「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆：外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
＜現在の状況＞
・ドル円は150円70銭付近まで上昇
・高市氏の自民党総裁選勝利を受けた円売り圧力が根強い
＜上値のポイント＞
・8月高値（150円90銭台）が抵抗線として意識されるか
・外為注文情報では150円80銭、151円付近に売り指値が集中
・151円を明確に突破すれば上昇の勢いが強まる可能性
・151円20〜30銭付近も警戒ポイント
＜チャート分析＞
・アセンディングトライアングルを形成中（安値切り上げ、上値は抑えられている）
・アセンディングトライアングル上限を突破すると上昇加速の可能性
・次のターゲットは155円手前（154円台）、途中の心理的節目：152円、153円、154円
＜牽制・警戒材料＞
・本田元内閣官房参与（高市氏の経済ブレーン）の発言
「10月日銀会合での利上げは難しい」
「円安が150円超えたらやや行き過ぎ」
・加藤財務相も円安牽制発言
ただし牽制発言だけでは円売り圧力は止まらず
＜下値の注意ポイント＞
・149円70銭台（上昇中の安値）を明確に下抜けすると下落リスク
・149円70銭割れで次の目途は149円付近（今週の始値）
・149円も下抜けると窓埋めの動きの可能性
＜アメリカ要因＞
・政府機関の一部閉鎖が継続中
・トランプ大統領による連邦政府職員の大量解雇懸念
・長引けば米経済への影響でドルの上値を抑える要因に
＜結論＞
基本的には円売り（ドル買い）方向の流れが継続すると予想される。151円突破が重要なポイントで、突破すれば154円台を目指す展開も。ただし150円超えに対する牽制が出ており、149円70銭を割り込むと下落リスクが高まるため、押し目買いを基本としつつ、チャートポイントでは戻り売りも検討。米政府機関閉鎖の長期化はドルの上値を抑える要因として警戒が必要。
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『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
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お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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