
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
<本日のドル円相場の動き>
・序盤:147円半ばで揉み合い
・中盤以降:ドル買い円売りが加速
・終盤:148円台前半まで上値を切り上げ(約60銭の値幅)
<テクニカル分析とレンジ予想>
・上値抵抗:148.50円付近
・下値サポート:147.50円付近
・基本的にはレンジ推移が続く見通し
・148円台では伸び悩み、146円台では反発という傾向
<政治・金融政策関連の注目点>
自民党総裁選での高市氏発言:「金融政策の手段は日銀が決めるべき」
・安達元日銀審議員:利上げ再開は来年3月以降がメインシナリオ
10月の展望リポートで経済・物価見通し引き上げの可能性あり
<本日の注目イベント>
23:00 新築住宅販売件数(米国)
26:00 米5年債入札
<結論>
現在のドル円は148円を中心としたレンジ相場が継続。特段大きな材料がない中、サポート・レジスタンスラインを意識した取引が有効となりそう。日銀の金融政策動向と米国経済指標に引き続き注目が必要。
お知らせ
「UsUP(ユーズアップ)リスト」では、FXトレードの考え方などをお伝えしています。無料でダウンロードすることができます。FX口座ログイン後に「マイページ」に入っていただき、会員限定コンテンツ集からダウンロードが可能です。ぜひご活用ください。
『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
ドル円 引き続き148円台は売り場高市前経済安全保障担当相 金融政策の手段は日銀が決めるべき
日本の金融政策、為替政策への米政権からの期待にかなり近そうな発言を行っているのは河野太郎氏だろう。報道によると、最近のインタビューの中でも「インフレの抑制には円安の是正が不可欠」だとし、政策金利の引き上げが必要だとの見解を示している。
以上のように見ると、高市氏と小泉氏と今のところの有力候補2者では、高市氏が1年前の利上げ慎重論をどこまで修正するかが注目されるのに対し、小泉氏の場合、河野氏と加藤氏のどちらが財務相に就任した場合も、トランプ政権の早期利上げ期待や円安是正と協調する可能性があることから、金融市場への影響は大いに異なるものになるのではないか。
下馬評では、高市氏とともに有力候補とされる小泉氏の日銀金融政策への考え方は今のところよく分からない。ただし1つ注目されるのは、選挙対策本部長に加藤財務相が就任したことだ。
加藤財務相は、日銀の金融政策については、「日銀が判断するべき」との原則論を繰り返している。しかし先日、ベッセント長官と過度な通貨安誘導を否定する内容の日米共同声明を発表したばかりでもある。ベッセント長官の日銀利上げへの期待に象徴されるトランプ政権の日銀利上げへの考え方を最も知っている日本の政治家の1人だろう。





コメント