
FX初心者時代にYouTuberのマネで証拠金の8割を失う経験から、毎年1回、その年の利益を確保してから証拠金を1,000万円にリセットして、トレードを再開するという堅実な手法で、たくしあげ所長は資産を増やしていきます。 ただ、専業トレーダーになるまでの道のりは平坦なものではありませんでした。後編では専業トレーダーになるまでの紆余曲折のみならず、通貨ペアの選び方、具体的な売買の判断方法などを伺いました。

ハンドルネーム:たくしあげ所長
年齢 :44歳 男性
お住まい :高知県出身
職業 :専業トレーダー
FX歴 :約18年
金融商品 :FX、個別株30銘柄(毎週20万円を割り振って積立)
運用成績 :9,000万円超(2025年1月1日~8月13日:外為どっとコムの口座のみ)
通貨強弱を見て通貨ペアを選択
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編集部: - 現在は米ドル/円、ユーロ/円とユーロ/米ドルの3つをメインでトレードされているというお話ですが、同時に3通貨ペアを保有するようなトレードされているのか、それとも、3つの中から選んで、今は米ドル/円、今度はユーロ/米ドルのように、良さそうなものを選んで、切り替えながらやっているのですか?
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たくしあげ所長: - トレードする際の判断として重要視しているのが、通貨強弱なんです。御社のアプリ(外貨ネクストネオ)でも表示できたと思うのですが、現在の相場で強い通貨、弱い通貨を表示させて、その時に強い通貨を買うようにしているんです。
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編集部: - 通貨強弱ですか。外貨ネクストネオのリッチアプリ版には「ボラティリティツール」という通貨強弱が確認できる会員専用ツールがあります。
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たくしあげ所長: - 米ドル/円、ユーロ/円、それに加えてポンド/ドルも見ていますが、いずれかの通貨ペアが相場の主役になることが多い。時々、豪ドルが主役のときもあります。そのときはあんまりやりませんが、メインの3通貨ペアを見ながら、私は「強い通貨についていく」ということを意識しています。
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編集部: - ところでチャートはどういったものをご覧になってるんですか?
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たくしあげ所長: - チャートはMT4で表示させています。TradingViewも入れたいと思っていますが、まだ入っていません。チャートは2つのモニターに表示させていて、ひとつには全時間足を出しています。金融機関のディーラーさんのモニターもこんな感じじゃないのかな。

たくしあげ所長のトレード環境(自宅)
※正面の42インチのモニターに3画面入力でチャートを表示。写真右側が24インチモニター。合計4枚のモニターを利用してトレードしている
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編集部: - 画面に表示させるのは、そのとき自分が取引されている通貨ペアですか?
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たくしあげ所長: - いや、主要通貨ペアは出していますね。もちろん自分が取引している米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは表示させます。それ以外にもポンド/ドル、豪/ドル、米ドル/スイスフランまで出しているかな。ただ、チャートは出しているものの、雰囲気的に全体を俯瞰しているような感じです。
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編集部: - ちなみにトレードの際に使うローソク足は?
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たくしあげ所長: - 利益を取りにいくときは、やっぱり1分足ですね。ただ、私が一番気にしているのは通貨強弱ですね。
円安すぎて海外旅行に行けない
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編集部: - 旅行がご趣味と聞いていますが、旅先でもトレードされるんですよね?
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たくしあげ所長: - そうですね。ノートPCと液晶タブレットを持って行って相場を見ています。これはビジネスホテルでトレードするときのテーブルの様子です。

たくしあげ所長のトレード環境(旅行先)
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編集部: - 十分すぎる感じですね。国内だけじゃなく海外に行かれた場合も相場はチェックですか?
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たくしあげ所長: - これ”FXトレーダーあるある”かもしれないですが、海外は全然行かないんです。円安が進みすぎて、私はダメです(笑)。始めた頃は1米ドル=90円だったのに、今や150円ですよ(笑)。
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編集部: - その時代を知っていると、今はドルが高すぎですね。
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たくしあげ所長: - そうなんですよ。でも、最近会った若者なんか、円安をまったく気にせず旅に行くんですよ。「いやあ、1ユーロ=170円でした」って(笑)。「君!よう行くなぁ」って。「自分はやっぱりおじさんだ」って感じます(笑)。これは非常によくない(笑)。
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編集部: - ダメですか?
