
下影小陰線引け。一目均衡表・雲の上限147.88円を挟んで上下した。
雲の中へ潜り込んでも戻して、底堅さを示す長めの下ひげをともなう足型を形成。上値を試す展開を期待させる。しかし148.61円前後でまだ低下中の200日移動平均線は抵抗となりそう。雲上限付近から戻りを試しても200日線付近で押し返されがちな状態がしばらく続くか。
レジスタンス1 148.61(200日移動平均線)
前日終値 147.95
サポート1 147.20(9/19安値)
サポート2 146.77(9/18安値)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者
1949年、長崎市生まれ。長崎大学経済学部卒業、九州大学大学院経済学博士課程修了。流通関連会社勤務後、独立。テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者。『月刊宝島』の推奨銘柄的中率ランキング上位の常連。現在は(株)オルタナレッジで柴田罫線のアドバイザーとして活躍中。
FXの取引を行う上では、相場が過去どのような値動きをしていたのかを知り将来の値動きを予想するためにチャートやテクニカル指標の見方を覚える必要があります。チャートの縦軸は価格、横軸は時間を表します。たとえば米ドル/円のチャートであれば、グラフの上に行くほどドル高(円安)、下に行くほどドル安(円高)になります。
相場は買いと売りの均衡が崩れると大きく動きやすく、そういった局面を一目で察知するために日本で考案されたのが一目均衡表です。今では海外の投資家にも人気が高いテクニカル指標で、転換線、基準線、先行スパン(2本)、遅行スパンと呼ばれる5本の線から構成されています。
しかし、テクニカル分析の世界では、実際の値動きを数学的な計算式で加工したうえで、その数値をもとに為替レートのすう勢を読み取る指標が数多く開発されています。そのもっとも初歩的でポピュラーな指標が「移動平均線」です。
為替チャートをもとに為替レートの先行きを推察・予想することをテクニカル分析といい、その際に重要な手がかりとなってくるのが様々な指標です。日本の投資家にとって最も馴染み深い米ドル/円はもちろん、一般的にその推移が頻繁には報道されていない英ポンドやユーロ、スイスフランなど、日頃の変動をよく把握していない通貨ペアをトレードする際にも、為替チャートの分析が有効となってきます。ここでは、最もポピュラーな指標であるローソク足の解説から始めることにしましょう。
移動平均線を始め、一目均衡表やボリンジャーバンドなど、FXやCFDの取引に欠かせないテクニカル指標について詳しく学びたい方は「テクニカル分析解説」のカテゴリの記事を、ご覧ください。
・フィボナッチ・リトレースメントフィボナッチは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」の意味で、リトレースメントは「引き返す、後戻りする」の意味です。フィボナッチ・リトレースメントは、フィボナッチ数列をトレードに応用したテクニカル手法で、相場の上昇局面での一時的な押し目や、下降局面での一時的な戻りを予測するための指標です。
移動平均線(Moving Average)はFXだけでなく株式投資などでも広く用いられており、ローソク足とともに最もポピュラーなテクニカル指標の一つだと言えるでしょう。移動平均線とは、一定期間ごとにおける「終値の平均値」がどのように変化していったのかをグラフで示したもので、その推移の傾向(ラインの上向き・下向き・横ばい)から為替相場の方向性(トレンド)を判断できます。
相場が強いという見方は、10月第3週(10月15日~19日)の投資主体別売買動向で、外国人が約半年ぶりの大きさとなる1546億円の買い越しとなり、外国人買いが続くのではないかというものがあります。但し、その場合は為替が1ドル=80円台を維持できるかにかかってくるものと思われます。上昇後高値水準にいることを考えると、9,000円水準での「値固め」という見方がされていることになります。テクニカル的には、200日移動平均線(9,064円)が上値を押さえ、25日移動平均線(8,853円)と75日移動平均線(8,858円)が下値を支えているボックス相場のようになっていますので、どちらかに抜けた方に動くことになります。


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