静岡茶市場で異常高騰 嘆く買い手

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静岡茶市場で異常高騰 嘆く買い手
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静岡茶市場で異常高騰 嘆く買い手

最後に、「茶市場が単に売買だけの場だったら、とっくに入札式になっているでしょうね」と話してくれた和田さん。和田さんは、和田長治商店が40年以上にわたり、初取引で最高値を付け続けられるのは、静岡茶市場がこうした人と人との信頼関係で成り立っているからだと考えているのだそう。

新茶シーズンの幕開けとなる「新茶初取引」が18日、静岡市葵区の静岡茶市場で行われ、茶業関係者ら約500人が参加した。今年の取引から伝統の「相対取引」と合わせ、一部で生産者が希望の最低価格を示す入札方式も始まった。

昔ながらの炭火と和紙を使った製法でつくる「炭火茶」や、幻の茶産地といわれる両河内(りょうごうち・静岡県清水区)のお茶の伝統を伝えながら、お客様のニーズに合わせた商品づくり、ワークショップなどにも積極的に取り組んでいます。

入札や競り売りではなく、それぞれの茶葉の販売価格や量を、売手・買手・仲立人の3者による協議で決める「相対(あいたい)取引」が受け継がれている静岡茶市場。交渉成立したものから他社は取引ができなくなってしまうため、買い付け順や交渉方法の工夫など、買手にはさまざまな技術が求められるといいます。

「相対取引は確かに、茶商としての技術以外にもいろいろな面への心遣いや根回しが必要ですし、一方で商売人としての競争心も捨て切れないという独特の仕組みです。でも私は、静岡茶市場に受け継がれる素晴らしい文化だと思っています。祖父はよく『お茶を買うより、人を買え』と口にしていました。お茶の取引は、お金のやりとり以前に、人と人との間で成り立つもの。生産者、同業者と信頼関係を築きながら、共にお茶を守り育てていけるのが相対取引の魅力です」

今回は、和田さんが大切にしている両河内のお茶の魅力や静岡茶市場の伝統と共に、茶市場における買手の仕事を教えていただきます。

手もみ有機煎茶が最低価格を上回る値段で落札された富士市の茶農家(70)は「高値で売れてうれしく思う。静岡の茶産業がもう一度輝くためにも、有機のおいしいお茶が高値で売れるようになるといい」と笑顔を見せた。落札した竹沢製茶(静岡市葵区)の竹沢重人社長(68)は「お茶の素晴らしさを伝えるのが茶商の仕事。価値を認めたものに高値をつけられるのは、生産者と茶商にとってお互いのためになる仕組みだ」と語った。

そんな中、静岡茶市場の新茶の初取引において44年連続で機械揉みのお茶を最高額で購入し続けているのが、静岡市葵区の製茶問屋「和田長治商店」。1950年、現在の3代目・和田夏樹さんの祖父である長治さんが創業した和田長治商店は、当初から主に県山間部で栽培されるお茶を扱ってきました。

また交渉はオープンな場で行われるため、自分がどの地域のお茶を、誰から、どのようにして買ったのかが市場にいる全員に見られていることも静岡茶市場の特徴です。つまり、買い方ひとつで、買手の意志や姿勢が茶市場全体に伝わります。

しかしそれも、静岡茶市場に関わるすべての……茶農家や農協をはじめ、茶市場職員、茶市場周辺の地域住民、消費者、そしてやはり、同業である製茶問屋が、和田長治商店を見守り、認め、応援してくれて初めて実現することだと和田さんはいいます。誰かが無理にでもほかのお茶にもっと高値を付けたり、和田長治商店が仕上げたお茶が評価されなかったりしてしまえば途切れてしまうのですから。「和田長治商店が初取引で両河内のお茶を最高値で買う」という事実は、みんなでつくり上げている。そう感じていると話してくれました。

静岡茶市場で新茶の取引が始まるのは毎年4月中頃。そこから2番茶の出荷が終わるおよそ6月末までが最盛期となり、ほとんどの場合、生産者・茶問屋共に毎日上場と買い付けを行いに茶市場にやって来ます。初取引の日に上場される茶葉がもっとも芽が柔らかく香りも芳醇で質がよいとされており、初日はその年の出来への期待感も重なって茶市場は熱気は最高潮に。

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