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たくしあげ所長: - ダメですね。お金は経験のために使うべきなのに、そういう考えにならないことが問題です。自分を変えていきたいと思います。
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編集部: - たくしあげ所長は若いトレーダーさんからとても慕われていますよね。それと同時に後輩トレーダーの育成にも尽力されています。単純な疑問なんですが、なぜそうされるのですか?
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たくしあげ所長: - 本音の話をすると、FXに限らず、株式でも、仮想通貨でも、投資の世界には新しいものがどんどん出てくるので、毎日学ばないと絶対にダメなんです。
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編集部: - 時代とともに、新しい技術、新しい金融商品は登場します。
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たくしあげ所長: - そうです。金融商品は常にアップデートされています。新しい技術が入ってきます。そんな中で、自分たちを超える人たちも当然います。その人たちから学びたいっていう気持ちがあって実際にお会いするようにしています。それと同時に老婆心ながら、やっぱり生き残ってほしいっていう気持ちもあるんです。
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編集部: - なるほど。
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たくしあげ所長: - この先に起きる厳しい経験を、自分だけでするより、書籍でも、会話でも先に伝えてあげるといいのかなと思っています。
専業トレーダーになるまでの紆余曲折
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編集部: - 会社勤めの兼業トレーダーから専業トレーダーになられたのには、何かきっかけがあると思うのですが、専業になろうと思った理由を教えてください。
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たくしあげ所長: - 東日本大震災が起きた2011年に、私は一度会社を辞めて、専業トレーダーになったんです。ところが、サラリーマンで毎月の収入があるときと、それがまったくない専業トレードでトレードするときのプレッシャーが全然違いすぎて、一度心が折れまして(笑)、再就職したんです。
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編集部: - そんなことがあったのですか。
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たくしあげ所長: - はい。不動産会社に再就職してから約4年間、仕事しながらFXをするという兼業トレーダーの時期がありました。人に怒られながらも、頭を下げているとお金がもらえるのって非常にありがたいなって思いました。
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編集部: - でも、もう一度専業トレーダーになるんですよね?
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たくしあげ所長: - はい。その間に多くのトレーダーの方々とお会いして。書籍を読んだり、配信を見たりして、相場との向き合い方を考え直し、自分が間違っていた部分を理解してから、専業トレーダーになりました。
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編集部: - やっぱり、専業トレーダーになりたかったんですか?
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たくしあげ所長: - サラリーマンとして給料がもらえるのと、相場と対峙して自分の力でお金を稼ぐのはまったく違いますから、その心構えができたときに専業になろうと思ったんです。
相場の主役は自分じゃない
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編集部: - 再就職するときに気がついた自分に足りなかったものとは何だったんですか?
