即戦力 万博スタッフに企業熱視線
万博をビジネスチャンスと捉える参加国は少なくありません。半年かけて腰をすえた交渉ができるため成果が期待でき、クウェートやサウジアラビアでもパビリオンの一角に豪華な商談ルームを設けています。 (日本総合研究所・石川智久調査部長)「参加国としては新たな貿易パートナー、取引パートナーを探したい。日本の企業は部品や素材の技術力が評価されていて(各国が)取引したい。関西の八尾市などの中小企業がどんどん世界に出て行くということがありえると思います」
(万博会場で働く契約社員)「パートやバイトで働くよりも、1.5倍くらい給料は高いんじゃないかなと。私にはもったいないくらいかなって思うんですけど。(応募条件は)全くない。英語自体も翻訳機があるので、日本語しか話せないスタッフもたくさんいますし」
(ハローワーク梅田 大野栄統括職業指導官)「万博期間は4月~10月までの期間限定なので、その点がネックになっている。大阪の経済を盛り上げていくためにも、日本のいいところを知ってもらうためにも、さまざまな層の方に参加いただきたい」
実はここ、日本をはじめ各国の企業などとビジネスの打ち合わせやセミナーなどを開催する商談スペースなんです。 (マレーシアパビリオン責任者)「(Qなぜパビリオンにビジネスホール?)マレーシアは万博で自国の伝統や文化を世界に発信するのはもちろん、ビジネスや貿易の側面を強く打ち出したいんです」
(人材派遣コンティフォース・金谷一興社長)「大阪の雇用は、めちゃくちゃ盛り上がっています。万博で(人の取り合いが起きて)他の会社で採用が難しくなっている部分があるので、全体的に時間給が上がってきています。万博が(雇用創出の)起爆剤になってくると思います」
海外の人はどうでしょう? (アメリカ人)「万博は本当に最高だったよ、広いし。(Q何か買った?)もちろん、お香とお皿。韓国パビリオンでラーメンも買った。(Qどれくらいお金を使った?)1万5000円くらいかな」 (イスラエル人)「(Qどれくらいお金を使った?)7000円くらいかな。このミャクミャクを買ったよ。去年、日本に来た時にミャクミャクを見て、なんかおもしろいから本当に好きなんだ」
日給9200円に加えて万博手当を支給します。当初は3000円でしたが、4000円に引き上げました。
「(Q万博はビジネスでもチャンス?)もちろん。マレーシアは半導体産業に力を入れています。またグリーンテクノロジーでも強みがあり、先進的なデータセンターなどインフラも整備しています。これらを世界に向けて積極的にプロモーションしてマレーシアに投資を呼び込みたい」
そこで、来場者にお金を何にどれだけ使ったか聞きました! 「(Q何を買った?)これが6000円ぐらい。首に着けている人がいて、芸人さんも顔につけてる人がいていいな思って買いました。これは会社のお土産にプリントクッキー。万博に行ったのがわかりやすいかなと思って」 「コーヒーとタオルとエコバックと…34点くらい買いました。3万2980円です」
(リーガロイヤルホテル 中川智子総支配人)「お盆やお正月など、特定の期間の多忙日には慣れているが、6か月間フルで回転する経験はないので、肉体的にも精神的にもトレーニングを重ねて、4月13日の(万博の)オープンに臨みたい」
改装の背景にあるのが大阪・関西万博。約2820万人の来場が予想され、そのうち350万人が訪日外国人と見込まれています。
大阪・関西万博の開幕まで2か月あまりとなり、着々と準備が進む一方で、万博会場や周辺で働く人材の確保は困難を極めています。あの手この手の争奪戦を取材しました。
大阪・関西万博が開幕し、会場でお金を使う来場者や働くスタッフなど、“お金の動き”が生まれています。今回の万博による経済波及効果は、大阪府だけで約1.6兆円とも(2024年4月 大阪府・大阪市万博推進局発表)。そんな「万博マネー」の現在地に迫りました。
人材派遣会社によりますと、万博での仕事は同じサービス業の平均賃金より30%~35%ほど高いそうです。
会場内にはオフィシャルグッズを扱う店が4か所ありますが、山中真アナウンサーがそのうちの1か所、大丸松坂屋が運営する「オフィシャルストア 東ゲート店 大丸松坂屋百貨店」へやってきました。ここだけで2000を超える公式グッズが並びます。万博に来た記念に思わず買ってしまいたくなるTシャツにキーホルダーなど… (山中アナ)「アート作品もあるんですね。アーティストがミャクミャクをしっかり入れ込んで描いている絵が並んでいます。こちらの大きな作品、330万円!こういうものがどんどん売れると万博経済効果、期待できるんじゃないでしょうか」


コメント