スガキヤ運営 初任給最大5万円増
初任給の引き上げが求められる背景には、賃上げ気運の高まりや、採用競争の激化などがあります。
同社では、2024年度にも大卒の初任給を前年度から5万3,000円引き上げて27万5,000円に、大学院修了も5万5,000円引き上げて29万円としており、2年連続での大幅な初任給アップとなりました。
そんな企業にとって、初任給引き上げの有効な代替案となるのが、福利厚生の充実です。
初任給の増額に併せて、現社員(部長職を除く)も同時に、月額給与アップや各役職における給与の下限額の増額を実施しています(1万5,000円)。
島根銀行は、2025年4月の新卒採用者について、学歴に応じた初任給の引き上げを実施しました。
なお、福利厚生は、一定の条件を満たすことで経費として計上できるため、企業にとっても法人税の削減メリットがあります。初任給の引き上げが難しい企業にとって、現実的かつ効果的なアプローチといえるでしょう。
賃上げは3年連続となり、同社の初任給は大手生命保険の中でも最高水準となっています。
伊藤忠商事の岡藤正広会長は、自社の初任給の引き上げに際し「学生さんは、僕の経験から言って、やっぱり初任給で(企業を)選びがち」と語りました。初任給の数字は、企業の魅力をシンプルに伝える重要な指標として機能していることがわかります。
特に、少子化による人手不足が深刻化する近年、初任給引き上げは他社との差別化を図り、自社の魅力をアピールするための重要な手段です。
職種や学歴に応じた細かな初任給設定で、多様な人材の確保を目指しています。
パナソニックホールディングスは、2025年の初任給を全学歴で引き上げました。
味の素は、2025年春入社の初任給(グローバル型)について、学歴を問わず一律1万6,000円の引き上げを実施しました。これにより、大卒(学士)の初任給は27万5,000円となっています。
飲料業界のリーディングカンパニーとして、初任給水準を引き上げています。
佐賀銀行は、2025年の大卒総合職の初任給について、22万円から26万円と、4万円の引き上げを実施しました。
バンダイは、2025年4月より、新卒社員の初任給を29万円から30万5,000円に改定しました。


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