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たくしあげ所長: - 心の余裕というか、絶対に自分に合わない相場のときがあるんです。もうどうしようもないときは必ずくる。そのときに「どうしよう」ってならない心です。「今日は合わんから、しゃーない。明日しよ」っていう気持ちが持てるかということです。
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編集部: - なるほど。
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たくしあげ所長: - 自分の都合通りに相場は動いてくれないので、仕方がないんです。自分の思う通りにチャートが動いたら、もう何兆円も資産ができているはずです。でもそんなことはないですよね。
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編集部: - おっしゃる通りですね。
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たくしあげ所長: - 相場の主役は自分じゃないんです。私はそれがわかっていませんでした。
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編集部: - 世界中で同時にトレードしていますからね。
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たくしあげ所長: - 3回エントリーして、3回とも損切りしなければならなくなったときは、モニターの前から離れて、歯磨きをするようにしています。歯磨きするには、席を立たないといけないから。いわば「強制歯磨き」です(笑)。
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編集部: - 確かに洗面所に行きますよね。
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たくしあげ所長: - 席を立つし、口の中はすっきりするし、リセットできるなと。
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編集部: - なるほど。
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たくしあげ所長: - だから電動歯ブラシの導入は大きな意味がありました(笑)。顔を洗うという人もいますが、私は歯磨きなんです。もう一度モニターの前に座ったときに、「ちょっと熱くなっていたかもしれない」とか、前のトレードを引きずったな」とか、「相場の動きに対する願望が強かったな」とか、そういうことに気がつきます。
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編集部: - 冷静になって、自分を見つめ直す。
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たくしあげ所長: - そうですね。相場は自分都合じゃなくて、もっと大きい動きについていくことを意識しなければならないんです。だから、「合わないな」と思ったときは、「今日はしゃあないから、布団入って寝よう」くらいの気持ちを持たなきゃいけないんです。
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編集部: - ポジションを持っていて、評価損益が赤字だと、チャートをずっと見ちゃいますよね。
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たくしあげ所長: - 私も見ちゃいますね。まあ、みんな見ていると思います。そうすることで思う通り動けばいいんですが、現実はそうじゃない。そういうときは、損切りしてチャートを閉じても、そのままチャートを見て、トレードを続けても結果は変わらないと思うんです。だから、「今日は仕方がない」って損失を受け入れることは、結構大事かなと思っています。
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編集部: - 一度専業を諦めて、再就職したのに、もう一度専業トレーダーになったのは何か理由があるのですか?
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たくしあげ所長: - これはもう”サラリーマンあるある”です。上司から怒られすぎると、やっぱり”しんどい”じゃないですか(笑)。不動産会社の営業職だったんですが、毎月の営業ノルマがあるわけで、月初から月末まで走り切って、翌月1日になるとまたゼロスタートの繰り返しです。
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編集部: - 営業職の宿命ですね。
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たくしあげ所長: - 会社から給料はもらえるから、お金は手元にあるんですが、心の余裕がなくて、ちょっとしんどいなと。人と会うことが好きなので、そういう仕事は続けたかったんですが、それを上回るストレスを感じていて、もう一度専業トレーダーになろうって決めました。それが2015年です。
FXの収益を地域活動で社会還元
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編集部: - そういえば、専業トレーダーでご活躍される傍らで、eスポーツ推進の活動も熱心にされていると伺いました。何か理由があるのでしょうか?
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たくしあげ所長: - 高知県に実家がありまして、両親の家を建てるとき戻っていたんですが、毎日すごく暇なんです(笑)。寝て起きてトレード、寝て起きてトレードの繰り返しですから(爆笑)。
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編集部: - 単調な生活になってしまったということですね。
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たくしあげ所長: - お酒は飲むのですが、平日は飲まないで、ずっとトレードするタイプなんです。真面目に取り組みたいから。そうすると結構時間が余るんです。結局、自分は毎日トレードで稼いだお金を納税するだけの人生なのかって考えたんですよ。
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編集部: - ひとりで相場に向き合って、ひとりで仕事をすることになりますからね。
