豪ドル/円 見通し「年初来高値99.16円が視野に…豪8月雇用統計に注目」注目の高金利通貨 9月14日号

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豪ドル/円 見通し「年初来高値99.16円が視野に…豪8月雇用統計に注目」注目の高金利通貨 9月14日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年9月12日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週の豪ドル/円は8カ月ぶりに98円台へ上昇

 豪州国内に新たな手掛かり材料がない中、外部要因主導で豪ドル高・円安が進みました。8日は前週末に石破首相が辞任を表明したことを受けて円売りが先行。早々に97円台を回復しました。9日には、「日銀は年内の利上げの可能性を排除しない」との観測報道を受けて伸び悩みましたが、翌10日にはドル安によって豪ドル/米ドルが年初来高値を更新した動きにつれて97円台後半へ上昇しました。11日も日米株高などを背景に、円安・ドル安・豪ドル高の流れが続き、豪ドル/円は1月27日以来の98円台へ続伸。12日の東京市場でも株高を背景に98.20円台へと上値を伸ばしています。

今週の豪ドル/円の注目ポイントは8月雇用統計

 18日に豪8月雇用統計が発表されます。市場予想は新規雇用者数が2.10万人増、失業率は4.2%となっています。前月はそれぞれ、2.45万人増、4.2%でしたから、市場は豪州の労働市場が8月も堅調を維持すると見ているようです。そうした中、雇用統計が予想外に悪化しなければ、豪中銀(RBA)は9月30日の理事会で利下げを見送るとの観測がさらに高まると考えられます。その上、日米で株価の上昇が続くようなら、豪ドル/円は1月に付けた年初来高値の99.16円前後が視野に入ってきそうです。

 

今週の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
96.500円~99.500円
基調
上値試し

今週の注目ポイント
☆9/18 豪8月雇用統計
・主要国株価、国際商品価格

 

豪ドル/円(AUD/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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1. 豪ドルとは?

金利差が拡大した主な理由は、新型コロナウイルスの感染拡大やロシア・ウクライナ問題により、世界的なインフレが発生したからだと考えられています。インフレを抑えるために、日本以外の世界各国ではハイペースな利上げを実施しました。その結果、日本と世界各国の金利差が拡大し、大幅な円安が発生したのです。 また、現在の日豪金融政策は新たな段階へと移行しつつあり、これまで同様、活発な値動きが予想されます。最近では日銀が金融政策正常化の動きに転じつつも利上げを示唆するなど、円高が進む可能性もあり、トレンドに乗るスタンスも有効となりそうです。 オーストラリア経済について、国際通貨基金(IMF)は2025年以降のGDP成長率が毎年2%以上で推移すると予測しており、今後さらなる経済成長が見込まれます。 また、移民政策などによる人口増加と消費拡大も経済成長に寄与すると見込まれていること、さらに、中国が世界一の経済大国になる可能性もあり、その恩恵も期待されます。 内需・外需拡大による経済発展があれば、今後豪ドル/円は堅調に推移し、現状の価格が維持される可能性は十分にあります。

こうした中でも、円の対ドル相場は米国の7月雇用統計の予想外の弱さがサプライズとなった1日には、ニューヨーク市場の終値で前日比2.27%高となり、豪ドルの対ドル相場(AUD/USD)の0.76%高をしのぐ大幅な円高となった。この日の豪ドル円相場の終値は1豪ドル=95.41円となり、前日比で1.46円の円高が進んだ。しかしその後は円の上昇が抑え込まれる一方、豪ドルの対ドル相場はじわじわと上昇し、豪ドル円相場が豪ドル高方向に動いている。

豪ドル相場を見通す上で最も注目したい指標が、RBA金融政策発表です。RBAは現在の金利据え置きによって、インフレ抑制に向けた行動を続けていますが、現時点でインフレ率はRBAが物価目標としている年2%~3%のレンジを依然上回っています。上述したようにRBAは足元のインフレ動向を背景に引き締めスタンスをとっているため、当面は現行の金利水準の維持が想定されます。とはいえ、経済指標(データ)次第であることに変わりないため、今後も声明等の内容に注目しつつ、指摘されるインフレリスクや経済の不確実性などの要素を見定めていく必要があるでしょう。

最新の市場予想では、豪ドルの対米ドル相場は2025年末から2026年にかけて緩やかに持ち直す展開(豪ドル高・米ドル安)が見込まれています。こうした中、豪ドルの対円相場は2026年に向けても安定した推移が続くと予想されており、米ドルからの通貨分散先として豪州への証券投資が再評価される可能性がありそうです。

