メキシコペソ 月間為替予想「トランプ政権の圧力をかわすメキシコ、堅調な経済とペソ相場。メキシコペソ/円は7.8~8.15円のレンジを予想」FXレポート 2025年10月

FXブログ
メキシコペソ 月間為替予想「トランプ政権の圧力をかわすメキシコ、堅調な経済とペソ相場。メキシコペソ/円は7.8~8.15円のレンジを予想」FXレポート 2025年10月

 

メキシコの経済状況

メキシコ経済は1~3月期0.3%、4~6月期0.6%と事前予想に比べて堅調に推移した。トランプ政権の保護主義的な貿易政策の悪影響を最も受けると予想されていたメキシコは意外と健闘している。
実際IMF(国際通貨基金)は2025年のメキシコの成長は当初マイナス成長を予想していた。(7月時点の予想は0.2%成長)
とはいえメキシコの関税率は25%と高率で、USMCA準拠品に対する関税免除が継続していることに加え、最恵国待遇(MFN)の適用の二つの要因が深刻な景気悪化(輸出の落ち込み)を防いでいる状況。
しかしUSMCAの見直しに向けた手続きが正式に開始されたことにより、今後はUSMCA
見直しの交渉でトランプ政権からの圧力が強まる可能性もある。
このことがメキシコ中銀の利下げ継続の姿勢の一つの要因と思われる。
とはいえシェインバウム政権はトランプ政権と対話を重ねつつ対立を避けて、外交関係をうまくコントロールしている。

メキシコの金融政策

メキシコ中銀は9月25日に開催した金融政策理事会において予想通り、政策金利を25bp引き下げて7.50%にすることを決定した。
声明文で、「2025年第3四半期の初めに経済活動は停滞した」とし「不確実性と通商摩擦の環境は、大きな下振れリスクをもたらす」との見方を示した。経済活動のところで書いたように米国との関係次第での景気下振れリスクを警戒しているようだ。
また移民問題や労働市場の軟化などで米国からの送金減少が起こっているようで、このことが経済に対する悪影響になることも利下げの材料の可能性もある。
また米国が9月17~18日に0.25%の利下げを行い、今後利下げが継続される見通しであることもメキシコ中銀の利下げスタンスに影響を与えている。
次回11月6日、12月18日会合でも利下げスタンスが継続する可能性が高いと思われる。

メキシコペソの投資戦略

最近のメキシコペソは堅調に推移し年初来ドルに対して10%超の上昇となっている。またメキシコの代表的な株式指数であるボルサ指数は年初来25%ほど上昇している。
また米国が利下げを再開したことでドルから新興国に資金シフトが起こっているようで、最近は特に新興国通貨が対ドルで堅調に推移している。FRBの利下げが継続するようであればこの傾向は継続する可能性が高い。
ドルペソは9月に18.1960ペソ付近まで下落し年初来の高値を記録した。19ペソ付近に200日移動平均線が位置しここがレジスタンスとなり下落トレンド継続中と思われる。18.20付近が短期的なサポートとなり短期的には18.20~18.70のレンジを予想する。
ペソ円は9月に8.15円付近まで上昇し24年8月以来の高値に上昇した。
7.8円付近のレジスタンスを7月に上抜けして以来上昇トレンドが続いていたが、8.15円付近が短期的には高値となった可能性がある。ここまでレジスタンスになっていた7.8円付近に一目均衡表の雲の下限、200日移動平均線も接近しており7.8~8.15円のレンジを予想する。

【メキシコペソ/円 日足】

メキシコペソ 特設サイト:
メキシコペソ(MXN)の特徴と今後の見通し│初心者にもわかるFX投資 | 外為どっとコムのFX

チャート:
為替チャート・FXチャート | 外為どっとコムのFX | 初心者にもわかるFX投資

店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 

YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル メキシコペソ 月間為替予想「トランプ政権の圧力をかわすメキシコ、堅調な経済とペソ相場。メキシコペソ/円は7.8~8.15円のレンジを予想」FXレポート 2025年10月

トランプ米大統領の関税署名後 カナダドルとメキシコペソは急落

従って、ドル・メキシコペソの2025年の想定レンジを17.5000から21.5000とします。

6月のFOMCでは政策金利が据え置かれるも、FOMCメンバーのFF金利見通しが、前回の年内2回利下げ見通しから1回に後退、7月3日には直近高値を超えて161.95まで高値を更新、メキシコペソ円も9.102円まで再反発しました。円安に懸念を示す神田財務官が、自身の退任を控えた7月11-12日に、再び5兆5千億円規模の円買い介入に踏み切ったこと。7月31日の日銀金融政策決定会合での利上げ思惑の高まりや米7月雇用統計が弱い結果となったこと。、米国の景気後退懸念が高まったこと、日経平均株価が過去最大の下げ幅となる前日比で4753円の下落となったことなどから、リスク・オフの動きを誘発、8月5日にはドル円が141.70まで売り込まれ、メキシコペソ円も7.083円まで急落しました。

