
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2025年9月28日14時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya
執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は8カ月ぶり高値を前に伸び悩む
22日に97円台後半で伸び悩むと23日には97.20円台に小緩むなど週前半は上値の重い展開となりました。しかし、24日に発表された豪8月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことで98円台を回復。ドル/円が148円台後半に上昇したことも豪ドル/円の支えとなりました。25日には98.22円前後まで上昇しましたが、ドルを買い戻す動きがさらに強まる中、豪ドル/米ドルが下落した影響から失速。今月12日に付けた8カ月ぶり高値の98.42円前後を前に伸び悩むと、97円台後半に押し戻されて26日の東京市場でも同水準を中心にもみ合う展開となっています。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはRBA
30日に豪中銀(RBA)が政策金利を発表します。3.60%に据え置くのはほぼ確実と見られ、金利市場でも利下げを織り込む動きは殆どありません。ただ、次回11月4日の25bp(0.25%)利下げについては織り込みが5割強という状況です。このため、今回は次回利下げの示唆があるかどうかが焦点となります。声明文のフォワードガイダンス(先行きの政策指針)やブロック総裁の会見に注目が集まるでしょう。なお、ブロック総裁は先週22日の議会証言で「8月の会合以降、国内データは我々の予想とおおむね一致し、むしろやや強めとなっている」との見解を示しており、市場はこれを追加利下げに慎重な発言と受け止めました。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
96.250円~99.500円
基調
底堅い
今週の注目ポイント
☆9/30 RBA政策金利
・主要国株価、国際商品価格
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
2010年末 豪ドル対円相場は 82.96でした
2026年11月の豪ドル円見通し。当月始値 94.83、最低 94.17、当月最高 97.03。平均 95.41。月末 95.60。変更 0.8%。
2029年8月の豪ドル円予想。当月始値 114.06、最低 108.98、当月最高 114.06。平均 111.94。月末 110.64。変更 -3.0%。
2028年6月の豪ドル円予想。当月始値 105.08、最低 105.08、当月最高 109.50。平均 106.89。月末 107.88。変更 2.7%。
豪ドル/米ドルの下落トレンドが続くなら、経験的には一時的な豪ドル反発も52週MAを大きく、長く超えない可能性が高くなる。以上を前提にするなら、2024年の豪ドル/米ドルは、0.6~0.7米ドル中心での予想レンジとなるのではないか。
2029年4月の豪ドル円予想。当月始値 107.62、最低 107.62、当月最高 112.51。平均 109.65。月末 110.85。変更 3.0%。
2029年7月の豪ドル円見通し。当月始値 110.74、最低 110.74、当月最高 115.77。平均 112.83。月末 114.06。変更 3.0%。
2028年8月の豪ドル円予想。当月始値 104.64、最低 101.54、当月最高 104.64。平均 103.48。月末 103.09。変更 -1.5%。
2027年1月の豪ドル円見通し。当月始値 92.73、最低 92.73、当月最高 96.57。平均 94.29。月末 95.14。変更 2.6%。
2028年3月の豪ドル円見通し。当月始値 106.77、最低 106.71、当月最高 109.97。平均 107.95。月末 108.34。変更 1.5%。
2027年4月の豪ドル円予想。当月始値 100.41、最低 100.19、当月最高 103.25。平均 101.39。月末 101.72。変更 1.3%。
2027年3月の豪ドル円見通し。当月始値 97.49、最低 97.49、当月最高 101.92。平均 99.33。月末 100.41。変更 3.0%。
そのような中で、米ドル/円が下落に転じ、基本的にクロス円も下落に転じるなら、豪ドル/円も、2024年にかけては高値を極めて下落に向かう可能性が高いだろう。2024年の予想レンジは、基本的に2023年の「逆コース」に向かうとの考え方から、85~100円中心で想定したい。
そもそも、豪ドル/円の5年MA(移動平均線)かい離率は、2022年以降プラス2割近くまで拡大し、経験的には豪ドル高・円安の循環的な限界圏での推移が続いていた(図表6参照)。
2026年5月の豪ドル円見通し。当月始値 100.27、最低 95.83、当月最高 100.27。平均 98.42。月末 97.29。変更 -3.0%。
両国における相場の変動は、そのままAUD/円に影響しており、為替レートも常に変動しています。現在のレートは73.86で、AUDの上昇が低金利の円と対抗する形になっています。2010年末、豪ドル対円相場は、82.96でした。2000年12月31日時点でのAUD/円相場は63.15となっています。


コメント