過去24時間の相関関係を見ると、豪ドル円と強い相関関係だったのは、ポンド円、ユーロドル、ポンドドルそして豪ドル米ドルです。 ユーロ円とも相関関係でした。 その一方、逆相関関係だったのはドル円です。

過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨は豪ドル、最も弱い通貨はドルです。 円はゼロ付近で安定的に推移し、午後以降はマイナス圏で取引されました。 豪ドルはゼロを挟んで上下動し、夜にプラス幅を拡大しました。

最初は大きな損失を防ぎながら、徐々に取引に慣れていくためにも、メジャー通貨を選ぶことをおすすめします。 また、通貨ペアを少数に絞ることも大切です。1つの通貨ペアで利益が出ない状況では、複数の通貨ペアで取引をしても良い結果は出ないからです。最初は少数の通貨ペアに絞り、勝率を上げていきましょう。 豪ドルは取引量が多く、取引をする際の特徴をつかみやすい傾向があります。また、適度なボラティリティがあるため、FX初心者でもある程度の利益も期待できます。 以上のことから、豪ドル/円は、FX初心者におすすめの通貨ペアだといえます。

1. 豪ドルとは?

今後、トランプ政権の政策不透明感に伴う米ドルへの資金集中が修正に向かう場合には、売りに偏ったポジションの反動から豪ドルへの見直しが進むことが期待されます。

豪ドルの上値余地を探る上では、RBAによる金融政策の動向が最大の焦点となりそうです。RBAは2020年11月に政策金利を同国史上最低値となる0.10%に引き下げましたが、2022年5月の会合で利上げに踏み切りました。2023年4月の会合で利上げを見送り、10会合に及んだ連続利上げがストップしたものの、翌5月にはインフレの上振れリスクなどを理由に利上げを再開、予想外の決定でマーケットを驚かせました。RBAは2024年6月の会合で政策金利を据え置き、4.35%の高水準で維持することを決定しました。声明では「直近のインフレ率は低下ベースが鈍化」と引き締めの可能性に含みを持たせており、その後行われたブロックRBA総裁の記者会見では、利上げの議論があったことも伝えられました。RBAの政策運営は豪ドル/円に対して大きな影響力を持つためその動向は注視しておきたいです。

米国にとって豪州向けの貿易収支は黒字であることから、豪州への直接的な関税引き上げのリスクは限定的とみられています。ただし、米国の貿易赤字額が大きい中国や欧州などへの関税引き上げが世界的な貿易戦争に発展すれば、市場心理(リスク・センチメント)に敏感な豪ドルにも間接的な影響が及ぶ可能性があります。

豪ドル相場を分析する上で、オーストラリアの経済指標は重要な要素です。その中でもオーストラリアの政策金利を決めるRBA(オーストラリア準備銀行)の動向は特に重視されています。 その理由は、一般的に経済が安定している時は、金利の高い国の方に資金が流入しやすい傾向にあるからです。例えば、豪ドルの金利を「4.10%」、日本円の金利を「0.5%」と想定し(2025年2月時点)、100万円の資金で為替レートの変動がない状態で1年間運用すると仮定すると、1年後に豪ドルは「104万1,000円」に増えますが、日本円は「100万5,000円」にしかなりません。つまり、金利差が開くほど、高金利が魅力の豪ドルが買われ、日本円の売りが加速するのです。 ただし、RBAは2025年2月に利下げを行いましたが、今後の利下げについては慎重な姿勢を示しているものの、追加利下げの可能性もあります。 豪ドル/円を取引する際は、RBAの動向を欠かさず確認しましょう。

このためRBAが12日に利下げを決めたとしても、豪ドル円相場での豪ドル高の流れは途切れない可能性がある。同じ12日の夜には米国の7月CPIが発表されることもあり、RBAの発表直後の豪ドル円相場の値動きが限定的になることも想定されそうだ。

中国製造業PMI(購買担当者景気指数)は、中国の製造業の購買担当者を調査対象にした、企業の景況感を示す指標です。 先述の通り、豪ドルは中国経済の影響を受けやすい傾向があります。したがって、中国の経済指標は、豪ドルの値動きに影響を与える可能性があるのです。一般的に、中国経済が好況である時は豪ドルも上昇し、不況の時は下落します。 中国製造業PMIは、中国国家統計局と中国物流購買連合会から、毎月月末に発表されています。

豪ドル相場に影響する主要な経済指標は、下記の4つです。

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