平成の人気キャラ なぜ今ブーム
平成時代(1989〜2019年)に子どもや若者の心をつかんだキャラクターたちが、いま再び注目を集めている。2025年には「平成レトロブーム」「平成女児ブーム」と呼ばれる現象が拡大し、特にキャラクターを軸にした商品やイベントが大きな人気を博している。ナルミヤ・インターナショナルによる「ナルミヤキャラクターズ」の復活や、サンエックスによる「リラックマ」「たれぱんだ」の新展開は、消費者の記憶と新世代の感覚を結びつけ、市場に新しい活気を与えている。
さすがに凄すぎ…なぜ今「平成キャラ」が売れまくる? “二強”に聞く「再燃の正体」
Q1. なぜ2025年に「平成キャラ」が再び注目されたのですか?A1. 2020年にリバイバルが始まり、SNSを通じて広がった基盤に、2025年のポップアップイベント成功が重なり、一気に注目が集まりました。
2025年に入り、「平成キャラ」の存在感が一気に拡大した。平成の終わりを経て、2020年にナルミヤ・インターナショナルがキャラクター群をリバイバルさせたことが大きな転機となった。その後、SNSで「エモい」という言葉とともに広がり、徐々に市場規模を取り戻していった。
平成キャラの再燃は、単なる懐古趣味ではなく、世代交差による「記憶の再商品化」と、企業による戦略的展開の融合が生み出した現象である。過去の人気コンテンツを「当時のまま」復活させるのではなく、SNSやポップアップといった現代的な手法と組み合わせることで新たな価値が加わった。
熱狂的な平成女児たちを取り込もうとする動きも活発化している。若者の間で人気があるアパレルブランド「SUPER SPINNS福岡PARCO店」では、平成時代に流行したキャラクターアイテムがずらり!
平成女児ブーム再燃の背景には、現代の「生きづらさ」への癒しを求める要素もある。それと同時にかつての女児が大人になり、高いSNS発信力で世に広め、復刻企画を打ち出す企業のビジネスチャンスとなり大きな経済効果をもたらしているようだ。
両者が同時に市場へ参加することで、平成キャラは「懐かしさ」と「新しさ」を兼ね備えた存在となり、単独の流行にとどまらない持続性を生んでいる。
これほどまでの大きなSNSのバズりや「平成女児」カルチャーへのポジティブな姿勢も見受けられることから、「平成女児」カルチャーを取り入れたコラボアイテムの市場拡大の余地は充分にあるといえるしょう。
当時の平成女児が社会人になって、自分で使えるお金が増え、まとめ買いする客も多いという。大人になり購買力を得た平成女児たち。その消費意欲は旺盛で、驚きの値段で販売される商品も現れている。
平成時代(1989~2019年)のトレンドが今、熱狂的な消費を生み出している──「平成レトロブーム」「平成女児ブーム」などと呼ばれ、当時流行したファッションや文化、女児が夢中になったキャラクターなどの人気が再燃しているのだ。中でも、特に注目度が高いのが「キャラクター」だ。なぜ今、“平成キャラ”が令和の若者や大人たちを魅了するのか? 2000年代前半に大流行した「ナルミヤキャラクターズ」のリバイバルを仕掛けるナルミヤ・インターナショナル、「リラックマ」「たれぱんだ」など平成生まれの人気キャラの新展開を進めるサンエックスに取材し、ブームの裏側をひもとく。
さらに、「平成女児」カルチャーとコスメブランドとのコラボレーションについても触れられていた。
王道のディズニーキャラクターやディズニープリンセスを筆頭に、ミスタードーナツとコラボしたOSAMU GOODS(1976年~)、タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?~(1983年~)、スイス発祥のクレイアニメのピングー(日本では1993年~)など、数えだしたら枚挙にいとまがありませんが、このように、昭和後期から平成まで多くのキャラクターが女の子たちの身近にあったのです。
子どものころの「好き」に周囲の視線は関係なかったはず。シンプルに、自分の「好き」だけを感じて選び取っていた。だから、改めて自分らしさを大切にしたいと思う今、「平成女児」カルチャーのグッズやキャラクターに心惹かれるのだと思う。
のこさんが、平成女児となったのは、コロナ禍だった大学時代。家にいることが増え、気分を変えたい気持ちが強かったという。のこさんは「平成時代は、とにかく明るい感じがするので、落ち込んだりした時に漫画を読んだりしたら、凄く元気を貰えます」と平成カルチャーの魅力を話す。


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