運転手不足 カンボジアで人材育成
私たちは富山県滑川市の介護施設にネパール人とカンボジア人を特定技能外国人材として派遣しているのですが、私たちだけでは日本語支援に限界があるので、市役所からサポートをいただいています。 滑川市瀬羽町は、北前船も寄港していた、かつての宿場町であり、街並がベトナムの世界遺産の港町ホイアンと似ていることから、2010年に「ベトナム・ランタンまつり in なめりかわ」という夏祭りが開催されました。いまでも「なめりかわランタンまつり」として続いています。瀬羽町はランタン祭りで有名で、夏の夜に500個の色鮮やかなランタンが飾られ、情緒あふれる幻想的な灯りに包まれます。当日は米麺フォーなどのベトナム料理の出店あり、ベトナム民族音楽コンサートあり。このように地域全体で外国人を受け入れる雰囲気をつくっていけば、「就労して10カ月以内に70%が転職する」という現状も改善できるのではないでしょうか。
2024年3月に自動車輸送産業が在留資格の特定技能に加えられました。それには運転補修、鉄道とバスの運転手も含まれることから、2024年11月にインドネシアの特定技能をもつ労働者を海外に送り出す機関と、日本の受入れ機関である高知県の運送会社などとの意見交換が行われました。この分野における外国人の受け入れは不可欠です。ただし、公共交通は乗客の命を預かる職種なのでハードルは高く設定されています。まずはコンビニ向けの小型トラックから始めたらどうかと運送会社に提案しています。
外国人労働者の受け入れに不安や反発の声もある一方で、人手不足が深刻化する物流業界では外国人ドライバーの存在感が高まっています。即戦力として働けるカンボジア人の育成を支援する取り組みも始まっています。
「日本語教育」に加え、特定技能の学科試験に向けた授業なども行っています。 小林社長 「安全運転ができない方に対しては、これでは日本で働くと事故になるので今回は諦めてくださいと。逆に現地側で教育をしながら、日本で安全運転ができると確証を持った方を基本的には入国して働いてもらう」 7月には、カンボジアで第1段階をクリアした1期生2人が来日。小林さんの会社では、スーパーやコンビニでの買い物の仕方を教えるなど、2人が早く日本での生活に慣れるための支援も行っています。 ホール・ヴィリャックさん(37) 「私にとって日本で働くのは、自分の家族のために日本で働きます。(家族を)今は連れて来られません。少し寂しいです」 カンボジアに妊娠中の妻と子どもを残し、来日したヴィリャックさん。 スン・キゴウンさん(27)は、カンボジアでは車の整備工場に勤務。大好きな日本車を運転する仕事がしたいと来日を決めました。 キゴウンさん 「最初は日本の車が好きですね。色々な車の関係のことを大好きで勉強して、日本の車がいいなと思って(日本に来ました)」 スーパーでの買い物にも慣れてきたといいます。 キゴウンさん 「朝のためですね。ハンバーガー」 宿泊先で2人は日本語で書かれた参考書を読みながら、作業資格の勉強に励みます。 もう一つ重要なのが運転免許の取得です。


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