】レンジ抜け出せず…FOMC・日銀待ちで膠着状態【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2025/9/11
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
動画要約・まとめ
現在の相場状況
– 相場は膠着状態で方向感が出せない状況
– 材料が出ても1日で影響が剥げる「線香花火」的な動き
– アメリカ雇用統計は予想より悪かったが、ドル安反応も1日で終了
– 石破首相退陣発言で株高・円安となったが、これも1日で終了
来週の中央銀行ウィーク予測
FOMC(17日)
– 0.25%の利下げが予想される
– 雇用環境悪化により年内3回利下げの見方も
– 0.5%利下げなら流れが変わる可能性があるが、そうでなければ影響は限定的
– パウエル議長の発言に注目
イギリス(18日)
– 金融政策は据え置き予想
– 大きな影響はなし
日銀(19日)
– 今回は金利据え置き予想
– 年内利上げ観測が高まっている(現在0.5%から0.75%、一部では1%予想も)
– 植田総裁の発言のニュアンスに注目
– 前回は慎重な発言で利上げ期待を後退させた経緯あり
トレード戦略
– ドル円では買いから入る方針
– 下値の方が堅いと判断
– 146円台でロング、147-148円台で売る戦略
– ドル円は146-148円のレンジが続くと予想
結論
現在の為替相場は決め手に欠ける膠着状態が続いており、材料が出ても短期的な反応に留まっている。来週の中央銀行ウィークでも、サプライズがない限り大きな方向感は出にくく、ドル円は146-148円のレンジ相場が続く可能性が高い。特に注目すべきは、FOMCでのパウエル議長の発言と、日銀での植田総裁の利上げに関する発言のニュアンスである。
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株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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