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たくしあげ所長: - おこがましいかも知れませんが、自分が生まれ育った地元に貢献できないかなと、お世話になった高知県に何かしてあげられることはないかなと、時間はあるので、あまり人がやらないことがいいなと思ったときに、当時eスポーツやプロゲーマーが登場してきたんです。
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編集部: - インターネットの普及があって誕生した新しいエンターテイメントであり、スポーツですよね。
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たくしあげ所長: - ネット回線さえあれば、世界と繋がることができるっていうのは夢があるし、私自身、同じネット回線を使ったFXトレーダーとして生計を立てていますから、eスポーツやプロゲーマーに挑戦したいという子どもたちを支援しようと考えて、高知県eスポーツ協会を立ち上げたのが最初です。
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編集部: - 昨年には高知県の教育委員会を通じて小学校にPCを寄贈されたのがニュース(※3)でも取り上げられていましたね。
(※3)「eスポーツの普及を目指し 協会が高知市教育委員会にノートパソコン贈呈」2024/2/26放送
https://youtu.be/ed0tQ1qaKRU?si=As6VMTWVmYoEirBl
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たくしあげ所長: - ありがとうございます。子どもたちにコンピュータリテラシーを高めてもらいたいと思い、学校でもプログラミングをしたり、ゲームをしたりできるようにしたいと考えました。2027年からeスポーツはオリンピック競技に加わります。地元高知からオリンピック選手が出たらいいなと思っています。
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編集部: - そういう活動を通じて、地元の方々と交流ができますね。
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たくしあげ所長: - そうなんですよ。それがきっかけで地元のサッカー協会の方やスポーツビジネスに関わる方々と面識ができて、自分の知らなかった世界の方々と繋がることができたのは、知見も広がり、非常に良かったかなと思っています。
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編集部: - 協会を作れば、運営資金も必要になりますし、大変ですよね。
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たくしあげ所長: - 自分の利益だけを考えちゃうと、世の中にはできないことがたくさん出てきちゃいます。本当は自分で事業を起こして、成功したお金でできれば、一番良かったのかも知れませんが、自分は起業家というよりも投資家なんで、投資で獲得できたお金で、少しでも恩返しができたらって思っています。
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編集部: - 素晴らしいですね。小学校へのPC寄贈以外にも、いろいろされているんですよね?
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たくしあげ所長: - 高知県のショッピングモールにプロゲーマーを呼んでイベントをしたんですが、そのプロゲーマーが好成績を収めたら、高知県から県予算を使ってイベントをやりましょうって声をかけてもらえました。
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編集部: - 先見性がありましたね。
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たくしあげ所長: - お隣の香川県ではゲームセンターを作りました。最近は街の小規模なゲームセンターがほとんどなくなってしまいました。自分は学生時代にゲームセンターで遊んで育った世代なので、そうした状況がすごく寂しくて、ゲームセンターは「世代を超えて残したい文化」と考えて取り組んでいます。
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編集部: - ゲームセンターを作ったんですか。
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たくしあげ所長: - 昔はゲームセンターでお昼ご飯を食べたり、駄菓子屋にゲーム機が置いてあって、知らない人と一緒にゲームをしたり、ゲームセンターは人と人が繋がる場所でした。そういう体験を今の子どもたちにもしてほしいと思ったんです。
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編集部: - 社会的なつながりが持てる場所でもあると。
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たくしあげ所長: - 最終目標は子どもたちの金融リテラシーを上げたいんで、学校で金銭教育ができたらいいなと思っています。東京や大阪に行かなくても、お金が稼げて、豊かな暮らしができるんだよということが伝えられたらいいなと思っています。そうすることで子どもたちの進むことができる”道”が広がると思っているんです。
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編集部: - ネットやコンピュータとの付き合い方を、幼少期から覚えるというのは大事ですよね。
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たくしあげ所長: - ゲームをやりたいから勉強を頑張るとか、自分で自分をコントロールするとか、そういうことを学ぶ手立てになると思うんです。それにゲームや投資だけじゃなく、ネットやコンピュータを使ったビジネスはたくさんあります。それで生計が立てられる、田舎でも十分にやっていけるんだということを親御さんに理解していただいて、地域社会に広めていきたいです。
売買の判断は9割がテクニカル分析
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編集部: - 通貨の強弱で通貨ペアを選んだ場合、ドル/円のように情報がたくさんある通貨ペアもあれば、情報が少ない通貨ペアもあります。売買判断はテクニカル分析でされているということなのでしょうか?
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たくしあげ所長: - そうですね。テクニカル分析が9割ですね。
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編集部: - ファンダメンタルズについてはあまり参考にされていないということですか?
