今回訪問した焼肉きんぐの商圏人口(夜間人口)は約18万人です
焼肉きんぐの優位性を浮き彫りにするには、競合との違いを整理する必要がある。
<業態マーケットシェア理論の考え方> 店舗年商(焼肉A店年商1億円)÷商圏内の特定業態の総売上(焼肉業態の総売上10億円)=業態マーケットシェア率(焼肉A店のシェア率10%) さらに分かりやすいように、今回私が訪れた神奈川県の焼肉きんぐの店舗を例にとって説明します。
Q5. 焼肉きんぐは一人でも楽しめますか?A. 可能ですが、料金体系やメニュー構成はファミリーやグループ利用を前提としており、単身客に特化した設計ではありません。ひとり焼肉向きではなく、複数人での利用に最適化されています。
なぜ焼肉きんぐはコロナ禍でも好調なのか? 今回はその秘密に迫ります。
焼肉きんぐはメニュー開発力により、「A:ぜいたくニーズ」「B:焼肉お腹いっぱいニーズ」「C:お父さんの飲みニーズ」「D:食事ニーズ」というさまざまな客層を獲得する包み込み戦略によって、商圏内で圧倒的なシェアを獲得できています。
外食企業の中でも、焼肉業態は比較的コロナ禍の影響が少ないといわれています。特に好調なのが、食べ放題焼肉として全国に246店舗を展開する「焼肉きんぐ」です(店舗数は2020年9月末時点)。
<商圏人口を調べる> まずは、焼肉店の商圏人口を調べましょう。エリアや競合店の状況にもよりますが、郊外店の場合は既存顧客の80%が住んでいる近隣地域となります。今回訪問した焼肉きんぐの商圏人口(夜間人口)は約18万人です。
加藤 23年3月29日から、主力の「焼肉きんぐ」を含め、すべての業態で一部商品の値上げを実施しましたが、客足は影響を受けませんでした。値上げ幅を極力抑えたことと、同業他社と比較してコストパフォーマンスのよい価格に設定したことが成功につながったと考えています。
コロナ禍でも絶好調の「焼肉きんぐ」 強さを支える「カルビ」と「包み込み戦略」とはのダウンロードはこちら!!
「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」など18業態、国内外654店舗を展開する(2023年5月末時点)物語コーポレーションは、厳しいコロナ禍の中でも、いち早く回復を見せた企業の1社である。
なお、焼肉といえば一口大に切ったものが一般的だが、焼肉きんぐの肉は大ぶり。カルビもステーキのような1枚肉を、焼いた後にカットする。見た目から満足度を感じてもらうための工夫だそうだ。
Q3. 牛角や安楽亭との違いは何ですか?A. 牛角は都市部中心・単品型で価格変動の影響を受けやすく、安楽亭は低価格路線でコスト高に苦しんでいます。焼肉きんぐは「食べ放題の快適さ」で差別化し、郊外需要をうまく開拓しています。
焼肉きんぐが競合チェーンを尻目に成長を続けるのは、単なる価格設定や店舗数の拡大だけでは説明できない。そこには「食べ放題のイメージ刷新」と「ファミリー特化サービス」の両輪がある。
〈マーケットサイズを算出する〉 焼肉業態における国内市場の総売上「5550億円」(18年度)÷日本の総人口「1億2427万1318人」=業態マーケットサイズ「4466円」 つまり、日本国内に住む人は平均して1年間に焼肉屋さんで4466円を使っている計算になります。 今回の焼肉きんぐのお店の商圏人口は18万人でしたので、そこに当てはめて考えてみます。
今回は強さの秘密を探るべく、実際に筆者が神奈川県内のロードサイドにある焼肉きんぐの店舗を訪問しました。雨が降っていたため、すんなり入店できると思っていました。


コメント