【最新号】

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日10:30 豪8月雇用統計発表!
・8月14日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.50万人増加)に対して2.45万人の増加だった。失業率は4.2%で前月(4.3%)から改善。労働参加率は67.0%だった。
・NY原油先物市場は反落。終値は前営業日比-0.47ドルの1バレル=64.05ドル(9月17日)。
・9月4日に発表された豪7月家計支出(MHSI)は前月比+0.5%で市場予想に一致。前年比は+5.1%で予想(+5.0%)を上回った。MHSIは7月分より小売売上高に代わる支出統計となっている。
・9月3日に発表された豪4‐6月期国内総生産(GDP)は前期比+0.6%、前年比+1.8%と共に市場予想(+0.5%、+1.6%)を上回った。
・8月27日に発表された豪7月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.8%、7月CPIトリム平均は+2.7%でともに前月(+1.9%、+2.1%)から伸びが加速した。
7月30日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+2.1%(予想:+2.2%)で前四半期(+2.4%)から伸びが鈍化。また同CPIトリム平均は前年比+2.7%だった(予想:+2.7%、前四半期:+2.9%)。
・8月12日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通り政策金利を3.60%に25bp(0.25%ポイント)利下げした。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
豪失業率が大幅に悪化した場合は9月に追加利下げも?
豪中銀(RBA)は8月の金融政策会合で労働市場の状況は若干緩和してきていることを理由の一つに挙げて、25bp(0.25%ポイント)の利下げを行った。ただ、追加の利下げについては「引き続き慎重な姿勢を維持する」との認識を示した。また、同時に公表した金融政策報告で2025年末の失業率予測を4.3%とした。
本日は豪8月雇用統計が発表される。豪州の労働市場は5月、6月と新規雇用者数が低迷したが、前回7月には再び2万人台の増加へ戻っている。失業率は7月は4.2%と5月までの4.1%から上昇はしているものの、RBAの想定の範囲内である。RBAが慎重姿勢を示していることから、金利先物では現時点で11月もしくは12月に25bp利下げが行われることが織り込まれている。仮に失業率がRBAの予測を上回るようなことがあれば、9月30日のRBA会合での追加利下げの可能性も浮上してきそうだ。その場合は、現時点で9月利下げをほとんど織り込んでいないため、豪ドルは売られることになるだろう。
豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目材料
日米株価動向
豪8月雇用統計
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。9時に豪ドル/円のストキャスティクスでシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所に所属する外国為替市場の為替アナリストが、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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2028年3月の豪ドル円見通し
9/7に石破首相が正式に辞任を表明したことを受け、9/8には97円43銭へ上昇。しかし、9/9に日銀の年内利上げ観測を背景に円買いが優勢となり96円82銭へ下落。日本とフランスが政局、米国とカナダは雇用悪化による金利先安観、さらに英国は財政悪化懸念など固有の売り材料を抱える一方、豪ドルについては豪中銀の利下げ観測の後退による買戻しがサポート。こうした中、9/10にはロシア軍のドローンがポーランドに領空侵犯した地政学リスクを嫌気した対ユーロでの豪ドル買いのほか、9/11の米新規失業保険申請件数の悪化を受けた9/12には対ドルで昨年11月以来の水準への豪ドル買いの流れを続け、98円42銭へ上昇し、98円12銭で取引を終えました。
2028年7月の豪ドル円見通し。当月始値 110.48、最低 105.56、当月最高 110.48。平均 108.42。月末 107.17。変更 -3.0%。
最初は大きな損失を防ぎながら、徐々に取引に慣れていくためにも、メジャー通貨を選ぶことをおすすめします。 また、通貨ペアを少数に絞ることも大切です。1つの通貨ペアで利益が出ない状況では、複数の通貨ペアで取引をしても良い結果は出ないからです。最初は少数の通貨ペアに絞り、勝率を上げていきましょう。 豪ドルは取引量が多く、取引をする際の特徴をつかみやすい傾向があります。また、適度なボラティリティがあるため、FX初心者でもある程度の利益も期待できます。 以上のことから、豪ドル/円は、FX初心者におすすめの通貨ペアだといえます。
2027年12月の豪ドル円予想。当月始値 106.19、最低 103.99、当月最高 107.15。平均 105.73。月末 105.57。変更 -0.6%。
2028年10月の豪ドル円予想。当月始値 108.38、最低 103.97、当月最高 108.38。平均 106.57。月末 105.55。変更 -2.6%。
2028年9月の豪ドル円見通し。当月始値 105.58、最低 105.58、当月最高 110.01。平均 107.39。月末 108.38。変更 2.7%。
一方、このところのFX市場では日本銀行が12月18、19日の金融政策決定会合で利上げを決めるとの見通しが円高要因として働いている側面がある。ただ、物価上昇の根強さに手を焼くRBAの利上げをも排除しない姿勢は日銀と方向性が似ている部分もあり、中国経済への懸念を材料にした今後の豪ドル円相場の下落見通しを和らげる要因として意識される可能性もありそうだ。
2027年7月の豪ドル円見通し。当月始値 105.70、最低 102.19、当月最高 105.70。平均 104.34。月末 103.75。変更 -1.8%。
ただ、豪ドルは11月以降、比較的安定的な値動きが続いてきたことも事実だ。豪ドルの対ドル相場(AUD/USD)は5日米国の大統領選挙後に円やユーロ、ポンドなどとともに下落したものの、中旬以降は円とともに横ばいの状態となっている。
2028年3月の豪ドル円見通し。当月始値 109.35、最低 109.30、当月最高 112.62。平均 110.56。月末 110.96。変更 1.5%。
AUDはハイリスクの通貨だと考えられています。しかし近年の動向としては、円安豪ドル高のため、投資家にとって最も安全な投資とされています。ターニングポイントとなったのは、COVID19へのオーストラリアの取り組みが「成功 」し、いち早くビジネスを再開させたことが要因となっているようです。
両国における相場の変動は、そのままAUD/円に影響しており、為替レートも常に変動しています。現在のレートは73.86で、AUDの上昇が低金利の円と対抗する形になっています。2010年末、豪ドル対円相場は、82.96でした。2000年12月31日時点でのAUD/円相場は63.15となっています。
豪ドルの底堅さの背景にはオーストラリアの物価上昇の根強さがある。オーストラリア統計局が27日午前11時30分(日本時間27日午前9時30分)に発表する10月CPIの伸び率は、ブルームバーグがまとめた市場予想では前年同月比2.3%となる見通し。9月の2.1%から加速する見込みだ。オーストラリアの物価上昇率は7月から段階的に導入されている電気料金などに関わる補助金の影響で抑えられてきたが、10月分では改めて物価上昇の継続が意識されることになりそうだ。
日本は主に原材料をオーストラリアから輸入しています。その後、完成品、工業製品をオーストラリアに輸出しています。豪ドル対円相場が安定している背景には、オーストラリアと日本、両国の貿易黒字がごく僅かであることがあげ られます。
2027年4月の豪ドル円予想。当月始値 102.82、最低 102.60、当月最高 105.72。平均 103.83。月末 104.16。変更 1.3%。



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