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たくしあげ所長: - 最近よくX(旧Twtter)の情報が速くなったとか、ブルームバーグの情報ベンダーの端末を持っている人が有利とか、そういう話をされる方がいますが、結局、端末が良くても、情報が速くても、それをみた人の理解力がついていかなかったら、ファンダメンタルズの情報を生かすことはできません。
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編集部: - 分析能力がなければ意味がないと。
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たくしあげ所長: - 「日銀の植田総裁がこう発言しました」って情報を読んだときに、「どういう意味?」「それでどっちに動くの?」と、自分は判断を迷ってしまうので、相場が反応したほうについていくようにしているんです。
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編集部: - トレンドフォローのやり方は一番リスクが低いと思いますよ。
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たくしあげ所長: - ファンダメンタルズの勉強はしていますが、その根本の問題がなにかという捉え方はしていません。海外発信の情報は英語翻訳なんか使っていたら、もう追いつきませんからね。だから「この通貨が強くなった」ということがわかったら、素直について行くということを意識しているんです。
直近高・安値でシンプルに判断
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編集部: - テクニカル分析ではどういうものを使われてるのですか?
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たくしあげ所長: - 移動平均線は出しています。ただ、すごく細かく見ているのではなく、直近の高値と安値を見ていて、「通貨が強くなったら、昨日の高値は越えていくんじゃないか」というくらいにシンプルな見方です。
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編集部: - 毎日、通貨強弱を見て、強い通貨があったら、直近の高値と安値を見て、移動平均線を抜けるか抜けないか、高値・安値を超えるのか、超えないのかを見て売買を判断されているということですかね。
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たくしあげ所長: - すごく単純なんです。チャートが汚いというか、ごちゃごちゃとテクニカル指標を表示させている人が利益を出しているところ見たことがありません。バカみたいにシンプルなほうが分かりやすいし、みんなが見ているもので判断するのがいいと思います。
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編集部: - 取引スタイルはスキャルピングなんでしょうか?
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たくしあげ所長: - そうですね。「スキャルピング」という言葉の定義が最近あいまいな気がするんですが、自分は保有していても、2〜3時間は平気で持っていることがあります。
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編集部: - それはかなり長めですね。
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たくしあげ所長: - そうですよね。トレードで気をつけているのは、欧州時間に入って、”欧州勢”が参加してきたときや、ニューヨーク時間になって、米国勢が参加してきたときに相場はいろんな反応があるので、市場が移るところは注意するようにしています。
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編集部: - 1日のトレード終わりでポジションはすべて手仕舞いですか?
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たくしあげ所長: - そうですね。米ドル/トルコリラはスワップ投資なので、そのまま持っていますが、それ以外は日をまたいで保有することはあまりないですね。トランプ政権になった2025年1月以降はリスクが高すぎるので持ち越しは減らしていましたが、ここ最近相場も落ち着いてきたので再開しています。
24時間を自由に使える専業トレーダー
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編集部: - 1日の使い方を教えてください。
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たくしあげ所長: - 朝は5時起きで、日経新聞を読んだり、テレビ東京のモーニングサテライトを見たり、投資家の人が取るだろう行動は基本的にしています。11時半くらいまで、相場を見ながらトレードして、午後は3時から10時くらいまでですね。ニューヨーク市場ではトレードせずに寝ます。
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編集部: - ニューヨーク時間にはトレードしないのですね。
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たくしあげ所長: - 2025年に限っていうと、ニューヨーク時間に”いい動き”をしない。大きな利益を出している人が本当にいないですよ。トランプ大統領の発言で、相場が変な動きをして訳がわからなくなってしまうので。
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編集部: - トランプ大統領の発言がヘッドラインニュースになると相場は反応しますよね。
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たくしあげ所長: - 後から見ると「大丈夫やん」って思うんですが、ヘッドラインで動く相場は良くないですよね。トランプ大統領の影響力が落ちてくるまではトレードするのやめておこうと思っています。まあ、雇用統計やISM(景況指数)の発表のときは、さすがにやっていますが。
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編集部: - テクニカルとは関係ない部分での動きは注意ということですね。
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たくしあげ所長: - 「トランプ大統領は最高!」って言っている人はいないですよね。兼業トレーダーにとっては、夜中でも24時間トレードできるというのがFXのメリットですが、専業トレーダーの強みは、現在のようにリスクのある時間帯は、トレードしないで寝ていられる点ですよね。
FXは24時間取引できるので、どう付き合うかは自分自身で決められます。まあ、バイデン元大統領時代は本当に「平和」でした(笑)。
兼業時代のロット・資金管理
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編集部: - 兼業トレーダー時代は毎年1,000万円の資金を設定して、トレードされていたそうですが、当時はどのくらいのロットで取引されていたんでしょうか?
