【見通し】9日香港株=上値重いか、様子見ムードも 本土市場が取引再開

9日の香港市場は上値の重い展開か。米政府機関の一部閉鎖で主要な経済指標の発表がない中、0.25%の利下げが決定された9月16-17日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げ幅を巡り意見が分かれたことが示されたが、特にサプライズはなかった。また、中国では来週前半に貿易統計や金融統計、物価統計などの発表が控えており、様子見ムードが広がる可能性もある。
一方、ハンセン指数は休場を挟んで前日まで3営業日続落し、終値で9月29日以来およそ1週間ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも予想される。また、国慶節・中秋節で1-8日まで休場だった本土市場が取引を再開することもあり、「北水」と呼ばれる相互取引制度を通じた中国本土からの資金流入も期待できそうだ。
8日のNY株式相場は、ダウ平均がほぼ横ばいだったが、S&P500とナスダック総合はともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。つなぎ予算をめぐる米上院での与野党協議が合意に至らず、政府機関の一部閉鎖が8日目に入ったが、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が人工知能(AI)需要の高まりを背景に半導体への需要が増加していると発言を受けてAIトレードが再び強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、アリババ集団(09988)が香港終値を下回って引けた半面、美団(03690)やテンセント(00700)、HSBC(00005)が上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】9日香港株=上値重いか、様子見ムードも 本土市場が取引再開


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