
小陰線引け。先週末は一時96.31円まで下振れたものの、97円台へ戻してきた。3日に頭打ちとなった際の高値97.30円付近で再び伸び悩む展開も想定しておきたい。しかし反落しても、まだ上昇が続く見込みの一目均衡表・転換線96.45円前後が支えとなりそう。押し目が深くなっても先週末の安値前後にとどまるとみる。
レジスタンス1 97.88(1/24安値)
前日終値 96.65
サポート1 96.31(9/5安値)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
一目均衡表は一風変わった日本発のテクニカル分析のひとつです
一目均衡表は、他のテクニカル分析に比べ多くの要素で構成されており、相場の状況を様々な観点から的確に分析することが可能です。ここでは、一目均衡表の具体的な活用方法を説明します。
一目均衡表は一風変わった日本発のテクニカル分析のひとつです。5つの線と「雲」をローソク足と組合せて分析します。他のテクニカル分析に比べ構成要素が多いため難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればとてもシンプルなテクニカル分析手法です。世界中の多くの投資家から支持されている一目均衡表について、基礎知識から相場動向を予測するための活用方法まで詳しく説明します。
ドル・円相場はテクニカル分析の観点から年末にかけて1ドル=130円台までの下値リスクが出てきた。日足の一目均衡表では強い売りシグナルである「三役逆転」が点灯、市場のモメンタムは典型的な下落トレンド入りした公算が大きい。
一目均衡表とはどのようなテクニカル分析なのか、初めての方でもわかるように基礎知識から解説しましょう。
一目均衡表は、1936年に細田悟一(ペンネーム:一目山人、いちもくさんじん)が考案したとされている日本を代表するチャート分析手法です。考案者である細田氏は、独自の研究所を設立し2000人の職員と7年の年月をかけて一目均衡表を完成させたと言われています。緻密なデータに裏付けられた一目均衡表は、本来は株価を基に考案された指標ですが、FXの為替レートなどほかの銘柄にも応用することが可能です。 一目均衡表と他のテクニカル分析との大きな違いは、多くのテクニカル分析が価格の変化や相場の流れを重視して時間を二次的なものとして扱っているのに対し、一目均衡表は時間を主体として値段を二次的なものとして扱っている点です。つまり「いくら」になるかを分析するより「いつ」を分析することに特化したテクニカル指標といえます。また、一目均衡表は、買い方と売り方の均衡が崩れた方向に、相場が動くとする考えに基づいています。買いと売りの均衡が崩れた際の大きな動きを一目で把握することを目的として作られたとされ、日本人のみならず海外の投資家にも人気があるテクニカル分析です。そのように多くの人に使用されていることもあり一目均衡表の各線それぞれがレジスタンス・サポートラインとして機能する働きがあります。 なお、現在は一目山人の遺族が経営する株式会社経済変動総研が一目均衡表の普及に努めており、一目均衡表の資料や原著の販売などを行っています。
大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、日足の一目均衡表で三役逆転が点灯したことを受けて「下向きの方向感が出てきたことはテクニカル的には明確だ」と指摘。「典型的な下落トレンドある」として「年末までに8月2日につけた130円41銭をターゲットにドル安・円高が進む可能性がある」とみている。


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