八代氏CD第2弾検討 販売元の主張

八代さんの著作権や肖像権を管理する会社は「極めて不愉快な出来事で、絶対に許すことのできないもの」として発売中止を求めていた。だが発売元のレコード会社は、SNSで「当社は問題となっている写真などすべての所有権を有しており売買契約書もある」などと主張し、販売を強行した。

この問題をめぐって八代さんの故郷、熊本県の木村敬知事は「これを『リベンジポルノ』と呼ばずに何がリベンジポルノだろうか。こんな許し難い行為を野放しにしていいのだろうか」とブログで発信した。知事の言葉に同意する。

当該CD特典をめぐっては、ネット上で批判の声が相次ぎ、オンライン署名サイト「Change.org（チェンジ・ドット・オーグ）」には「八代亜紀さんの尊厳を保護し、リベンジポルノを阻止する」と題したオンライン署名が立ち上がった。2日午前9時現在で8万4000を超える署名が集まっているが、同社は「約25年前に250曲以上の原盤権や八代さんの私的な写真や手紙などを買い取っていて所有権がある。売買契約書もある」として販売の正当性を主張している。

八代さんが15歳の頃にステージに立ち、デビュー後も「私の原点」と呼んでいたというキャバレーの代表の男性は肩を落とした様子で残念がっていました。八代さんと同じ中学校の1年後輩で、「キャバレーニュー白馬」の池田義信代表は「八代さんや遺族の尊厳を傷つけるやり方で人道上おかしい」と批判しました。そのうえで「こんなことをしてもいい結果を生まないと思うし、腹立たしくて残念だ。地元のみんなも残念に思っている」と話していました。

“演歌の女王”八代亜紀さんのプライベート写真が同封されたアルバムが発売され、一夜明けた22日、八代さんの出身地、熊本県・八代市長は「本当に強い憤りを感じております」と怒りをあらわにした。

写真の著作権者は、本件でいえば、八代さんの写真を撮影した人物である。

「第1弾のCDは100枚くらい売れましたが、金銭的な利益を求めて販売しているわけではありません。大野氏が弊社の社長を怒らせてしまったのが原因です。まだ内容を明かすことはできないですが、今後も第3、第4弾と続けていくつもりで、その特典を弊社は豊富に持っています」

2023年12月、73歳でこの世を去った八代亜紀さん。

さらに、気になるのは、表紙の“第一弾”の文字。シリーズ化を狙った販売を示唆しているのだろうか？

令和5年12月に亡くなった演歌の歌姫、八代亜紀さんのCDが21日、発売された。「舟唄」などの代表曲10曲を収録したもので、八代さんが20代の頃に私的に撮影された「ヌード写真」が同封されているのだという。

2023年12月に亡くなった八代亜紀さんのヌード写真付きCD販売で物議を醸したレコード会社が、第2弾を検討しているとして、またも物議を醸しています。世間の批判の声に反論する“権利元”を独自取材。その驚きの主張とは…。野村修也弁護士の解説です。

2025年4月、八代亜紀お宝シリーズ第1弾『忘れないでね』が発売されました。特典として24～25歳のときに同棲男性が撮影したフルヌード写真2枚が封入されています。発売当時、SNSでは『♯八代亜紀さんの尊厳を守れ』という抗議運動が行われ、さらにCD発売中止を求め、8万5000人以上がオンラインの署名に参加しました。

2023年に亡くなった歌手の八代亜紀さんの私的な写真を入れたCDについて、鹿児島市のレコード会社は、21日からホームページで「発売中」と記載していて、八代さんの出身地、熊本県などでは批判の声が上がっています。記事の後半では、亡くなった人の権利や遺族の権利侵害などについて、弁護士に取材したQ＆A解説をお伝えします。

八代さんの出身地、熊本県八代市の中心部にある商店街ではCDの発売をめぐって批判の声があがっています。70代の女性は「販売してはだめだと思うし、八代さんに失礼だ。絶対に販売できないようにしてほしい」と話していました。80代の女性は「地元のためにさまざまな活動をされていた方なので腹が立ちます。亡くなられたあとにこんなことをするのは卑劣だと思う」と話していました。また、若い頃の八代さんを知るという80代の男性は「人間のいやらしさを感じる。詳しいいきさつはわからないが、とんでもないことだ」と話していました。

わずかながらの救いは、ネット通販会社や小売店が流通を拒んでいることだが、レコード会社は現金書留による直接の販売申し込みを受けつけている。