻し(153.27レベル)にあたり、かつサポート転換の可能性を意識する水準でもある。

世界の政治経済の中心であり、世界中の様々な材料がドル相場に関係してくる。ただ、基本的には米国の材料で動くことが多い。NY株式市場や同債券市場動向などにも要注目。 経済指標への注目度は、他の通貨を圧倒しており、月初の雇用統計発表は世界中の投資家が注目する一つのイベントとなっている。 中銀の独立性が確立されていることもあり、政府要人よりもFRB関係者の発言が重視される傾向が続いていたが、トランプ政権樹立後は、政治関連の発言が相場に与える影響力が強まっている。

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