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たくしあげ所長: - データ残していないんで、正確にはわからないのですが、40枚程度だと思います。その時は日をまたいでポジションを持っていたと思います。当時は通貨強弱で判断はしていませんでした。
1週間の損失額は5営業日の利益を超えないように
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編集部: - 毎年利益を別口座に移動させて、常に1,000万円の資金でリスタートさせるやり方は、確実に資産を増やす方法としてはいいんじゃないかと思うのですが、その方式を止めたのはなぜですか?
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たくしあげ所長: - 本当に人間って愚かな生き物だなと思うのですが、自分がこの1,000万円方式でやっているときに、「1年間で何億円の利益を稼ぎました」っていうトレーダーが飲み会にやってきて、そういう話をするのですが、信じられないんですよ(笑)。
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編集部: - 本当かなと思ったのですね。
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たくしあげ所長: - 「こいつ、絶対嘘ついてるだろう」って(笑)。でも、自分より一回りぐらい年下の子が「取引履歴」を見せながら話すわけですよ。
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編集部: - それで?
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たくしあげ所長: - 「えっマジか!」と(笑)そんな世界があるのかと思い、1,000万円方式みたいにのんびりなやり方を続けていたら、楽な生活は一生迎えられないんじゃないかと思ったんです。それから枚数をどんどんと増やすようになりました。
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編集部: - なるほど。
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たくしあげ所長: - それ以降の資金管理方法は、1週間単位で「その週の利益総額を超える損失は出さない」ということを意識してやるようにしています。
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編集部: - 1週間単位の収支で常にプラスになるように管理するということですか?
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たくしあげ所長: - 1日に100万円の利益を出しているとすれば、5日間で500万円の利益ですよね。週次で500万円を超える損失は出さないようにするということです。
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編集部: - それでもコツコツドカンというケースは起きるんじゃないかと思いますが、その時は?
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たくしあげ所長: - そうですよね。基本的に利益が出ていれば、資金は右肩あがりで増えて、ドローダウンしたときが、一番大きな損失になる訳ですが、それが大きすぎると精神的なダメージが強すぎるので、私の場合は5日分の損失を超えると危険ということです。だからそこに、許容損失額のラインを設定しているということです。
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編集部: - なるほど。
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たくしあげ所長: - 「5日分の損失なら、1週間(5営業日)で取り返せる」っていう気持ちが結構大事です。人によっては3日かもしれないし、1カ月かもしれません。私にはそれが「5日間」でそういうリスク管理の方法を取っています。
株は自分インデックスで積立投資
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編集部: - 株式投資もされているそうですが、どういう銘柄に投資されているのですか?
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たくしあげ所長: - 株は下手なりに利益を出そうと頑張っています。去年、個別銘柄で結果が出せそうだったんで、今年は年初に30銘柄を選んで、毎週20万円ずつ買い増ししています。
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編集部: - 自分で選んだ30銘柄に積立投資しているということですね?
