GODIVAも注目 ドバイチョコ人気
開発秘話をたっぷり聞いたあとは、やっぱり飲みたくなりますよね。筆者も一杯いただきました。一口目からピスタチオがガツンと来る濃厚さ。でも、細いフライ麺のザクザク感がいいアクセントになって、意外と重たくないんです。そしてこの麺、飲み終わる最後まで硬い。最後らへんにトッピングがふやけて味がぼけたり、重く感じるということがない!なるほど。ゲストの皆様がどんどん飲み進んでいたのも納得です。飲み進めるほどにホイップと混ざり合って、どんどん軽やかに。100杯飲んだ川上さんの努力、しっかり伝わってきました。実はイベント当日、健康診断があり、このドバイチョコレートショコリキサーが一食目だった筆者。これはもう、身に染みる美味しさ。心のエネルギーチャージにもぴったりでした。
ドバイで誕生した「ドバイチョコレート」が、世界的なトレンドとなっている。 板チョコの中に、ピスタチオクリームとカダイフ(またはカダユフ、小麦粉やトウモロコシ粉でできた極細麺)をフィリングしたチョコレートで、断面の鮮やかな緑色や、カダイフによるザクザクとした食感が特徴だ。 【画像】普通のチョコとどう違う? まるで宝石箱みたい、ピスタチオがぎっしり、ドバイ発“断面映え”チョコ(全11枚) 2023年末頃からTikTokやInstagramなどのSNSをきっかけに世界中に広まり、関連動画の再生回数は数億回を超えている。 このトレンドを受け、日本でもドバイチョコや関連商品を発売する企業が増えている。トルコのスイーツブランド「divan(ディヴァン)」は、2025年1月から日本展開を開始。松屋銀座で常設店を構えるほか、オンラインでもドバイチョコ商品を販売している。スイスのチョコレートブランド・リンツやゴディバも同トレンドに注目し、独自にアレンジしたドバイチョコ商品を展開している。 リンツ&シュプルングリージャパン、及びゴディバ ジャパンに、ドバイチョコが人気を得た背景と各社の販売戦略を聞いた。
最後にGODIVA caféからのお知らせも。GODIVA caféでは、6月20日から「ドバイチョコレート パフェ」も発売します。ショコリキサーはドリンクとしてライトな後味になるよう意識して開発するそうですが、パフェはチョコレートとピスタチオの重厚な味わいだそう。パフェならではの色んな食感を一度に味わえる「ドバイチョコレート パフェ」。ショコリキサーと食べ比べてみるのも良さそうです。イベントが終了する頃には、ゲストの皆様のカップは空っぽ。ピスタチオと麺という一見重そうな組み合わせなのに、最後までお楽しみいただけたようです。
「ドバイチョコレート ショコリキサー」
ドバイチョコのルーツは、ドバイの小さなチョコレートブランド「FIX Dessert Chocolatier(フィックス デザート ショコラティエ)」が開発した「Can't Get Knafeh of It」(訳:クナーファの虜になって抜け出せない)という名前のチョコレートバーだ。 同商品は、カダイフにチーズやクリームなどを包んで焼き、上からシロップをかけた中東の伝統的なデザート「クナーファ」に、インスピレーションを得て開発。板チョコの中に、ピスタチオクリームとタヒニ(ゴマペースト)、カダイフをフィリングし、表面にカラフルなデザインを施している。2022年にアラブ首長国連邦で売り出したところ、SNSを通じて人気が急上昇した。 トレンドの火付け役は、ドバイのインフルエンサーによる2023年12月のTikTok投稿だ。チョコを割ったときの鮮やかな緑色の断面や噛(か)んだ時のザクザクとした咀嚼(そしゃく)音が、大きく注目された要因とされる。同投稿は、現時点で730万の「いいね」が付いている。 「ドバイチョコレートには、味覚だけでなく、視覚・聴覚・感性に訴える“体験型スイーツ”としての魅力があります。ピスタチオのリッチな味わいやカダイフによる独特の食感、音に加えて、高級感のある商品ビジュアルがSNS映えし、現代の共有文化と非常に相性が良いのだと思います」(リンツ&シュプルングリージャパン 広報担当者) SNSの人気カテゴリーの一つに、聴覚や視覚の刺激による心地よさやゾクゾクした快感を誘発する「ASMR」があり、ドバイチョコはまさに同カテゴリーにハマった。関連投稿は、断面の映像や咀嚼音を強調する動画が目立つ。それらが、「食べてみたい」という消費者の欲求につながったようだ。


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