今日のFX予想: 米政府機関閉鎖 ドル円の上値は重い? 2025/10/2 #外為ドキッ

今日のFX予想: 米政府機関閉鎖 ドル円の上値は重い? 2025/10/2 #外為ドキッ

「ドル/円」を中心に前日の振り返りと当日の見通しをギュッとまとめて動画配信しました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka

最新のマーケット情報まとめ

<ドル円相場に影響を与えた材料>
米政府機関 一部閉鎖
ADP全国雇用者数が予想外の減少

<ドル円は…>
146.58円前後まで下落 

<今日の注目材料>

内田日銀副総裁講演

『最新のドル/円相場を解説』

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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今日のFX予想 米政府機関閉鎖 ドル円の上値は重い

スポット価格はニューヨーク時間午後3時16分現在、前日比16.91ドル(0.4%)高の1オンス=3850.46ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は18ドル(0.5%)高の3873.20ドルで引けた。

ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.4%安の67.02ドルで引けた。11月限はこの日が最終取引。12月限は1.6%下げ、66.03ドルで引けた。

足もとでは高値更新後の持ち高調整売りの可能性が意識されるものの、ドル円の堅調推移や金・プラチナ価格の高止まりに加え、10月末のAPCEを控えた米中首脳会談への期待、さらには欧米の金融緩和基調を背景とした新興国市場への資金流入期待が下支え要因となる可能性があります。そのため、調整は限定的に留まり、息の長い強気トレンドが継続するかが注目されます。今週は米9月雇用統計を受けたFRBの金融政策の方向性や、日銀の利上げ観測を背景としたドル円の動向が、ランド円相場の焦点となります。

9/22にかけて主要通貨に対してドルが反落に転じるなか、9/23には南アの主要輸出品である金やプラチナ先物価格が連日上昇。南ア全株指数も終値ベースで史上最高値を更新。さらに、7月の南ア景気先行指数が6月から上昇したことも支援材料となり、対ドルで昨年10月以来の高値をつけたことを背景に、ランド円は9/23の8円49銭を安値に8円57銭へ反発。その後、9/24-25に発表された米8月新築住宅販売件数や新規失業保険申請件数が予想を上回ったことで、FRBの追加利下げに慎重姿勢が広がり対ドルでは反落。一方で、ドル円の上昇に支えられ、ランド円は9/26に昨年12月以来となる8円62銭へ上昇して取引を終えました。

一時は対ドルで8月以来の150円が迫った円相場はこの2日間で147円60銭台まで上昇。ただし、さらなるドル売り材料に乏しい半面、日銀短観も予想通りで円を買い進む材料になっていない。SBI FXトレードの上田真理人取締役は、あす以降に発言機会が予定される「日銀副総裁、総裁が10月利上げに向けて強いメッセージをどれだけ発信できるかに注目している」と述べた。

30日の外国為替市場ではドル指数が1週間ぶりの水準に下げた。円は対ドルで3日続伸し、一時147円65銭まで上げた。その後は148円付近に値を削った。労働力の需要低下と消費者信頼感の落ち込みが米国のデータに示された。米政府機関の閉鎖が差し迫り、重要な雇用関連の統計発表が遅れる可能性が高まっている。

株式相場はほぼ終日軟調に推移した後、小幅高で引けた。米政府機関の閉鎖が差し迫っていることが背景にある。ただし四半期ベースでは2期連続でプラスを達成した。

シティグループのアナリストらは「閉鎖の直前と直後はドルの弱さが顕著となり、その後はレンジ取引となるのが典型的だ」とリポートで指摘。「閉鎖が解消されれば、ドルは強含む傾向がある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、前日比1.08ドル(1.7%)安の1バレル=62.37ドルで終了。

政府機関の閉鎖となれば、投資の機会が大量に生じるとの見方もある。シティ・リサーチは閉鎖の期間が重要だとし、比較的長期の閉鎖の場合には株式が下落し金利が上昇するのが典型的だと述べた。モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントの米政策責任者、モニカ・ゲーラ氏は過去に起きた閉鎖が実質国内総生産(GDP)とS&P500種の動きに与えたマイナスの影響は軽微だと指摘した。

みなと銀の苅谷氏は、これまで何回も閉鎖して予算の可決を繰り返しており、「市場の耐性はあるのでショック的な動きにはならない」としつつも、「経済にはマイナスで利下げ方向とみられ、ドル・円の重し」とみている。

DZバンクのアナリスト、マリオ・シメルズ氏は米政府閉鎖について「ますます現実的になっている。オーバーナイトの取引でドルがさらに下げることを想定しておくべきだ」と述べた。

12月15日から1月16日までのドル/円のレンジは153.16円から158.87円。 レンジ幅は、5.71円。 高値と安値の50%(中間点)は、156.02円。 現在のレートは中間点よりも「円高」。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、3日続落し、1週間ぶりの低水準。月間ベースではほぼ変わらず。四半期ベースでは0.9%上昇し、今年初のプラス。7月に大きく伸びたことが反映された。

この円高の背景は、植田和男日銀総裁の発言をきっかけに、マーケットが1月の利上げを急速に織り込み始めたことだ。海外市場ではFRBの政策決定に強い影響力があるウォラーFRB理事が、3月の利下げの可能性を否定しなかったことで、さらにドル売り/円買いが加速した。

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