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たくしあげ所長: - そうですね。自分で組んだ”インデックス”投資で、どうなるか様子を見ています。
たくしあげ所長が選んだ日本株30銘柄(2025年9月現在)
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証券コード |
銘柄 |
証券コード |
銘柄 |
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2432 |
ディー・エヌ・エー |
2914 |
日本たばこ産業 |
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3663 |
セルシス |
3769 |
GMOペイメントゲートウェイ |
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4063 |
信越化学工業 |
4523 |
エーザイ |
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4661 |
オリエンタルランド |
4680 |
ラウンドワン |
|
4816 |
東映アニメーション |
5020 |
ENEOSホールディングス |
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5108 |
ブリヂストン |
6301 |
小松製作所 |
|
6367 |
ダイキン工業 |
6460 |
セガサミーホールディングス |
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6701 |
日本電気 |
6758 |
ソニーグループ |
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7203 |
トヨタ自動車 |
7974 |
任天堂 |
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8001 |
伊藤忠商事 |
8031 |
三井物産 |
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8053 |
住友商事 |
8058 |
三菱商事 |
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8306 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ |
8473 |
SBIホールディングス |
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8604 |
野村ホールディングス |
8766 |
東京海上ホールディングス |
|
9090 |
AZ-COM丸和ホールディングス |
9166 |
GENDA |
|
9449 |
GMOインターネットグループ |
9509 |
北海道電力 |
|
9602 |
東宝 |
9697 |
カプコン |
|
9766 |
コナミグループ |
9984 |
ソフトバンクグループ |
|
141A |
トライアルホールディングス |
215A |
タイミー |
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編集部: - すごいですね。
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たくしあげ所長: - 今年の株式相場は誰でも利益が出せるような感じですが、例えばFXをやっているときに、株式や暗号資産の爆上がりを見ると、ちょっと切ないじゃないですか(笑)。「自分も株をやっておけば良かったな」と思わないように、日本株の積立投資をしているということです。自分が取り残されないようにしているっていう感じかな。
-

編集部: - 日本株”自分インデックス”の選定方針は?
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たくしあげ所長: - もちろん大企業を選びたいんですが、少し自分の意思も入れたかったんで、ゲーム関連株は組み込んでいます。
-

編集部: - なるほど。ゲームですね!
-

たくしあげ所長: - もちろん配当狙いです。会社はどのように変わるんだろうかとか、業績を見たら、株価はこう動くかなとかわかるんですが、投資の打率は3割(選んだ銘柄のうち3割が株価上昇)くらい”打てる”かなと。まあ、予想できるのは3割くらいということなんですが、株式については、もう毎日勉強している感じです。
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編集部: - 収支状況はいかがですか?今年に入って日経平均株価は上昇していますから、”打率3割”だとどれくらいの評価益ですか?
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たくしあげ所長: - 含み益で113万円ですね。現在(取材時2025年8月24日)までで、約700 万円を積み立てています。毎週20万円ずつです。
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編集部: - 約17%のプラス運用ですよね。かなり優秀な”インデックスファンド”ですね。
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たくしあげ所長: - いやいやいや(笑)。
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編集部: - ゲームセンターを作られたり、eスポーツの推進にご尽力されているから、ゲーム関連、半導体・IT関連株を多めに選ばれているんですかね?
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たくしあげ所長: - そうですね。下手は下手なりに考えてやっています(笑)。
これからFXを始める人へ
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編集部: - これからFXを始めようという初心者や、たくしあげ所長のような専業トレーダーを目指している人たちに対してどんなメッセージを送りますか?
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たくしあげ所長: - そうですね。FXは「一攫千金」みたいなイメージがすごく強くて、「最速でファイヤー(FIRE)したい」とか、「秒スキャで一億円稼ぎたい」とか、そういうこと考えて始める人が多いみたいなんですが、どう付き合うかは、本当に自分次第で、ゆっくりと資産形成するのもありかだと思っているんですよ。長くトレードが続けられると、大きく稼げるチャンスが誰にでも回ってくると思いますし、アベノミクスの時代のように、ずっと米ドル/円が右肩上がりになるような簡単な相場も来ると思うんです。そのうち自分だけが「優位性」に気付く日もきっとやってくると思うので、とにかく焦らずにトレードを続けることですね。いつかいいことがあるんじゃないかなって思います。
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編集部: - そうした心構えで取り組むのがいいということですね。
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たくしあげ所長: - やっぱり大切なのは、自分自身にスキルを身につけて生き残っていくことです。投資では誰も助けてくれません。一人です。ただ、今の若い人たちは学習能力が高いので、ぜひスキル習得に取り組んで欲しいのと、もし、専業トレーダーを目指すなら、株式投資よりもFXのほうが可能性は全然高いと思います。外為どっとコムさんのような良心的な業者さんで、チャレンジして欲しいですね。
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編集部: - お褒めいただきありがとうございます!