その後は年末に向けて再び本邦需給筋の円売りニーズ、自民党の総裁選や米大統領選に対する思惑もあって、日本の長期金利が上昇基調を強めるも、米国の大統領選挙では、接戦が伝えられていたトランプ氏が大差をつけて勝利。米上下院も共和党が、過半数を上回ったことで、「トリプル・レッド」が実現したことが、メキシコペソ相場の上値を押さえています。現にトランプ氏は大統領就任後初日に、メキシコとカナダからの全輸入品に25%の追加関税を課すと宣言しています。両国からの違法薬物や移民の流入がなくなるまで同関税を維持するとしています。メキシコペソ円は、戻り高値を7.791円で限定して、現状(12月13日現在)は、調整気味の展開となっています。

それでは、以上を踏まえてメキシコペソ円相場の2025年の見通しと戦略についてお話します。2025年のメキシコペソ円の想定レンジを6.50~8.50とします。

米国の関税に報復措置を講じると表明したメキシコの通貨メキシコペソも急落。米ドルはメキシコペソに対し、一時2.4%高の1米ドル=21.181メキシコペソと、2022年3月以来のメキシコペソ安に。

トランプ米大統領の関税署名後、カナダドルとメキシコペソは急落。

米国大統領選挙の結果がメキシコペソに与える影響は非常に大きく、トランプ候補の勝利が確定すれば、ペソの下落がさらに進む可能性があります。さらに、メキシコ国内の政治的不透明さもペソの価値を揺るがす要因として浮上しており、選挙後の市場反応を含め、メキシコの経済情勢は引き続き注視する必要があります。特に、政治リスクと国際経済の動向が絡み合う中、ペソの安定性を確保するためには、メキシコ政府の対応が重要な鍵となるでしょう。

メキシコペソの最近の下落は、米国大統領選挙の動向が直接的に影響していると指摘されています。特に、ドナルド・トランプ候補が勝利する可能性が増している中、彼が再び大統領に就任した場合に予想される政策が、メキシコ経済に重大なリスクをもたらすと懸念されています。トランプ氏は、前回の政権時代に示したように、メキシコからの自動車などの輸入品に対する高関税の導入や、米墨加協定(USMCA)の再交渉を公約しています。これらの政策が再び実施されると、メキシコの製造業や輸出産業に大きな打撃を与える可能性が高く、市場関係者はその影響を強く意識しています。また、選挙が接戦であり、結果が不透明なことも、市場の不安感を助長している要因です。加えて、ペソの下落は米国ドルの強含みにも影響されています。最近、米国連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを慎重に行う姿勢を示しており、これがドルを押し上げ、相対的にペソを弱める要因となっています。特に、米国経済指標の改善や、FRBがインフレ抑制に向けた政策を続ける中で、投資家はドルへの信頼感を強めています。

株価の急落に批判が高まったことで、内田眞一日銀副総裁が、「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要」、「金融市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と発言したことが安心感を誘い、日経平均株価が大きく反発。ドル円も8月15日には149.39、メキシコペソ円も8.016円まで反発しました。しかし、米労務省2024年3月末までの一年間の非農業部門雇用者数の数値を大幅に下方修正し、FOMCでの更なる利下げの思惑が高まったことで、9月16日にはドル円が139.58と2024年の安値まで下落。メキシコペソ円も7.000円の2024年の最安値まで急落しました。

ドル・メキシコペソの2024年の想定レンジを17.5000~21.5000、ドル円を140.00~160.00としましたので、ここから算出されるメキシコペソ円の最大想定レンジは6.512から9.143となります。

・円安が更に拡大した場合、再度財務省から円買い介入が入る可能性があります、しかしメキシコペソ円に対する影響は限られるでしょう。

テクニカル面からは、メキシコペソ円を構成するドル・メキシコ相場の月足をチェックしておきましょう。

トレーダー西原警戒すべきは、米国の関税に対し報復措置を取るとしているカナダドルとメキシコペソ。

2025年は、日銀は利上げ方向。メキシコ中銀は、若干トランプ政権の誕生で不透明ですが、利下げ姿勢は維持する見通しです。そうなると金利差は縮小傾向を示すことが想定されます。ただ、それであっても比較的高金利差が維持されることで、メキシコペソ円相場は、下値を支えられそうです。

スワップポイントは、2カ国間の金利差によって発生し、金利差調整分とも呼ばれます。メキシコペソなど高金利通貨を買いで保有することで、スワップポイントを受け取ることができます。逆に売りで保有する場合は支払いが発生します。FX会社によってスワップポイントが異なるため、取引する際にはスプレッドだけではなく、スワップ水準もしっかりと比較することが重要です。

コメント

` this.fetchProxy(url, options, 0).then( res => res.json() ).then( data => { if (data.body) this.srcdoc = data.body.replace(/]*)>/i, `
タイトルとURLをコピーしました