阪神百貨店 優勝セールの準備完了

優勝決定に向け、阪神百貨店を中心にしたグループのV態勢がほぼ完了したことが、分かった。優勝の経済効果が23年より100億円以上上回り、全国で1084億円という試算も出る中、関係者は「手応えはある。過去最大となる期待はしている」と語った。

阪神百貨店が阪神優勝セールの準備完了 23年に比べ関連企業増で規模拡大「過去最大となる期待」

阪神百貨店では１５日から７日間セールを開催。梅田本店（大阪市北区）では各階のお買い得品を取りそろえた「お楽しみ袋」のほか、優勝年にちなんだ１９８５万円、２００３万円、２００５万円、２０２３万円の記念価格ジュエリーや、「１８年ぶり」にかけた１８００万円のジュエリーを販売する。

梅田本店にある球団オフィシャルショップは優勝を控え、年齢性別を問わず多くのファンがグッズを求めて訪れた。阪神百貨店の広報担当者によると、阪神の好調に合わせてグッズもよく売れ、「８月の売り上げは去年の２倍以上になった」という。過去の優勝もほぼすべて目にしてきたという大阪市の横路武紘（よころたけひろ）さん（８０）は「テレビの前で応援するためにグッズを買いに来た。優勝はやっぱりうれしい」と笑顔を見せた。

優勝決定に向け、阪神百貨店を中心にしたグループのV態勢がほぼ完了したことが、分かった。優勝の経済効果が23年より100億円以上上回り、全国で1084億円という試算も出る中、関係者は「手応えはある。過去最大となる期待はしている」と語った。 【写真あり】藤浪晋太郎 阪神選手らとのプライベートショットに「すげ～メンバー」 その中心が阪神百貨店をメインにした優勝セール。23年同様に阪急百貨店はセールに参加しないが、前回に比べ、関連企業が増えたことにより規模は拡大した。また11連勝フィニッシュした23年は一部のV関連商品がセールに間に合わなかった反省も教訓とし、事前準備を進める。「M2」の時点で優勝時の対応を公表する予定だ。

阪神電鉄は、乗降客の利便をはかるため、百貨店経営への進出に先立って、昭和8年3月、旧梅田停留場に阪神マートを開業しました。その後、地下延長線の完成と同時に現在の阪神百貨店の地下１階に該当する部分に拡張開店しましたが、戦時統制経済の強化にともない、苦しい営業を強いられました。そして敵性語としての「マート」の使用を国から禁止され、「阪神地下大店」と改称したのもこの頃でした。戦後、昭和21年に戦前から親しまれていた「阪神マート」に改称し、26年11月、売場面積2,000坪の小規模ながら「阪神百貨店」と店名を改めました。そして、地下１階北側通路に「全国銘菓名物街」を、1階売場には「阪神甘辛のれん街」などの新機軸を打ち出しました。

プロ野球・阪神の優勝決定から一夜明けた１５日、大阪の阪神百貨店梅田本店で優勝記念セールがスタートした（２１日まで）。午前５時３０分から約２０００人が行列を作り、１８年ぶりＶにちなんだ１８００円の特価品や優勝ロゴ入りスイーツなどを買い求めた。しかし、早すぎる優勝決定のため優勝記念球団オリジナルグッズの販売は間に合わず、駆け込んだファンが「アレ！？」と戸惑う光景も見られた。