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たくしあげ所長: - そしてとにかく生き残ることです。生き急がず、生き残る。「誰よりも早く何者かになって、自由な時間を作りたい」って若者が多いですが、だからといって、投資は焦ってやることじゃないと思うんです。その点を注意するといいのかなと思います。
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編集部: - ファイヤーの話が出ましたが、たくしあげ所長は資産がいくらになったら、ファイヤーしようというような計画はあるのでしょうか?
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たくしあげ所長: - FXを始めた頃に、「所長はいくら稼ぎたいの?」って聞かれたことがあるんです。その時は「5億円」って答えたんです。そうしたら、質問してきた専業トレーダーから「えっ、5 億でいいの?」って言われたんです。そして、「だったら、普通に働けばいいじゃん」って言われたのがすごい印象に残っています。
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編集部: - 5億円でもすごいですけれどね。
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たくしあげ所長: - どうやら東大卒の人が生涯きちんと働くと、5億円くらいを稼ぐ計算になるそうで、「働けばいいじゃん」「めちゃくちゃ勉強すればいいじゃん」って言われた時に、「これじゃいかんのか」と思って、次は10億円と答えるようになったんです(笑)
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編集部: - 2倍になりましたね(笑)。
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たくしあげ所長: - はい。でもFXでの収支が10億円(ご本人談、当社以外も含む)を超えた時に、結局自分はお金よりこの業界が好きなんだ、FXが好きなんだっていうことに気がつきまして、生涯、ずっとFXはやっているんじゃないかと思います。
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編集部: - ありがとうございます!
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たくしあげ所長: - うまくお付き合いしながら資産形成の一環としてやりたいなと思っています。旅行に行くときもPCを持っていて、チャートを見ていますからね。大谷翔平選手ではありませんが、プロ野球選手が常に素振りをするように、私もプロを名乗る以上、毎日素振りだけはしておきたいので(笑)。
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編集部: - ぜひFXと一生お付き合いください。今日は楽しいお話をどうもありがとうございました。
マネ育PickUp編集部より
配信などで FXに関する自身の知識や経験を多くトレーダーに伝えてきたたくしあげ所長。実はFXで獲得した収益の一部を使い、地元高知県のeスポーツ協会に寄付をして、地域へ社会に還元する活動もしていました。専業トレーダーは孤独な職業。元々人と接することが好きだったというたくしあげ所長にとって、そうした活動はFXトレードで疲れた心を癒すために必要な事だったのかもしれません。FXのみならず、社会貢献活動でのさらなる活躍を期待しています。
(前半はマネ育チャンネル記事にございます)
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FXの売買はできるだけシンプルに判断通貨の強弱で選択する たくしあげ所長 氏トップトレーダーに聞く
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FX初心者時代にYouTuberのマネで証拠金の8割を失う経験から、毎年1回、その年の利益を確保してから証拠金を1,000万円にリセットして、トレードを再開するという堅実な手法で、たくしあげ所長は資産を増やしていきます。 ただ、専業トレーダーになるまでの道のりは平坦なものではありませんでした。後編では専業トレーダーになるまでの紆余曲折のみならず、通貨ペアの選び方、具体的な売買の判断方法などを伺いました。
配信などで FXに関する自身の知識や経験を多くトレーダーに伝えてきたたくしあげ所長。実はFXで獲得した収益の一部を使い、地元高知県のeスポーツ協会に寄付をして、地域へ社会に還元する活動もしていました。専業トレーダーは孤独な職業。元々人と接することが好きだったというたくしあげ所長にとって、そうした活動はFXトレードで疲れた心を癒すために必要な事だったのかもしれません。FXのみならず、社会貢献活動でのさらなる活躍を期待しています。


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